FC2ブログ

やっとひとつ



やっとひとつ

熟した詩(うた)を

吐き出して

熟しきれない

柿の実ひとつ














虫の音



心の中の

思いを

口に出せば出すほど

遠ざかってゆく

恋がうらめしく

無口になって

虫の音を聴く














再開します



またまた休んでしまいましたが、ようやく帰ってくる
事ができました。

明日より従来通り、こたつむりの部屋、再開させて
いただきます。

よろしくお願いいたします。












躍る文字



本を開いた

突然文字が空中に浮かび上がった



次のページを開くとそれも浮かび上がった

その次もその次も浮かび上がり

本は真白になった



浮かび上がった文字は

空中で楽しそうに踊りだした



始めは唖然としていた私も

文字と一緒に踊った



文字は私にからみついたり離れたりして

一体になり踊りまくった



私は疲れてしまい椅子に座ると

文字達も踊りをやめ本の中に戻ってきた



楽しい余韻を残し私は目が覚めた

どうやら本を読んでいて眠ったようだ



それにしても

何とも不思議な楽しい夢だった

私の頬には「楽しかった」

という文字の跡がくっきり残されていた















雨音のB・G・M



雨が降っている

そぼ降る雨音に癒されつつ

恋愛小説を読んでいる



まるで小説の主人公になったつもりで

若くなって恋をする



雨音がB・G・Mになり

心が切なくやるせない



どっぷり小説につかり

美人で若い私は苦悩する

しばし主人公になりきり

良い気持になったところで

非情にも夕飯の準備の時間が

私と彼とを引きさく



現実に戻り

雨音を聴きながら

涙をこぼし玉葱を刻んでいる















妄想



走っても走っても追いかけてくる

妄想って奴が

決して姿はみせない



無作法な来客のように

人の心の中に土足で入ってきて

愚にもつかない話をえん々として

帰ろうともしない



目に見える人ならまだいい

言って聞かせることができるから

しかし奴ときたら

人の気持ちなんかにとんとおかまいなし



追い帰すには

ひとつだけ方法がある

どこまでも無視しつづけること

簡単そうだがちょっとむつかしい



試みてみる

心がふっと軽くなる

妄想が逃げだしたようだ














共感



ねえ君もそう思うだろう?

えっ?と思いつつも

何となく頷いてしまう



強要しないでよ共感を

心で思っていても言葉に出せない

そんな自分を

許せない自分が居る














言わなきゃよかった



一縷の望みを抱いて

発した言葉が

思わぬ方向へ流れていった



そんなつもりじゃない

そうじゃなかったのに



発した言葉が真反対の方向に

受け取る人の取り方次第で

言葉は敵にも味方にもなる



敵になった言葉が

あちこち散歩して

自分の元に戻って来た



自分の意図していない意味となり

そんなつもりじゃない

そうじゃなかったのに



言わなきゃよかった・・・














温まる



空がなんか抜けてるね

頬にあたる風は冷たくて痛いけど

それもまた気持ちいい



気持ちいいから寒くても歩く

歩くと少しづつ体が温まるし

ちょっぴり心も温まる













秦本幸弥



●「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」
双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

幸福堂書店2


★ 秦本幸弥公式サイト
http://yukiya1.com/













白鷺



川辺に佇む

白鷺一羽

一直線に見つめる先

瞳は何を

写しているのか














道路上の車



車に乗っていて変な事を思った

今この日本中の道路上を

一体何台の車が走っているのだろうかと



対向車はひっきりなしに現れ

私の車の前後も

車また車



夜の道路上はさながら

赤と黄の蛇がくねっている様



直接車を運転しなくても

今の社会車がなければ廻ってゆかない



こんな車社会になるなんて

百年前の誰が思っただろう



そして今道路上の車の数なんて

誰が思っているだろう














葉の一生



落葉樹が日を追うごとに

葉を脱ぎ捨ててゆく



春には芽吹き

それぞれの時季に花を付け



黄緑色の葉は

陽を浴び葉の色を増してゆく



そよ風に楽し気に身を揺らし

夏の暑さをものともせずに繁り

強風に傷つけられながらもふんばって



やがて秋を迎える

葉は赤や黄色に変身をして

木の枝から少しづつ離れてゆく



散ってゆく葉は楽し気に

あるいは哀し気に見える



あともう少しで裸になり

これから来る冬を静かに眠り

また来る春を待つ



木はどんな夢を観るのだろうか
















恋などと云う言葉は

とうの昔になくなったと思っていた



しかし私の体のほんの隅っこに

まだ恋の芽が生き伸びていた



あゝまだ私にも恋が出来るのだ

そう思っただけで心がわくわくする



隅っこにあった恋心を

心の真ん中に持って来て

少しづつ育ててゆく



ちょっぴり気になった人がいた

その人は私が密かに想っているなんて

思ってもいないだろう



それでも私の恋心は

少しづつ育ち始めている

でもそれは成就されない恋



それでもやっぱり恋は恋














手紙



あなたに手紙を書いています

でも手紙と云うよりも

何か詩めいています



あの時一緒に行った草原の風景と

風の気持ち良かった事



あの時の風を缶詰にして

一杯いっぱい持って来たかった

時々開けてみたいの



缶詰を開けた瞬間

あの時の風と風景が蘇るって

素敵だと想わない?



あなたこの手紙読みながら

きっと笑ってるでしょ



いいのよ笑っても

それほど素敵だったの

あの草原の出来事・・・



また誘ってくださいね

待っています













秦本幸弥



●「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」
双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「パティスリー幸福堂書店はじめました」
双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「本日、職業選択の自由が奪われました」
双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~3」
TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

●「個人商店の利益を上げるIT活用術」
すばる舎:電子書籍
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



★ 秦本幸弥公式サイト
http://yukiya1.com/


*****************************************












プロフィール

みよ@こたつむり

Author:みよ@こたつむり
FC2ブログへようこそ!

旬の花時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター