FC2ブログ

我が子のように



プランターの茄子の苗に

小さな実がひとつ

寂し気にぶらさがっている



この茄子の苗は

初めて実をつけた頃

葉の病気が出てしまった



仕方ないので葉を全て

切り落した



しばらくして新しい芽が出て

花が咲き

やっと小さな茄子が生った



今は親指ほどの大きさで

お尻の方が紫色になっている

他には花も咲いていないので

今はこの茄子の成長を楽しみにしている



まるで我が子のように














心ゆくまで



雨がよく降ります

こんな日は雨音をBGMに

本など読んでいたい



どんな本がいいかしら

恋愛小説?

それとも推理小説にしましょうか



雨音のBGM

強くなったり弱くなったり

様々な曲を奏でてくれます



雨がよく降ります

こんな日は小説を読もう

雨音のBGMで心ゆくまで














ゾロ目



車に乗っていて

対向車や前方を走る車の

ナンバープレートが

ゾロ目だと

何か良い事がある様な気がして

嬉しくなる



結果として

何も良い事はない



しかしその瞬間

何かワクワクとするだけで

それはそれで良い事

幸せな事なのだろう














肉じゃが



じゃが芋の

茶色の服を

包丁で脱がしてゆく

白いきれいな服が

何かさそっている様だ



次から次に

茶色の服を脱がし

その白い肌を

一口大に切ってゆく



玉ねぎ人参肉と共に

ことことことこと煮込み

茶色の化粧をほどこして



ほくほく熱々旨そうな

肉じゃがさんの出来あがり














道が途切れるまで



君が右の道を行こうって云ったから

右の道に来たけれど

本当に右で良かったのかしら

こんな所まで来て

まだ迷っている私です



あの時 あの時左に行ってたら

私の人生 もう少しましだったんじゃないかって

想っても仕方のない事を

こんな所まで来て

想っている どうしようもない私です



どう想っても

もう戻れない道だから

振り返るのは もう振り返るのはよそう

あの時は右しか選べなかったのだから

これからずっと

ひたすらこの道をゆこう

この道が途切れる その時まで














ずるい



ねえ

私の心を

奪ったまま

持ち去って行くなんて

ずるい













秦本幸弥

「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

幸福堂書店2

赤字続きだった書店をパティスリー併設のおしゃれな書店へとリニューアルさせた本田安子。
イケメンパティシエ洋野創との仲は深まり、経営も少しずつ軌道に乗り始めた。

そんなある日、安子の中学校時代の同級生・七尾俊介が店を訪れる。
懐かしさに会話も盛り上がり、二人は旧交を温めあう。
やがて、俊介は安子に「僕の婚約者になってくれないかな?」と問いかけるのだが――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩みをずばっと解決!? 美味しくてタメになる物語、待望の第2弾!












小判草



今朝小判草を採って来た

去年も採ったが

去年のそれはもう枯れた物だった

枯れた物の方が小判に似ているが

青い小判草もまたいい



どうして今朝採る気になったかは

今朝方の夢の中で

小判草が出て来たからだ



実際に生えているかどうかは

分らなかったが

何とはなしに去年採ったあたりを

探してみたら青い物が

実を付け小判の形になっていた



それを数本採って来た

何かいい事がおこりそう

そんな予感がした














夢と希望



夢はありますか

希望はありますか



いいえ夢も希望も

とうの昔になくしてしまいました



でもね

ほんの一片らの夢と希望は

心の奥底に残っているのです



この夢と希望

ちょっぴり

取り出しにくい所にあるけれど



引っ張り出して肥えかけて

大きく育ててみたいです

そしていつか花を咲かせてみたいです



夢と希望の花は美しく

甘美な香りがするでしょう

わくわくするような花でしょう














楽しい小箱



私の とびっきり

楽しかった日を

いっぱい集め

小箱にぎっしり詰めこもう



もしも切ない事があったなら

小箱をそっと開けてみよう



楽しかった日の思い出に

心が少しだけ微笑むでしょう



もしも泣きたいくらい

悔しい事があったなら



もしも死んでしまいたいほど

哀しい事があったなら

この小箱を少し開けてみよう



とびっきりの楽しい小箱よ

いつも傍に居て

私を見守っていてくれ















鬱という文字は

うっとうしくなる程

鬱々としている



欝の気持がそのまま

文字に現れていて



想わず頭を抱えたくなる

それが欝だ



脳の襞の間に巣くっている

生き物の様だ



文字はそのものだけで

表情を現している


文字とは沈黙の生き物だ














健気



コンクリートの割れ目から

スミレの花が咲いている

誰に見てほしいと云う

欲望もないままに

自分は自分らしく

濃むらさきの

可憐な花を咲かせ

小さな感動を与えてくれる

その存在がとても健気だ














勇気があったら



私はこう想っているのに

相手に強く言われると



喉元まで出ている言葉を

呑み込んでしまう



情けないと想う

言えばいいのに

ほんの少しの勇気がない



しかし何でもかんでも

言ってしまわない方がいい時もある

その時は「良かった!」と想う



だけどやっぱりもう少しだけ

勇気があったら…

と 心から想う














秦本幸弥



「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

幸福堂書店2

赤字続きだった書店をパティスリー併設のおしゃれな書店へとリニューアルさせた本田安子。
イケメンパティシエ洋野創との仲は深まり、経営も少しずつ軌道に乗り始めた。

そんなある日、安子の中学校時代の同級生・七尾俊介が店を訪れる。
懐かしさに会話も盛り上がり、二人は旧交を温めあう。
やがて、俊介は安子に「僕の婚約者になってくれないかな?」と問いかけるのだが――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩みをずばっと解決!? 美味しくてタメになる物語、待望の第2弾!













心に谺


椎の木の零す木漏れ日は

谷川のせせらぎまでも緑に染める



甌穴に翅を濡らし

小鳥達の戯れ遊ぶ昼下がり



私の心にリンリンと

君を恋う声が谺する



心の奥に谺する

私の心に谺する














大空に



私の傍らに詩の本がある

本に耳を傾けると

何か囁く声がする



ヒソヒソ ヒソヒソ

本の中の言葉が

思い思いに話しかけて来る



詩の一編一編が

ページを繰ってほしくて

声をあげているのだ



私が本の中程を開いた途端

いきなり言葉が

弾けて飛び出し



言葉はタンゴを奏でるように

心地よいリズムを刻み

大空に流れていった














四つ葉のクローバー



四つ葉のクローバーを

押し葉にしました

まだかすかに

青くさい匂いを残し

カラカラになりました

あの叢に帰りたい!

そんな顔して

カラカラになっていました













小さな虹



突然の雨に

身体より心が濡れた

雨に心を読まれたようだ



皆一様に早足で行く中

雨に打たれゆっくり歩く



こんな中泣いたって分らない

安心して涙を流す



冷たい雨が身体を濡らす

しかし心は晴れてゆく



雨は次第に止み

うっすら虹がかかっている



私の心の中にも

小さな

そしてくっきりとした

虹がかかった














季節はずれの台風



今しがたまで曇っていた空が

嘘のように青空を広げてゆく



ゆうべは夜じゅう激しい雨が降っていて

天気予報では今日も雨のはずだった



ゆうべのうちに

今日の分も降ってしまったのか

天気予報を裏切り

晴れてしまった



迷っていた洗濯物も沢山洗った

季節はずれの台風が去ったからか

梅雨にしては風が爽やかだ



爽やかな風の中を歩いた

夕飯の献立を考えながら














どこかにきっと



子供の頃

一面のれんげ畑や菜の花畑があった



れんげ畑の中で

寝ころんだり

花の冠や首飾りを作って遊んだ



れんげや菜の花の香りに包まれ

飽く事もなく

冠や首飾りを作り続けた



ピンクと黄そして空の青

麦畑の緑の穂が

風にざわめき

大地とたわむれた



あの頃の無垢な魂は

今は様々な色に染まってしまった

しかしどこかに染まらない

そんな魂がきっとあると思う














秦本幸弥

今週木曜日
いよいよ発売




「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto
(双葉社:2018/6/14発売予定)

赤字続きだった書店をパティスリー併設のおしゃれな書店へとリニューアルさせた本田安子。
イケメンパティシエ洋野創との仲は深まり、経営も少しずつ軌道に乗り始めた。

そんなある日、安子の中学校時代の同級生・七尾俊介が店を訪れる。
懐かしさに会話も盛り上がり、二人は旧交を温めあう。
やがて、俊介は安子に「僕の婚約者になってくれないかな?」と問いかけるのだが――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩みをずばっと解決!? 美味しくてタメになる物語、待望の第2弾!













旅に出た



たんぽぽの茎をちぎり

まるい綿毛を

思いっきり吹いた

綿毛は風に乗り

空を飛んだ

気持ちよさそうに

宙を舞い

どこかでたんぽぽになる

夢を見て

旅に出た














私は欅



私は欅

ついこの間までは裸んぼでした

今は黄緑色の

素敵な葉っぱを

少しづつ身にまとい

いい気持です



私のてっぺんの葉は

とても眺めが良く

色々な光景が瞳に入ります



私の友達の木の下では

若い男女が

楽しそうに恋を語っています



そしてその少し向うの川では

釣人が糸を垂れています



私は少しづつ違う毎日を

眺めるのがとても好きです



風に身を揺らし

ざわざわ音をたて

陽の光を全身にあび

降る雨に身をまかせる



そんな何げない毎日が好きです

ねえ あなたも私になってみない?

きっと毎日が感動で

胸が一杯になると想いますよ














青空の淵へ



新緑の木の葉を透かし

眩しく陽が洩れてくる

風が吹くたび

陽が踊り

緑の宝石が煌めくよう

ああ

爽やかだ



新緑がざわめき

ワルツを踊る



木の葉が光を吸い

高みへ高みへと

浮き上がってゆく



青空の淵へ

どこまでも














心の棘



垣根に蔓バラが這っています

赤い真赤なバラです

バラの棘が有刺鉄線のように

私の心に刺さります



あなたのあの言葉が刺さります

あなたには何気無い言葉だったでしょう

でもそれは 私の心の風船に刺さり

パァン!と音たてて割れました



傷からは真赤なバラのような血が流れ

やっと薄いかさぶたが出来ました

今はあなたのあの言葉を忘れようとしています

だからお願い

もうかさぶたを剥がさないで

そっとしておいて下さい



真赤な蔓バラの花びらは

音も立てずに散りました














時間の束縛



何故かいつも

時間にしばられている



それをしなければいけないと

誰に文句を

言われる訳ではない



一日に何度時計を見る事か

自分が自分をしばりつけている

厄介な性格だ



南国の島で暮らしたら

始めはイラつくだろう



そしてあきらめて

刻の流れのない世界に

身を委ね



何からも束縛されない

幸せを感じるのだろうか

「時間」ってあったの?って














頼りない奴



鏡の中の私は

鏡のこちらの私とは違う

鏡の中の私は

意思も希望も欲も持たない

鏡の中の私は

私の真似だけをする

心のない影像であり

何と云っても楽な奴だ

少しは私に代って

何か考えて欲しいのに

私が嫌いな顔をすれば

同じ様に嫌な顔をする

やはりあんな奴には何も望めない

奴は私の承諾だけを待っている

頼りない奴だ














秦本幸弥

もうすぐ発売です。


「パティスリー幸福堂書店はじめました 2」

秦本幸弥 Yukiya Hatamoto
(双葉社:2018/6/14発売予定)

赤字続きだった書店をパティスリー併設のおしゃれな書店へとリニューアルさせた本田安子。
イケメンパティシエ洋野創との仲は深まり、経営も少しずつ軌道に乗り始めた。

そんなある日、安子の中学校時代の同級生・七尾俊介が店を訪れる。
懐かしさに会話も盛り上がり、二人は旧交を温めあう。
やがて、俊介は安子に「僕の婚約者になってくれないかな?」と問いかけるのだが――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩みをずばっと解決!? 美味しくてタメになる物語、待望の第2弾!












私をおいて



あなたに慣れるのに

時間がかかった

私 やっと慣れたのよ

それなのに私をおいて

あなたは何処かへいこうとしている














待っていた



言葉の海で

あなたからの

「愛してるよ!」って

言葉

ずっと待っていた

私でした














プロフィール

みよ@こたつむり

Author:みよ@こたつむり
FC2ブログへようこそ!

旬の花時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター