FC2ブログ

星空



墨を流したような空に

星はまたたく



昼間の喧騒を

闇の毛布がそっと包み込み



喧騒が毛布の中で蠢いている



空は静寂を保ち

星のイルミネーションのみ



なのに心の中で

何かが騒いでいる













人間とは



世の中には

得体のしれない動物がいる

中でも人間が一番得体がしれない

顔とは裏腹に

頭では何を考えているのか



笑顔に気を許し

うっかり近づくと

痛い目にあう



動物は心を開いて付き合えば

大旨仲良くなれる



人間とは人間とは

大海の様な優しさと

炎の様な激しさと

果てしない包容力を持つ



そんな人間が私は好きだ














夢の嘲笑



夢を

夢で終わらせたくないから



夢にワックスをかけ

せっせと磨いている



それなのに夢の奴

横を向いて含み笑い



夢に馬鹿にされた分

夢を見返してやりたい














小さな秘密



小さな秘密

ひとつ心に呑み込んで

もう戻れない



風花の行方

地に消えるまで追う














いつも



いつもの靴をはいて

いつもの道を歩く



いつもの時刻に

いつものバスに乗り



いつもと同じ顔の自分が

いつもと違う顔に会う



いつもが少しづつ変化し

いつもが微妙な顔をして



いくつものいつもを重ねてゆくと

いつの間にかいつもでなくなり



全く違ったいつもが

他人の顔してそこにいる



いつもとはいつも変化を求める














滑り台



いい歳をして

滑り台を滑ってみたくなった

階段を昇ってゆくと

そこは下から見るよりとても高く感じた



しゃがみ込み下を見る

なぜか遠い日の子供に戻った様だ

何十年振りだろう



縁を掴んでいた手をはなし

短い滑降の旅を終え着地した



わずか数秒の旅は風を切り

とても気持ち良かった

ほんの瞬間子供になり

着地したとたん現実に引き戻される



もう一度風を感じたくて

階段を昇った

今度は上からの風景を眺めたく

三百六十度ぐるりと回ってみた



こんな滑り台の高さでも

地上で見るのとではかなり違う

新鮮な気持ちで景色を眺め

もう滑り台なんてこれっきりだろうと

しっかり心に刻み込み

体に風をいっぱい感じてフィニシュした














昔話



お爺さんとお婆さんは

昔話によく出てくる



お爺さんもお婆さんも

昔話にしやすいのか

それとも暇なので使って貰っているのか



お爺さんとお婆さん

やさしい人といじわるな人

欲ふかの人とそうでない人



そして共に良い方が勝利する

現実もそうなのだろうか



どこか間違っているような気がする

正直者が馬鹿をみる



これは穿った見方だろうか














忘れられない



カラカラ

枯葉舞う道

ポケットに

手をつっ込み

無心になって

少し足早に歩く



忘れなければならない事が

私の前にひとつ

立ちはだかっている



無理に消そうとする思いと

忘れられないという思いが

互いに牽制し合うのだが



結局忘れられない方が勝つ














浴槽の中の鯉



長方形の大きめな浴槽の中に

色とりどりの鯉が隙間なくおよいでいる

手を入れてみるとぬるま湯である

その鯉のおよいでいる中で風呂に浸かる

鯉はこんな温かい湯の中で大丈夫なのかと

変に感心しながら入っていた



何とおかしな夢だ

夢とはおかしな物ばかりなのだがそれにしても

何故鯉が浴槽の中でおよいでいるのか

それもぬるま湯の中で

多少の疑問を感じながらも

湯船に浸かっている自分は何なのだ



すぐ忘れてしまう夢ばかりの中

鮮明に覚えているこの夢

何か意味があるのか

今も目の中で色とりどりの鯉がおよいでいる














十一月半ば



十一月が始まり

もう十一月かと思っていた



その十一月ももう半分の所まできてしまって

何て早いんだろうと思う



うかうか十月を過ごしてしまって

気がついたら十一月



十一月を大事に過ごそうと思っていたのに

気がつけば半分たってしまった



もっと時を大事にしよう

そう心に誓ったはずなのに

そう誓いながらも今年が虚しく終わってゆく



きっとこう思いつつ

こんな思いを繰り返しつつ

私は老いてゆくのだろう














葉っぱの栞



本棚にしまってあった古い本を出した

二十数年もの刻がたち

内容は勿論全く忘れてしまっている



もう一度読んでみようと思い

本のページを繰っていたら

一枚の木の葉がはらりと落ちた



何時何処で拾った物かも定かではない

あの頃はまだ子供が小さく

子供を遊ばせながらどこかの公園で

きっと栞代わりに挟んだのだろう



二十数年の刻の分だけ

本も木の葉も色褪せてしまっている

内容は忘れてしまった本を

今は新鮮な気持ちで読み返している

勿論色褪せた葉っぱを栞にして














きっと叶うよ



ねえ

心の望むこと

しようよ

それがちょっとだけ

遠回りでも

夢きっと叶うよ













冬を迎える



紅葉も終わり

樹に残っている木の葉も

寂しくなりました

時おり私の心の中に

暗い影が居座ることがあります



これから迎える厳しい冬が

「大丈夫かい」とでも言いたげに

私の顔を覗きます



ちょっとばかり自信はないけれど

多分大丈夫だと思います



寒さに臆病になった私は

少しだけ丹田に力を込め

身構えています














夢見心地



まるで夢みたいな現実に

突然遭遇して戸惑っている



自分にとりこの現実は

偶然というほかにない



しかし夢みたいな現実は

確かに現実であって夢ではない



只々その現実に戸惑うばかり

心地よさよりも怖さを感じる程だ



それにしてもそれはとてもハッピーな出来事で

たまらなくうれしい



今ではその感情にどっぷりつかり

夢見心地だ



お願いだからこの現実よ

「実は夢でした」

なんてことにはならないで













淡い生き甲斐



神様

私は何の為にこの世に生を受けたのでしょうか

たまたま

それとも何か使命を果たす為



後者だったら今迄生きてきた中で

それに該当することが何も見当たらない

と云うことはたまたまだ



たまたまか~

たまたま生まれて来たって云うんじゃ

随分つまらない生だ



つまりたまたまのままここまで生きて来たんだ

その他大勢として



まっ、仕方ないか

何の能力もないのだから



しかし死ぬまで何があるか分らない

もしかしたら死ぬ少し前まで来て

使命とやらが待っているかもしれない



それを期待して生きるのも

ひとつの生き甲斐かもしれない

淡い淡い私の生き甲斐














ど根性



コンクリートのひびわれから

大根が出ている

これを世間では

ど根性大根と呼んでいる



ど根性

わたしにはない性格

わたしが大根の種だったら

種のままでいる



ど根性

わたしには縁のないものだが

ひとつだけでいい

そのど根性とやらがが

欲しい














私よ・頑張れ!



よく笑う人だった

笑顔が素敵で思わず見入ってしまう

じっと見ていると

「どうかした?」などと訊かれどぎまぎし

曖昧な笑顔で返すだけ



自分に無いものがある

それってあたり前に羨ましく思う



彼女の性格に少しだけでも近づきたいと思うが

自分の持前の性格が邪魔をする



でも私はわたし

今更変えられない

そんな自分とこれからも仲良くやってゆくしかない



私よ・頑張れ!














相性



あなたと私の相性は

いいのか悪いのか分らないけれど

何とかここまでよくもって

どうにかこうにか続いてきた



これから先はどうなるか

多分これまでと同じように

いいのか悪いのか分らないけれど

きっと流れてゆくでしょう














落し物



落し物を探している

しかもそれが何か分らずに



落としたのがいつかも分らない

気が付いた時漠然と何かを落としたと思った



どんな形をしたどの様な物だろう



想いつめると益々分らなくなってしまう

むしろ知らん顔をしていた方がいいのかもしれない



こちらが一生懸命探すから

落とし物が面白がってきっとどこかに隠れてるんだ



知らん顔をしていると

きっと落とし物の方が

じれったくなって顔を出すだろう



知らん顔をしていた事も忘れていたある日

部屋の片隅に何かが落ちていた



それを観た瞬間気が付いた

自分の探していた物に



それは想い出したくない自分の過去達だった

ずっとずっと隠れていてほしかったのに・・・














冬の鱗雲



雲がね

それはそれはきれいでした

秋でもないのに一面の鱗雲

風が鱗雲を整列させたまま

行儀よく行進させていた



その中を一機のジェット機が

飛行機雲で鱗を割っていった



私は洗濯物を干す手を止めたまま

自然が創りだす素晴しいアートを

うっとり眺めていた



やがて鱗は徐々に形を変え

普通の雲になっていった



壮大な美術館を独り占めしていた私は

心に余韻を残しつつ

洗濯物を干し終えた














日常



昨日の月を見ましたか

半月だったのでうさぎは

餅をついていませんでした



今日の私の髪きまっているでしょう

ほら あそこの角の美容室の

カリスマ美容師にカットして貰ったの



この頃私涙もろくなって

昨夜のドラマ観て

声を出して泣いちゃったんです



今朝歩いていたら

五円玉が落ちていたから拾ったの

絶対いい事が来ると信じて



こんななにげない日常が

突然消えてしまう

そんな日が

いつか誰にでも来るなんて

想った事ある?














枯葉



枯葉がハラハラ

散る季節になりました



枯葉が散っていく様は

美しくて儚くて



枝を離れて地に着くまでを

無心に無欲に舞ってます



私の心の中のその中が

無性にザワザワしています



ザワザワザワザワしています














四文字熟語



漢字パズルの

四文字熟語が

出てこない

脳味噌迷路

彷徨う私














夜と雨



夜雨が

ポツリポツリと降りだした



雨が夜

ポツリポツリと呟いた



夜雨が

バシャバシャと降りだして



雨が夜

バシャバシャと怒鳴ってる



夜雨が

ポツンポツンと止みかけて



雨が夜

ポツンポツンと黙りだす



雨の夜

呟き

怒鳴り

黙ったよ














枯れ葉



枯れ葉が

一枚二枚三枚と転がり

カラカラと乾いた音がする



今の今迄木の枝に付いていたのに

わずかな風に吹かれ

三次元から二次元に居る



木の枝に付いていた頃は

世の中がよく見えた



遠くの山並も

甍の波も

人々の暮しも

しっかりその目に焼きつけて



今は路上を転がっている

あゝ記憶が失せてゆく



今はもう転がる事も出来ない














早朝の散歩



朝夕寒くなってきた

今はまだ六時少し前に散歩に出る

空には星がまたたいている



さすがに寒い

歩くと暑くなる質の私はかなりの薄着

しかも北に向って歩くので風があるとこたえる



こんな時間でも歩いている人が多い

勿論私より厚着だ



歩く人これから出勤する人

車もそろそろ数を増してくる



バス停には数人の人がバスを待ち

人々の今日が始まっている



もう十一月も中旬

明日からはもう少し暖かくなってから歩こう














赤信号



赤信号

また

赤信号で止まってる

躓きだらけの

人生みたい














一杯のコーヒー



朝一杯のコーヒーが

体を温めてくれる

口にパンを運び

目玉焼きが

口の中で広がり

心が温まってゆく



一日の始まりの

エネルギーが燃える



一杯のコーヒーが

体の隅々までゆきわたり

心が温まる



さあ 今日も頑張ろう!














言葉の刺



あなたは知らないでしょうが

いつの間にか私に

刺のある言葉を投げかけている



私はいつも

それに疵ついているのに

あなたは少しも気がつかない



ほら見て

私の心を

あなたの投げた言葉の刺で

もうすぐ萎みそう



だからお願い

これ以上刺を刺さないで

それともお別れしましょうか














一括りにしないで



枯葉なんて一括りにしないで

私たちそれぞれ

一生懸命生きてきたんです

木の梢で手をつないだり踊ったり

そして支え合ったり



強い風に吹かれた

暑い陽にさらされた

そんな日もあった



でもとても楽しかった

精一杯生きてきたんだもの

だからこそ枝から離れる時も

満足だった



落葉になっても

私達みんなの役にたってるの

一葉一葉みんな幸せだったよ

そして生まれて来て良かった

そう想える一生だったから…














プロフィール

みよ@こたつむり

Author:みよ@こたつむり
FC2ブログへようこそ!

旬の花時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター