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ありのままに



今をうまく生きなきゃいけないのに

その今がうまく生きられない

何も先の先などとは言わない

たった今たった今だけでいいのに

どうもうまくいかない



僕は何か勘違いしているのか

そうだ

うまく生きようなどと思うからいけないのだ

どんな生き方をしようが

うまくなんて思わなければいい



僕は僕

今のこの生き方が僕

そう思うところから出発して

そこから違うなにかを得ることができたら

それでいいのではないか



ありのままに

ありのままに生きよう

それが僕だから














赤い糸



赤い糸が

あるというけれど

本当にあるのか

私の赤い糸














夜空



ひとつまたたき

またひとつと増えてゆく

夜空の星を眺めつつ

こんな穏やかな夜が

あってもいいなと思う



大きくひとつ深呼吸しているわたしを

可愛く思う














春がやってきた



電話のベルが鳴るたびに

もしかしたらと淡い期待で受話器を取る

耳にあてたとたん期待は消え

声までが沈んでくる



もうあの人からはかかってくるはずはないのに

淡い期待だけが胸を埋める



馬鹿なわたし

一体何を待ってるの

あの人とはもう終わったのに

いつまでも待つのはやめにしよう



グッドバイ 淡い期待

グッドバイ 馬鹿なわたし

春が春がやってきたんだもの














北国から



早朝エンジンをかけたまま

トラックが止まっている

運転手は仮眠をとっているらしい



トラックの屋根には

白い雪が積もっていて

ナンバープレートには北国とある



北の国から夜を徹して

走行して来て

今はわずかばかりの

休息を取っているのだろう



雪の舞う夜を

懸命に走りきり

わずかばかりの仮眠を取り

また雪が待つ北国へと戻ってゆく














秦本幸弥



●「パティスリー幸福堂書店はじめました 3」
双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamotos


幸福堂書店3


閉店の危機にあった町の本屋をパティスリー併設の人気書店に蘇らせた本田安子。
雑誌の取材を受けるなど、お店の経営は軌道にのっていた。そんなある日、常連客の三鈴がやってくる。
彼女の姿を見つけたイケメンパティシエ・創は途端に不機嫌な顔になり――。

2人の過去の軋轢とともに、創の謎に包まれた生い立ちが明らかに!美味しくて、タメになる物語がついに完結!!














や・め・た



今朝腹の立つ事を言われた

腹の中に収めておくのは

健康上良くないと思い

家を出て誰も居ない道を

ブツブツ言いながら早足で歩いた



途中で草花や鳥にも聞いて貰ったが

何とも気分は修まらない



大声を出して風や水にも聞いて貰った

風や水は

仕方がない仕方がないと囁いている



仕方がない?

どうしてどうして仕方がないの



自分が損する自分が損する

自分が損するって?

そうか自分が損をするのか・・・

そうだよね自分が損するだけだよね

や~めた腹立てるのや・め・た














出さない手紙



お元気ですか

御無沙汰しています

あれから数十年がたってしまいました

髪には白い物がちらほらと

いえいえちらほらなんて・・・

見栄張っちゃってます私



アルバムを繰っていて

ふとあなたの事を思い出してしまい

とても懐かしくなり筆を執ってしまいました



あの頃マドンナ的存在だったあなた

少しだけ距離をおいて観てた

私憧れてたんですあなたに

そんな私に気さくに声を掛けてくれ

仲良くなりました



卒業後は道も別々になり

遠くへ行ってしまったあなた

今は幸せに暮らしているでしょうあなたに

出す事のない手紙を書いています



可笑しいですね私って

どうぞ笑ってやってください














面倒



面倒で面倒で

何もかも面倒で

生きていることさえも面倒で



何もしたくなくて

何もしないこともしたくなくて

何かをしていなくては落ちつかなくて

でも何もしたくない



一点を観たまま黙ってる

時々溜息をついたり

観る場所を変えてみたりして

じっとしている



面倒が私を殺してる

面倒はどこまで行っても面倒だ














言の葉



数々の無駄な言葉の中に

光った言葉が潜んでいる事がある

残念な事にそれに気が付かない事が多い



それを上手く掴めた時

その言葉に尾ひれを付け

詩らしき物を創る



今日も無駄な話に耳をかたむけ

アンテナだけは張っている



アンテナを張りすぎて

草食動物になってしまった

今は「言」の取れた葉を食んでいる














凩と枯木



枯木が

寒そうに

身を揺らしています



凩が容赦なく

その裸身をたたく



心なしか枯木が

震えています



あなたは冬の間

ずっと堪えなければなりません



これまでもしてきたように

そしてこれからも



あなたのその強さ逞しさを

私にも分けて頂けませんか

ほんの少しでかまいませんから














ポケットの中の記憶



ポケットに手を突っ込んだ

何か得体のしれないものが手に触れ

あわてて手を引き抜く



何なんだあれは

頭の中がパニックになる



もう一度勇気を出して手をポケットに

触れた瞬間

頭の中の記憶という記憶が

無秩序に駆け巡り

しゃがみ込んでしまった



今まで忘れていた記憶

忘れたかった記憶

そんなものがポケットの中で蠢いていた



二度と会いたくない嫌な記憶が

フラッシュバックして愕然とした



こんなものがポケットに入っていたなんて・・・

もう手を入れる勇気も失った



この服をそっと脱いで

二度と出てこないように

きれいにたたんで箱の中に入れ

しっかり紐を結んだ














秦本幸弥



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朝は来る



瞳をつむる

明日はどんな朝が来るかと思いつつ



多分いつもと変わりないだろうが

朝は来る



私が生きている限り

朝は来る

毎日同じ朝を

毎日同じ手順で過ごす

来なければいいのに

朝なんて



ずっと夢の中を彷徨っていたい

ゆらゆら夢の中を

夢の中から

無粋な目覚し時計に

無理矢理連れ戻された



まだ薄暗い朝は

眠気の残った顔をニンマリ笑い

無言でお尻をたたく














苦笑い



私が笑ったら

あなたも仕方なさそうに笑った

本当は笑うような場面ではない



それでも苦笑いと云う笑いが出た

多分あなたもそうだと思う

便利な嫌な笑いだね



こんな時はどんな言葉を持ってきたら

一番適当だったのかしら

言葉が見つからず

苦笑いになってしまった



二人共黙ったまま目の前の

湖面を見ていた

そんな時間がしばらく続き

どちらからともなく



「じゃあまたね」と

お互いに目も合わさずに別れていた

湖面にはさざ波がゆれていた














私では駄目ですか



駄目ですか

私では駄目ですか



あなたの深い悲しみを癒してあげるのは

私では駄目ですか



あなたの知っての通り

私は口下手です

どんな言葉を使って話したら

あなたの悲しみを癒してあげられるのか

正直私には自信はありません



それでもあなたのこと放ってはおけなくて

お節介ですよね



あの~私あなたの目の届かない所に居ます

もしも声をかけたくなったら

その時は言ってね



ごめんなさい

こんなことしか出来なくて

でも・・・

あなたの悲しみを癒すのは



私では駄目ですか














スニーカーが欲しい



スニーカーが欲しい新しい物が

今履いている物もしっかり足に馴染み

それはそれで捨てがたい



スニーカーがしっかり私の足の形になっている

靴底も足の癖のままにすり減って

まるで私の分身のよう



このスニーカーとは色々な所へ行った

私の体重を支え文句も言わず

そんな愛しい奴だが

そろそろ浮気もしたい



スニーカーが欲しい新しい物が














暖かい誘惑



布団の中

まったりまったり暖かく



起きなければいけないのに

暖かい誘惑に負け

布団から抜け出す勇気が鈍り



あと五分あと五分と

時計とにらめっこ



もうこれ以上駄目!

掛け声ひとつ

温もりの残った布団を後に

上着を羽織る














私にとってのあなた



あなたは私にとって不思議な人

なおかつ面白い人



何が不思議って

それは感情を表に出さず

いつもポーカーフェイスの

その顔で人を笑わせる

何気ない言葉をポッと口にしたりして

そのギャップがたまらなく

一緒に居てあきない



人は言う

あの人と一緒に居て何が楽しいのって

多分それは私だけかもしれない

それでいい



私だけしか知らない

不思議さと面白さを持っている

あなたとは私にとってそんな人

只それだけでいい














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さようなら



雨が降っている

冷たい雨が

いつ雪になってもおかしくない



そんな雨を

観るともなくぼんやり観ている

心は抜け殻



あれから何時間たったんだろう

そろそろ外も黄昏てきて

雨が白い雪に変わってきている



それでもなお雪を観ている

いつの間にか頬には涙が

やっと感情を表わす事が出来た



あまりにショックが大きすぎて

何も考えられなかった

あなたからの「さようなら」が

こんなに大きかったとは・・・














目出度い奴



鏡の前であっかんべーをした

鏡の中の多分私と思われる奴も

あっかんべーをしている



しかし全くもって可愛くない奴だ

私がする事と同じ事をする



いや 同じ事はしていない

左右逆だ

悔しかったら同じ手を動かしてみよ



そんな事を云って得意になっている自分は

もっと可愛くない



大体鏡の中の奴と張り合って一体何になる

全くもって情けない



もしも鏡の中の奴が自分と違う動作をしたら

その時はどんな顔をしたらいいのか



目が点 絶句 悲鳴を上げる

その時の為にどうするかを

イメージしておかなくては



そう思っている私はかなり目出度い奴だ














あなたの言葉



暗闇の中に居ても

明るくそっと包み込んでくれる



そんな言葉をあなたって人は

心の引き出しに沢山持っている



あなたのその言葉にどれだけ多くの人が

救われたのか分りません



勿論私もその中のひとりです














幸せをありがとう



ありがとうを君にあげたい

唯ひとりの君にあげたい



君が居てくれて救われた

君が居てくれて癒されたよ



君は自分は何もしていないって言うけれど

そうじゃない

僕にとり君の存在そのものが・・・



心のよりどころを失っていた僕にとり

君が横に居てそっとほほえんでくれる

それだけでどれだけ癒されたか

どんなに勇気づけられた事か



ありがとうを君にあげたい

唯ひとりの君にあげたい



幸せをありがとう














春待ち顔



アスファルトの割れ目から

雑草が顔を出している



もう少し暖かくなれば

この草にも花が咲く



決して目立つ花ではないが

近づいて良く観てみると

結構愛らしく美しい



もうすぐ春が来る

ワクワクする季節



木も花も人も

春を心待ちにしている

コートの下には

ワクワクがそっと潜む

春待ち顔で














ひっそりひっそりと



くねくね曲がった

細い道の両側には

落葉がびっしり積もっている



所々に水溜まりもあり

落ち葉の上に

薄い氷が張っている



氷を透かして

色とりどりの葉が

ひっそり眠っている



かって木の枝で

輝いていた事など

忘れたかのように



自分の役目を終え

今はひっそり眠り

やがては大地とひとつになる



ひっそりひっそりと














秦本幸弥

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マルチビジネス


マルチビジネスの世界でトップに上り詰めた主人公・ユートは、その直後、命を落とす。親から虐待を受けていた彼は転生した異世界で、温かい家庭に恵まれる。しかしある日、両親の営む商店がライバルの豪商に嵌められて潰され、さらに両親は犯罪者に仕立て上げられる。

再び不遇な人生を送ることになるのかと悲嘆に暮れるユートだったが、ある考えが浮かぶ。それは、前世で多くの人の人生を狂わせ、多くの犠牲者を出し、多くの恨みを買ったマルチビジネスを、異世界で再び始めることだった。ユートは異世界で、マルチビジネスによって成り上がり、豪商に復讐することを誓う。

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遠ざかって



遠ざかって遠ざかって

少し離れて君を見てみよう



少し慣れてしまうと

良いところよりも

悪いところの方が沢山見えてしまう



そんな時

今一歩遠ざかり

君を見直してみた



そうしたら

始めて見た時のように

新鮮な君に出会い



始めて見た時以上に

心がときめいてしまった














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