不機嫌という服



私は今不機嫌だ

理由はちゃんとある

あるけど言えない

言えば傷つく人がいるから



でも言えば多分すっきりする

すっきりするけど言えない



だから私は暫く

不機嫌という服を脱げない









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「本日、職業選択の自由が奪われました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~3」

TOブックス
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto









邪悪な何者か



空一面を

灰色の暗い雲が深く覆っている



こんな日は

邪悪な何者かが

せっせと

爪を研いでいるようで

私の心は小刻みに震えている







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「本日、職業選択の自由が奪われました」

秦本幸弥

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



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かいぜん

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秦本幸弥 Yukiya Hatamoto









声が聴きたくて



アドレス帳を何度も繰って

深い溜息をつく



あなたの声が聴きたくて

あなたと話がしたくて



でも・・・

ためらいだけが



何度も指先がアドレス帳の

あなたのページをなぞる



あれっきりになってしまった

あなたとの関係



今は唯一言が云いたいだけ

あのときは意固地になってごめんなさいと



唯それだけが云えなくて

私の指先はアドレス帳をなぞる









数え直す


君はわたしの前に

幸せひとつ

哀しみふたつ

夢をみっつ

疑問をよっつ残したまま

姿を消してしまいました



わたしの前に残された

甘くて苦いもやもやを

君と一緒に行ったカフェで

いつもの時間にいつもの席で

ひとりでコーヒー飲みながら

数え直しているわたしです




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「本日、職業選択の自由が奪われました」

秦本幸弥

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



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今を生きよう



今を生きよう_小


今を生きよう

人に優しく

今を生きよう

いつも笑顔で

今を生きよう

感謝の気持ちで

それが幸せへの

一番近道だから









秦本幸弥



「本日、職業選択の自由が奪われました」

秦本幸弥

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秦本幸弥 Yukiya Hatamoto



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水たまりの景色



私は驚いてしまった

林の中の水たまりに

あまりにも美しい

景色が映っていたから



水たまりの中の木々は

光を放ち

実際の林よりも神秘的で

もしかして天国って

こんな風かしらと思わせた



時を忘れ私は

その景色に見惚れ

天国が実際に

こんなに美しかったなら

いつあちらにいってもいいな

なんて密かに思った




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「本日、職業選択の自由が奪われました」

双葉文庫
秦本幸弥 Yukiya Hatamoto









訳もなく



強い雨の降る

午後三時

お日さまの匂いが恋しくて

訳もなく

コーヒーカップにキスをする




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こんぺいとう



こんぺいとう

色とりどりの星が

小ビンの中にびっしり詰まっている



ビンの中から

ピンクの星ひと粒を取りだし

口の中へほうりこむ



仄かな甘みが口の中を満たし

宇宙を彷徨っているよう



星座に思いを馳せていると

口の中の星はやがて小さくなり

私の宇宙旅行は終わりをつげる



こんぺいとう

それはいつでも私を

宇宙に誘ってくれる

素適な食べ物










砂の城



崩れる瞬間

掬い取った

私の掌の中の

砂の城が

指の隙間から逃げる




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「本日、職業選択の自由が奪われました」

秦本幸弥

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同じ夢



二十四色のクレパスが

白い紙の上を自在に走り

思ってもみない

美しい風景が現れた



クレパスは風景の中に

次からつぎに

動物を走らせ

鳥を飛ばせ

きれいな花を咲かせた



私はその絵の中に飛びこみ

小道を走り

木の実をとり

湖で泳いだ



そう云えば

昨日も同じ夢をみたっけ








「本日、職業選択の自由が奪われました」

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薔薇

薔薇_小


薔薇の刺

ひとつひとつ

取ってみる

刺のない私に

なれると信じて









「本日、職業選択の自由が奪われました」

2024年、政府は新たに「雇用安定化法」を制定。
国家が国民の就職先を管理することとなった。
結果、就職活動は全面廃止、失業率やニート問題は
改善されたものの、国民は職業選択の自由を失った。
それから数年後、山田康太は緊張した面持ちで
学校の卒業式に出席していた。これから自分が働く
就職先が決定するためだ。調理師の仕事を希望する康太。
しかし、康太の就職先はブラック企業の営業職に
決まってしまい――。職業選択の自由を奪われた社会で、
本当に就きたい「仕事」を求め孤軍奮闘!?
働く人ならみんな共感の、スカっとできて最後は泣ける、
お仕事応援ドラマ!

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秦本幸弥 Yukiya Hatamoto









秦本幸弥




「本日、職業選択の自由が奪われました」

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消しゴム



私の持っている消しゴムはね

とてもいい匂いがするの



だからその匂いがかぎたくて



書いては消し

書いては消していたの



あなたへの手紙が

遅くなったのは

私が返事を

書きたくなかった訳ではなく



消しゴムの匂いをかぎたかっただけ



ごめんなさい








「本日、職業選択の自由が奪われました」

2024年、政府は新たに「雇用安定化法」を制定。
国家が国民の就職先を管理することとなった。
結果、就職活動は全面廃止、失業率やニート問題は
改善されたものの、国民は職業選択の自由を失った。
それから数年後、山田康太は緊張した面持ちで
学校の卒業式に出席していた。これから自分が働く
就職先が決定するためだ。調理師の仕事を希望する康太。
しかし、康太の就職先はブラック企業の営業職に
決まってしまい――。職業選択の自由を奪われた社会で、
本当に就きたい「仕事」を求め孤軍奮闘!?
働く人ならみんな共感の、スカっとできて最後は泣ける、
お仕事応援ドラマ!

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怠け者



嫌なことは

な~んにもしなくっていいって?



じゃあ私

な~んにもしないよ



分ってたのあなた

私がすごい怠け者だって










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純粋



あなたは私のことを

「純粋な人だね」って

言ってくれるけど



本当はね

猫をかぶるのが

上手なだけ



それを見破れない

あなたの方が

よっぽどか純粋だよ









「本日、職業選択の自由が奪われました」
双葉文庫
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「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
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君と出会って



君と出会ってから

私の性格は変わった



別に好かれようと思った訳ではなく

君と言葉を交わすたびに

自分の至らなさが手に取るように分かり

恥ずかしくなって

変らなければと思った



君と出会わなかったら

まだ以前のままの自分だと思うと

肌寒さを覚える









「本日、職業選択の自由が奪われました」
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「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
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訳の分らない現実



訳の分らない現実は

訳の分らない夢よりも

始末が悪く

もう

どうにでもなってしまえ









「本日、職業選択の自由が奪われました」

秦本幸弥

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「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
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夢の花


夢の花小


目を輝かせ

未来の夢を語る児よ

咲け咲け咲かせよ

夢の花を









「本日、職業選択の自由が奪われました」
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「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~2」
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秦本幸弥

「本日、職業選択の自由が奪われました」

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全てが好き



何から話したらいいんだろう

この空に煌めく星のようなワクワクを



もうポケットからこぼれおちそう

支離滅裂になるかもしれないけど

思いついたものから話すね



でも僕話すのへただから

だからってイライラしたり

怒ったりしないでね

こんな僕の全てが

好きだって言ってくれた君だから







「本日、職業選択の自由が奪われました」

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「かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~」
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雨の日



雨・雨・雨

外は雨

車がピチャピチャ水をはね

まるで水遊びをしているみたいに走っている

電線からは

ポタリポタリと雫がたれ

水たまりをつくっている



こんな雨の中でも

人々は色とりどりの傘をさし

もの思いにふけるような顔をして

それぞれの目的地に向かっている



うっとうしい雨の日を

晴れの日と同じような日常が

何くわぬ顔をして流れている










脆い



きのうまで

固く信じていたことが

ぐらついてきた



別に

神様なんて信じていた訳じゃない

でも

何かを信じていないと不安で

なのに

その信じていたものが

ぐらつき

音をたてて崩れてゆく



人の心なんて

脆いものなんだね



あれ程信じていたのに

馬鹿ばかしい程の

たった一言で

崩れていってしまうとは



自分の弱さが恨めしかった









「本日、職業選択の自由が奪われました」

2024年、政府は新たに「雇用安定化法」を制定。
国家が国民の就職先を管理することとなった。
結果、就職活動は全面廃止、失業率やニート問題は
改善されたものの、国民は職業選択の自由を失った。
それから数年後、山田康太は緊張した面持ちで
学校の卒業式に出席していた。これから自分が働く
就職先が決定するためだ。調理師の仕事を希望する康太。
しかし、康太の就職先はブラック企業の営業職に
決まってしまい――。職業選択の自由を奪われた社会で、
本当に就きたい「仕事」を求め孤軍奮闘!?
働く人ならみんな共感の、スカっとできて最後は泣ける、
お仕事応援ドラマ!

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あなたには

人を虜にする

何かがある



私はその罠に

まんまとひっかかってしまった



か弱い小鳥のひとり









「本日、職業選択の自由が奪われました」

2024年、政府は新たに「雇用安定化法」を制定。
国家が国民の就職先を管理することとなった。
結果、就職活動は全面廃止、失業率やニート問題は
改善されたものの、国民は職業選択の自由を失った。
それから数年後、山田康太は緊張した面持ちで
学校の卒業式に出席していた。これから自分が働く
就職先が決定するためだ。調理師の仕事を希望する康太。
しかし、康太の就職先はブラック企業の営業職に
決まってしまい――。職業選択の自由を奪われた社会で、
本当に就きたい「仕事」を求め孤軍奮闘!?
働く人ならみんな共感の、スカっとできて最後は泣ける、
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気になる



何故こんなにも気になるのか

とうの昔のことなのに

忘れようと思っても

常に頭の一角にひっかかって

それは消えることがない



まるでパンドラの箱を

空けてしまったようだ

今は閉め方も分らず困惑している



せめて眠っている時だけは

その呪縛から解き放されるだろうと思ったが

夢の中までそれは追いかけてくる



しかしそれはふとした時から消えた

皮肉にも

新たな悩みが私の心を占領したからだ









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朝顔

朝顔_小


朝顔のつるが

自己主張している



私はあちらへ

僕はこちらへと



未知の花の色を孕ませ

つるは自己主張をしている



あちらこちらへと

まるで幼児のように









「本日、職業選択の自由が奪われました」

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秦本幸弥



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三叉路



一本道ばかりを歩いてきた私は

三叉路に来てはたと迷った



背中をしっかりと押して

行く道を教えてくれる

そんな人が居ないかと

振り返ってみたが

そこには誰も居なかった



迷いにまよって

左の道を選んでみたが

どうやら選択を誤ったようだ



あとどの位で終点か分らないが

それでも最後のさいごで

美しい花が咲いていてくれたなら

それで良しとしよう










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六月の太陽



洗濯物が風に揺れている

君のパジャマの横に

私のパジャマ



風に揺れて

君のパジャマの袖が手を繋ぎたがっている

私のパジャマは

嫌々をしてそっぽを向く



君と私のパジャマ

いつも隣にいて

手を繋ごう

嫌々を繰り返し

六月の太陽を浴びている









「本日、職業選択の自由が奪われました」

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相談



何を話してくれてもいいよ

優しく君はそう言ってくれたね

私もずっと迷っていたの

相談すべきかどうか



でも

君の優しさについつい甘え

心の赴くままに本音を話してしまった



そしてあの日を境に君は

私から距離をおくようになった



私はつくづく悟った

本音とは

誰にでも暴露してはいけないものだということを








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