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いつかきっと



この間まで長いこと

空き地だった所に

好評分譲中の幟が立ち

整地され基礎が出来

家がどんどん建てられてゆく



今不況の時代にあって

建てられてなかなか売れなかった家にも

結局買い手がつき

いつの間にか人が住んでいる



戸建ちの家に住みたいと思いながら

数十年たってしまった

好評分譲中の幟が立っていたあの家にも

いつかきっと誰かが住むのだろう



いつの日か私も戸建ての家に住めたら

超猫の額に畠を作り

野菜を育てよう



ふふふ楽しみ













早く見つけて



私は缶を蹴って急いで走る

胸をドキドキさせ

物陰に身をひそめてうずくまる



遠くで近くで

「○○ちゃん見っけ」の声がする



ああどうしよう

見つかっちゃうかなあ

より一層体を小さくし



そしてそのまま

鬼に見つけられず

大人になってしまったような



そんな不安を心に抱き

今を生きている



鬼さん早く私を見つけて!

あなたから早く自由になりたいから













心の微笑み



空はどんより曇っている

そんな中公園から

子供の叫び声が聴こえてくる



保育師さんのかけ声と共に

園児がキャーキャーと飛び回る



その声は家の中に居る

私の耳まで届く



園児らの駆け廻っている

楽しそうな光景が目に浮かぶ



空はどんより曇っているが

園児らの声は楽しそうだ

私の心も微笑んでいる













秦本幸弥



●「パティスリー幸福堂書店はじめました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

祖父の代から続く歴史ある書店を継いだ本田安子。
しかし、残念ながら経営はずっと赤字続き。
このままでは、自分がお店をつぶしてしまう。

そんな悩みを抱えたある日、安子は美味しいお菓子や珈琲を出す、
カフェを併設した書店の存在を知り――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩み解決!?
ケーキと本が大好きな書店員・安子と、ケーキ以外には興味がない
クールなイケメンパティシエ・創。
そんな二人がオープンさせた、
「パティスリー幸福堂書店」の物語!



●「本日、職業選択の自由が奪われました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~3」

TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto












ダンゴ虫



短歌をコピーした紙が出て来た

かなり前に新聞投稿し掲載された物だ

そんな歌を書いた覚えはなかったが

何度も読んでいるうちに

何となく想い出してきた

「ダンゴ虫とアルマジロと吾どことなく似ていておかし似ていて寂し」だ

この頃の私の性格がダンゴ虫に似ていたのだ

しかし何年もたった今の私も

やっぱりダンゴ虫だ



おかしさよりも寂しさが先にたった

ダンゴ虫から脱出したい!



でもダンゴ虫でもいいか













波紋



笹舟が流れてゆく

川の面に




通せんぼするように

波紋が広がる

人生みたい













いつまで



いつまで?

いつまで我慢すればいいの?

気休めの数値などいらない

いまはただ

いつまでという

その目標だけが欲しい

目標がなければ

我慢だって限界がある

いつまで?

いつまで待てばいいの?

気休めの数値なんて

絵に描いた餅

くそくらえだ!!











言葉の糸を紡ぐ



平仮名は

ひとつじゃ意味がないけれど

二つ三つで単語になって



単語が連ながり言葉が出来る

言葉の糸を次々紡ぎ



楽しい話や夢ある話

怖い話や哀しい話

言葉の糸を紡いでは

紡いでは解き組み合わせ

言葉の反物出来ました



色さまざまに出来ました

とてもきれいに出来ました













大 中 小



大 中 小

私欲ばり

大が好き



大 中 小

私の美貌

中くらい



大 中 小

私の運勢

小みたい



大 中 小

大中小が揃ってる

私の人生

どれくらい?













電信柱



電信柱が立っている

寒そうに立っている

物言いたげに立っている



夏も冬も裸のまま

所どころ膏薬のように

貼紙も貼られている



こそばゆいから

剥がしてしまいたい



「交通事故を見かけた人は…」

などと書かれた看板も

括りつけられたりしている



「やめてよ!おしっこなんてかけないで!

いつも同じ犬がかけてゆくんだから」



僕は電信柱

広告屋さんじゃない

犬の便所じゃない



ただすっくと立っていたい

他の電柱と手を繋ぎ

仲よく立っていたい

いつまでも立っていたい













秦本幸弥



●「パティスリー幸福堂書店はじめました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

祖父の代から続く歴史ある書店を継いだ本田安子。
しかし、残念ながら経営はずっと赤字続き。
このままでは、自分がお店をつぶしてしまう。

そんな悩みを抱えたある日、安子は美味しいお菓子や珈琲を出す、
カフェを併設した書店の存在を知り――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩み解決!?
ケーキと本が大好きな書店員・安子と、ケーキ以外には興味がない
クールなイケメンパティシエ・創。
そんな二人がオープンさせた、
「パティスリー幸福堂書店」の物語!



●「本日、職業選択の自由が奪われました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~3」

TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto













瞬間



そう

あれは十五歳の五月十五日のこと

今からかなり前のことなのに

今でも鮮明に覚えている



今日の今の

この瞬間を絶対に忘れないぞと

白い靴をはいた足を

トントンと踏み鳴らし

私は強く誓った



そして私は

今でもそれを決して忘れてはいない

だからって

今となっては

それがどういう訳でもないのだが・・・











思いつき



君の突然の思いつきには

はっきり云っていつもびっくりさせられる

その発想は私にとって

とてつもなく突拍子もないものだから



私はその思いつきに

いつもついてゆけず

只唖然とするだけ



そんな君が普通なのか

それとま私が鈍いのか

今だに分らないままでいる











感性



きらりと光る感性が

きらりと光る言葉を紡いだ時

それは

きらりと光る詩になるだろう













ふいに何かを踏んずけた

あわてて足を上げてみると

そこには目があり私を睨んでいた



飛び上がらんばかりに驚いた

「どうして道路に目があるの?」

注意深く観てみると

至る所に目がある

「えっどうして!」



目は石ころか何かのように転がっている

この目は何時から何でここにあるのか

中には目を閉じた物も白目の物もある



かなり不気味だ

この目に観られながら

それをよけ早足に歩いた

他の人はどうしているんだろうと観てみると

何もないかのように普通に歩いている

思わず一人を呼び止め目が気にならないか訊いてみる

その人は怪訝な顔をして気味悪がった



彼には観えてないのだこの目が

私は発狂しそうになり大声をあげた

その途端目が覚めた

そして家族が私の顔を心配そうに覗き込んでいた













落し物



落し物を探している

しかもそれが何か分らずに



落としたのがいつかも分らない

気が付いた時漠然と何かを落としたと思った



どんな形をしたどの様な物だろう



想いつめると益々分らなくなってしまう

むしろ知らん顔をしていた方がいいのかもしれない



こちらが一生懸命探すから

落とし物が面白がってきっとどこかに隠れてるんだ



知らん顔をしていると

きっと落とし物の方が

じれったくなって顔を出すだろう



知らん顔をしていた事も忘れていたある日

郵便受けの中に何かが入っていた



それを観た瞬間気が付いた

自分の探していた落とし物に



それは想い出したくない自分の過去達だった

ずっとずっと隠れていてほしかったのに・・・













昨日からの伝言



昨日がひょっこり

今日を覗きに来た



今日は怪訝な顔で昨日を見る

君の出番は昨日で終わってるよ

と云いた気な顔で



いや~ちょっと忘れた事があってね

それを伝えたっくてさ



そんな事私に云われても・・・

ちゃんと昨日のうちにしておいてよ



今日と昨日の間には険悪なムードが漂った



一言云いたかっただけだよ

唯一言だけ



昨日とても気の毒な人がいてね

昨日の中に助けてあげる事が出来なかった



だからさ今日その気の毒な人を

助けてあげて欲しい



そして明日にも伝えて欲しいと思ってね

云いたかったのはそれだけさ



云い終えた昨日はすぐに姿を消した

今日は明日に忘れずに伝えようと

ポケットからメモ用紙を出し

昨日の伝言を書いた

それが実現する事を願って・・・













秦本幸弥

●「パティスリー幸福堂書店はじめました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

祖父の代から続く歴史ある書店を継いだ本田安子。
しかし、残念ながら経営はずっと赤字続き。
このままでは、自分がお店をつぶしてしまう。

そんな悩みを抱えたある日、安子は美味しいお菓子や珈琲を出す、
カフェを併設した書店の存在を知り――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩み解決!?
ケーキと本が大好きな書店員・安子と、ケーキ以外には興味がない
クールなイケメンパティシエ・創。
そんな二人がオープンさせた、
「パティスリー幸福堂書店」の物語!



●「本日、職業選択の自由が奪われました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
●「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~3」

TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto











同居人



嫌な奴が前から歩いて来た

変な予感がした

奴とは目を合わせない様に

道の端を俯いて歩いていた



すれちがいざまに私は

こともあろうに躓いてしまった

まずい!



彼はニヤッと笑いつつ手を差し伸べた

私も転びそうだったので

ついついその手を掴んでしまった

その途端私の体中を哀しみが駆け巡り

何とも云えない不安に襲われた



あれ程用心していたのに

何故あそこで躓いてしまったのか

私にはきっと十分スキがあったのだ

奴に入られるべくして入られたのかもしれない



それ以来哀しみは私を苦しめた

あの時彼から別れを告げられて

そんな事何でもなかった様にしようと

必死に抗う様にして歩いていた



それを奴に悟られてしまっていた

あれ以来この同居人と暮している



しかしなるべく早く次の恋を探し

奴とは縁を切りたい

明日からは明日からは探すぞ次の恋を

同居人よ早く出てゆけ!












莫迦な私



ねえねえ聞いて笑っちゃうよ

私ってほんとに莫迦なんだから

何がって?

何もかもよ私の存在そのものが



この文章の「ていま」を考えて下さいって云われたの

でね 夫に「堤」って云う字は分るけど

「ま」はどんな字だっけと訊いたの



言下に云われたわ

お前は莫迦かって

テーマは日本語じゃないんだぞって



あっ!そうだよねって

そう思ったけど後の祭り



それから高速道路の料金所で

カードを係の人に渡したの

そしたらこれ診察券ですって云われて

慌ててカード探しまくった



隣りから煥発入れずに飛んできた

「莫迦」の二文字が



毎日がこんな感じなの

結構刺激のある生活してるでしょ

私って













辞書




詩を書いているのでよく辞書を引く

辞書と云っても最近は電子辞書ばかりだ



情けない事に何度引いても覚えられない

元来記憶力はすこぶる悪いのだが

最近の忘れ方は笑ってしまう程だ



漢字だけでなく人の名前や物の名も

それでも百引くうちに一つ位は覚えているかもしれない



電子辞書の前には

高校生の時に買った

角川の国語辞書を使っていた

もうボロボロであ行の半分位がなくなっている

今はたまにしか使わなくなったが

それでも時には取り出して使う



あまりにも字が小さいのでルーペなど使って読む

殆ど使わなくなったのでもう捨ててしまってもよいのだが

なかなかそれが出来ない

やっぱりまだ愛着があるのか

このままもう少し傍に置いておこう













こんな日は



バスが発車しそうで

急いで走っていたヒールの踵が折れる



強風に煽られ舞っていた新聞紙に

突然顔を覆われる



いつもは止まるのに今日に限って無視した一旦停止で

警察官に違反切符を切られる



行列の出来る店の最後尾に並んだら

その後一人も並ばなかった



新調した服を着て歩いていたら

車に水溜りの水をおもいきりかけられる



こんな不運な出来事が

案外続いて起きることがある



こんな日は こんな日は・・・













大滑空



久し振りに空を翔んだ

いつ以来だろう

もう翔べないと思っていたのに

とても気持良かった



上空から眺める景色は素晴らしい

何てったって風を切りながら翔ぶ

あの感覚は翔んだ者しか分らない



目の前の景色が迫って来て

それを体で割ってゆく

何て気持ちいいんだろう



二度程大滑空をしたら

なぜかもう翔べなくなってしまった



高揚感を残して目が覚める

目が覚めてもまだ空を翔んでいる

あの感覚はしっかり残っていた



その感覚を抱きつつまた浅い眠りに入る

夢の続きを見たいと思いながら













楽しみ下手



皆が楽しんでいるのに

私は一人楽しめない



いつかあなたは言った

君は楽しみ方が下手だって

私はムッとしたが

その通りだから何も言い返せなかった



楽しみ上手なあなたと

楽しみ下手な私



私の中ではそれなりに楽しんでいるつもり

が それが人には伝わらない



昔から一人遊びが好きだった

子供なのに群れる事が好きではなかった

それが今の私を創ってしまったのか



空はこんなに青く美しい

私も皆の中でたんぽぽになろう













秦本幸弥



「パティスリー幸福堂書店はじめました」

幸福堂書店

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

祖父の代から続く歴史ある書店を継いだ本田安子。
しかし、残念ながら経営はずっと赤字続き。
このままでは、自分がお店をつぶしてしまう。

そんな悩みを抱えたある日、安子は美味しいお菓子や珈琲を出す、
カフェを併設した書店の存在を知り――。

甘いお菓子と本の知識で、お客様のお悩み解決!?
ケーキと本が大好きな書店員・安子と、ケーキ以外には興味がない
クールなイケメンパティシエ・創。
そんな二人がオープンさせた、
「パティスリー幸福堂書店」の物語!















欠陥品



私はわずかな好奇心から

地球に来て人間と云う器に入った



しかし私は入るべき器に失敗した

何とも面白みのないつまらない器に入ってしまった



あの時サンプルは色々あった

もう少し説明書をしっかり読むべきでった



元来私は面倒臭さがりやで

しっかり読まない



只地球の美しさに魅せられて

一刻も早くそこに行きたいと焦っていた



他のサンプルの前には列が出来ていたが

私の入った器の前には誰もいなかった



それが何故なのかを疑ってみるべきだった

こんな欠陥品だったとは・・・



今は一日も早くこの器から出て

今度は説明書をしっかり読み

別の器でもう一度地球にやって来たい



しかしいつになったらこの器から出られるのか

自己破壊したら二度目は他の器には入れないと書いてあった

それだけは覚えている



宇宙時計なら

人間の一生なんて針の先程でしかないのに

いつになったら

いつになったら・・・













ナルシスト



私は生まれた時からずっと私をやっている

しかし私は自分が嫌いだ

心の底から自分が嫌いだ

たまには他人を演じてみたい



他人の真似は出来ても他人にはなれず

所詮私は私でしかなく

私をやり続けるしかない



自分をやり続ける以上は

少しは自分を好きになってやらなくて損



ん~どこを好きになってやろうか

とりあえずそれに目覚めた事

それに気付けた事を好きになってやろう



明日は何を好きになれるのか

一年もたったらナルシストになるかも

まあそれもいいかな













ふりを演じる



私は私を演じる事にほとほと嫌気がさした

もう少し違う自分を演じてみたい



私が絶世の美人だったら

私がとてつもなく天才だったら

私が大富豪だったら



と書き並べてみたが

演じるだけならフィクションで済むが

これが現実のものとなると

それはそれで悩みもあると思う



どう演じてみても私は私

嫌だろうが何だろうが

これから先も私を演じていくしかない



どうせ私を演じるなら

楽しく生きているふりぐらいしたい

もしかしてふりを演じていると現実になるかも












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