もこもこ雲
空を見渡してみた
真青な空の中にひとつだけ
もこもこ雲が浮かんでいた
じっと見ていると風に押されながら
微妙に変化し南へ移動している
今の今も自分の心が定まらず
雲みたいに変化し続けている
自分の中ではこうしたいという
確たる気持ちがあるのに
その気持ちがぐらぐら揺らぎ
溜息だけが吐き出される
こんな事ではこんな事では駄目だ
最後にひとつ大きな溜息を吐きだし
頑張ってみるぞ!と
歩きはじめた
空のもこもこ雲が笑顔に見えた
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私の寂しい心と寂しい人々の心の穴を埋める詩集です。 つたない詩の数々ではありますが、どうか一人でも多くの方がこれを見て何か感じていただければと思います。