FC2ブログ

空気に感じる



好きな歌を

何度もなんども聴いている

それでも全く飽きない

まるで横に居る君が

空気に感じるように














絶望



私 絶望してるよ

何度も絶望してる



その度に自分をいじめ

そして自分に云いきかせなぐさめて

何とかここまで生きてきた



自分の良い所って多分あると思う

でもあまり気がつかない



悪い所なら笑っちゃうくらいある

人が良いって云ってくれる事も

自分では嫌いな事ってあるし

つまりはネガティブなのだ



そんな私だって

誰かのように

自分を褒めてやりたい事だってある

心から嬉しいそんな時って



あまり嬉しくて

世の中の空気まで違って観える

心もワクワクしてる



出来る事ならそのワクワク感が

長続きしてくれたらと思う

すっとずっと…



私 絶望してるよ

何度も絶望してる














寝言



言葉が一人歩きしている

かっては私の頭の中にあったあの言葉が

何故か一人歩きしている



私はあの言葉をどこで発したのか

想い出すことさえ出来ない



友人に言ったこともないし

詩に書いた覚えもない

一体どこから漏れてしまったのか



あの言葉が世間に広まったらまずい!

何とかしなければ



焦れば焦るほどいい知恵が浮かばない

そうだ!

言葉が休んでいる間に

そっと袋をかぶせ口を塞いでしまおう



手前十メートル先に言葉が休んでいる

そっと

そっと

それ~



言葉は袋の中でもがいている

私は言葉に問いかけた

お前はいつ私の口から出たんだと



「ふふふ気が付かなかっただろう」

「あんたの寝言さあんたの寝言」

私は思わず口を塞いだ

これからは気を付けねばと…














演じる



あなたは

本当の私を知っていますか



私はあなたが思っているほど

優しくも賢い人間でもありません



でもあなたがそう思ってくれているのなら



これからも私はあなたが思っている

私を演じ続けてゆきます



あなたをがっかりさせたくないから














朝の光



水溜りにブランコが写っている

昨夜の雨でブランコの下には

水溜りが出来ている



朝の光を浴び

水溜りが輝き

ブランコを浮かばせている



何気ない光景であるが

何故か心に響くものがある



誰でもが一度は乗ったブランコ

こんなにも心を動かすのは

まだ私の心の中に居る

子供心が

そうさせたのでしょうか…














雨宿り



どんより曇った

鉛色の空だったのに

傘も持たずに出て来てしまった



別に今日でなくても良かった

家に居ても何となく落ち着かず

一冊の本をバックに入れて

出て来てしまった



案の定途中から雨が降って来た

店の中で雨宿りをしながら

じっと雨だけを見ていた



バックの中の一冊の本

あなたに借りたこの本が

もう一度二人の架け橋になるのではと

そう思って



雨が小降りになり

雨だれが…



雨だれを見つつ

このまま帰ろうと思った



もう終わりにしよう

雨の止んだ道を

少し早足で歩いている














傍にいてあげる



あなたが苦しんでいると

私も苦しい



あなたが悲しみにくれていると

私も悲しい



私 あなたに特別な事

何もしてあげられないけど



あなたはいつか言ってくれた

私の存在だけで心が安らぐと



こんな私でいいのなら

私 あなたの傍にいてあげる

あなたの心が安らぐまで

ずっとずっと














日常茶飯事



急に星が観たくて空を見上げた

曇っているのか星がひとつもない



道を歩きながら石ころを蹴っていた

運悪く前を歩いていた人に当ってしまった



ワンパック九十八円の玉子を求め並んでいた

私の三人前でなくなった



朝天気が良かったので沢山洗濯をした

急に曇り雨が降ってきた



知人が居たので大きな声で呼び手を振った

他人のそら似で振っていた手のやり場に困った



こんな事が日常茶飯事にあっても

めげるもんかと生きている私がとてもいとおしい














噴水



噴水の下

子供たちが歓声をあげ

走り回っている

幼児のしているおむつは

水に濡れ大きく膨らんでいる



水の溜まった所では

寝転がっている子もいる



噴水が何度も吹き上がり

その度に子の歓声も大きく上がる



日の光りと風のいたずらで

小さな虹がいくつも出来

きらきらと光る



夏の太陽をいっぱい浴び

子供たちは

瞳を輝かせ

思いっきり走り回っている














カレー



カレー好きな

あなたに食べて欲しくって

玉葱飴色

心をこがした














潔い



八月が終わる

しかしまだまだ暑い

その暑さにもかかわらず

蝉の声が遠のいてきた



耳なりにも似た蝉時雨は

どこへいってしまったのだろう



路上には蝉の亡骸が

白い腹を天に向け転がっている



長い年月地中に身を置き

わずかな地上生活を

思いきり啼ききり



後は子孫に命を託し

潔く一生を終える



見事な引き際だ

私の一生もこんなでありたいが

それはどうなる事やら

神に託すしかない














新月の夜



新月の夜

猫の瞳が

私にフォーカスし

抜き足さし足で

心の奥にすっと入り込む
















あの空に浮かんでいる三日月が

むしょうに欲しくなり

手許に引き寄せようと

何度もロープを投げてみたが

なかなか月にかからない



投げ方が悪いのか

それともロープが短いのか



多分ロープが届かないからだと思い

ロープ屋さんに買いに行ったが

店は閉っていた



しかしうまく月にロープがかかって

月を自分の物にしてしまったら

世界中の人が空に月が無いのを見て

寂しく思うだろう



今日ロープ屋さんが

閉っていてよかった
















日曜日

思いきり朝寝坊をした

目を覚ませば

太陽がギラギラ輝き

蝉時雨が耳をつんざく



眠りすぎたのか

体が気怠い

そのまま布団の中で

今迄観ていた夢を反芻してみる



嫌な夢だった

場面があちこちにとび

語れない様な夢だ



どこかの国の人と

闘う夢で

疲れてしまった



トーストを噛りながら

また夢を反芻してみた



濃いコーヒーを口の中に流し込み

さあ 今日も頑張ろう














八月の毛糸編み



八月のこの暑い日に

マフラーでも編もうと毛糸を出した

指が汗ばんでしまって

うまく毛糸が進まない



どうしてこんな暑い時季に

マフラーなんて編もうと想ったのか



私の中の一人が何となく編んでみたいなって

そう想ったとたん

せっかちな私が毛糸を探してた



もう一人の私は

たく~

こんな暑い日に毛糸

どうかしてんじゃないの



結局うまく編めない私に

だから言ったでしょ

よせばいいのに

涼しくなったら編もうよ

私も一緒に編むからさ

ねっ














雨やどり



突然の雨に

今雨やどりをしています

雨だけを見つめていて

頭の中はからっぽです



もともとあてなんかなかったんです

只じっとしていられなくて

家を出て来てしまいました



無駄な事をするなとばかりに

雨は激しく降ってます

何か心の中を見すかされたようで

哀しいです



雨はやがて小降りになり

薄日さえさしています

私の心の中にあったどうしようもないものが

雨の中に溶け出して

今は少しさっぱりしています














秦本幸弥



●異世界マルチビジネス ~今の収入に加えて毎月金貨一枚もらえたら?
KADOKAWA
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto


マルチビジネス


マルチビジネスの世界でトップに上り詰めた主人公・ユートは、その直後、命を落とす。親から虐待を受けていた彼は転生した異世界で、温かい家庭に恵まれる。しかしある日、両親の営む商店がライバルの豪商に嵌められて潰され、さらに両親は犯罪者に仕立て上げられる。

再び不遇な人生を送ることになるのかと悲嘆に暮れるユートだったが、ある考えが浮かぶ。それは、前世で多くの人の人生を狂わせ、多くの犠牲者を出し、多くの恨みを買ったマルチビジネスを、異世界で再び始めることだった。ユートは異世界で、マルチビジネスによって成り上がり、豪商に復讐することを誓う。

「たったの小銀貨一枚の登録料で、リスクなしの商売を始められるんです! もう、やらない理由、ないですよね?」
最強のビジネス! どうせなら明るく! マルチビジネスで、異世界を席巻します!












涙の分だけ



悲しみが山のように押し寄せてきた

それなのに涙することが出来ない

胸が絞めつけられる

苦しい



突然想いたち

玉葱を刻んだ

刻んで刻んで刻みまっくった



涙が出た

玉葱を刻みながら

声を出して泣いた



刻んだ玉葱が涙でにじみ

玉葱の山がぼけてゆく



そして胸が

少しだけ楽になった



今日の夕食

カレーライス

いつもの味よりちょっぴり辛いよ



涙の分だけ

辛いよ














素直じゃないね



電話したい

あの人に



聴きたい

あの声を



今 忙しいかしら

今 大丈夫かしら



話したい

あの人と



聴いてみたい

あの声を



でも 何故か

ためらってしまう



ためらいながら

あの人のナンバー



押している

私が居る



初めから

押せばいいのに



迷っていた

馬鹿な私

素直じゃないね














冷たい顔



泪なんて見せないでよ

哀しいふりなんてしないで

嘘ばかりついて



そういう時は

最後まで

冷たい顔で

「じゃあな!」って



そう云うものよ














甦る



螺旋階段を

昇ってゆく刹那に

甦る

君と過ごした

あの日の記憶














千羽鶴



一枚の紙が折られ

鶴となって空を飛び

願いを届ける



一羽いちわに想いを込め

千羽の鶴は空を飛ぶ



鶴よ千羽の鶴よ

どうか願いを届けてくれ

私に替って
















汚れた水溜りの中に

雲が浮かんでいた

面白い形をした雲だった



突然雲を

車が轢いていった

雲は飛び散り形をなくした



やがて水溜りは静かになり

さっきとは違い

少し歪んだ雲を浮かべていた














言葉の歯磨粉



梅雨が明け

暑さが大手を振ってやって来た

私の出番だと云わんばかりに

蝉も一斉に啼いている



蝉の声は暑さに拍車をかける

時折り耳の中でも蝉が啼く



気怠げに首を振る扇風機が

生暖かい風を送って来る



こんな日は詩心も遠のく

生暖かい風を受けながら

詩を考える



歯磨粉のチューブの最後を

絞り出す如く

言葉の歯磨粉を

歯ブラシに乗せている














心ころころ



心ころころ どこにある

人にけられて こ~ろころ

自分で迷って こ~ろころ



心ころころ どこへゆく

ゆくとこ分らず こ~ろころ

道に迷って こ~ろころ



心ころころ ゆきつく先は

温いところへ こ~ろころ

あなたの心へ こ~ろころ














幸せ屋



男は不幸に打ちひしがれていた

そこへ幸せ屋が

幸せを売りに来た



男はうつろに目を開け

幸せ屋に幸せの値段を訊いた



ポケットの中にあるお金をありったけはたき

一番安い幸せをひとつ買った



ところが男は幸せな気分になれない

男は幸せ屋に文句を言った



「人を馬鹿にしていい加減な物を売りつけるな!」

「お客さんいちゃもんつけては困ります

お客さんの買った幸せは一番安い物です

でもさっきより顔色良くなってますよ」



男はガラス窓に自分の顔を写してみた

確かにさっきまでの自分とは違う自分が居た

それを観て少し嬉しくなった



「お客さんそれを少しづつ自分の中で熟成

させていってくださいパンの生地みたいにね」



男は何となく心がふくらんでゆく様で

明日が待ち遠しくなった














カラス



カラスが可燃ゴミを食いちらかしている

嫌われ者のカラス

カラスが白かったら少しは好かれただろう

それに鳴き声も可愛くない



何故こんなにとことん嫌われるように

神様もカラスを創ったんだろう



カラスは自分のことどう思ってるのか

きっとカラスは人間ほど考えないから

カラスをやってられるんだろう



いや 案外カラスは

人間を気の毒に思っているかもしれない

もしかしたらカラスの方が幸せかも



私がカラスをやっていた頃は

何と思って生きていたのか

遠い遠い昔のことだから

とんと想い出せない














ふりを演じる



私は私を演じる事にほとほと嫌気がさした

もう少し違う自分を演じてみたい



私が絶世の美人だったら

私がとてつもなく天才だったら

私が大富豪だったら



と書き並べてみたが

演じるだけならフィクションで済むが

これが現実のものとなると

それはそれで悩みもあると思う



どう演じてみても私は私

嫌だろうが何だろうが

これから先も私を演じていくしかない



どうせ私を演じるなら

楽しく生きているふりぐらいしたい

もしかしてふりを演じていると現実になるかも














凸凹の詩



転がっている

あそこにも ここにも

人々が落とした言葉が



嫌な言葉は蹴とばして

楽しい言葉だけ拾いましょう



バスケットは楽しい言葉であふれそう

その言葉 紡いで 紡いで

ちょっぴり凸凹になったけど

楽しい詩出来ました














手加減



梅雨が明けると

夏が牙を剥きやって来る

蝉が激しく啼き

入道雲が手を大きく広げ

私を包囲する



夏が今牙を研いでいる

夏よ手加減してくれ

私がダウンしない程度に














プロフィール

みよ@こたつむり

Author:みよ@こたつむり
FC2ブログへようこそ!

旬の花時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター