徒花



私は遥か昔若い頃

いつまでも若いままでいられると思っていた

しかしそれは単なる幻で

若さなどと云うものは

あっという間に過ぎ去るものだという事を

痛い程思い知った



たとえば木々は

樹齢を重ねても

一年に一度は美しい花を咲かす



私はと云えば

只々ひたすらに齢を重ねていくだけで

花などは一向に咲かない



この際徒花でもいい

心だけ若返り咲かせてみようか







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秦本幸弥 Yukiya Hatamoto

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秦本幸弥 Yukiya Hatamoto









泣きたくて



泣きたくて泣きたくて

泣きたいのに泣けなくて・・・



思いっきり泣けたら楽になるのに

泣けない分

胸の中に鉛が

ど~んと居座っている感じで

何ともやるせない



窓の外には暗い雲が垂れこめ

今にも雨が降ってきそうだ



空よ

私の代わりに泣いてくれ

空が泣いてくれたら

私の胸の中の錘も少し軽くなるだろう







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決断



この決断が

良かったと思える日が

必ずくる



それが

十年先であろうとも







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寂しくて



何か寂しくて

やたらに寂しくて

じっと黙っていると

胸がぎゅっと苦しくなる



こんな時

何でも話し合える

気のおけない友が傍に居てくれたら

二人の間には止めどなく言葉の嵐が行き交い

笑いの渦が巻きおこる



あまりにも笑いすぎて

長い間使わなかった頬の筋肉が痛むだろう

それなのに今はたまらなく

何か寂しくて

やたらに寂しくて

私は瞳を窓の外に走らせる







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どうしようもなく



どうしようもなく

私好きです

この季節

何もかが

生きていることが嬉しくて

躍動しているみたいだから



私好きです

この季節

あなたのこと

どうしようもなく心から

思うことと同じくらい







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緑の声



ほら

聞こえるでしょ

緑の声が



新緑が囁いている

さわさわ、さわさわ、さわさわと



伸びたいよ太陽を浴びたいよって

あちこちから聞こえてくる



その声に誘われて

虫たちも動きだす



緑の声は

囁きから声高の変わり

がやがやごそごそしてくる



山里の春は全くもって

緑とそよ風の爽やかな季節







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詩の書けない理由



詩が書けないのを

誰かのせいにするのは簡単だけど

本当は誰のせいでもない

自分に才能がないだけ



それなのに

愛犬の「ナナ」の散歩をしていたとか

電話がたて続けにかかってきたとか

天気がよすぎたとか

挙句の果てには

あなたが話しかけてくるからなんて



言い訳ばかりを並べたて

誰かのせいにしてきた



本当は才能のないのを

認めたがらない自分がいただけなのに







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白いワンピース



私にはおよそ縁のない

白い素適なワンピース

さりげなく纏い

四月の街を浮遊したい



あまりの優雅さに

人々の瞳を釘付けにする



たとえばそれは

羽衣の衣装を纏った天女のよう



私は想像の中だけで

煌びやかな自分を夢見て

うっとりとする



白いワンピースとは四月とは

そんな夢を見させてくれる







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君の瞳



君の瞳の

中の私の

戸惑いを

見つめられずに

顔をそむける










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見て見て



春が

「前へ倣え」とやって来た

沈丁花・木蓮・雪柳

連翹・桜・スイトピー



どの花も「私を見て!」と

香りをふりまき咲いている



蝶や蜜蜂は

花から花へ

蜜を求めて飛びかっている



人々の装いも

一斉に春になり

季節が華やぐと

人の心も春になる







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白い翼



白い翼ください

私にも

あなたの所へ

いつでも

どこでも

飛んでゆける

白い翼を





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四月の風



四月の風が

私の頬をやさしく撫でてゆく

まるで愛しい人の指先の様に



こんな感触

以前にもあった様な気がする



そう・あれはまだ

あなたが私の横に居た頃のこと



長い間忘れていた感触が

ふいに私に蘇る



あの頃のことは

もう何もかも今は

想い出と云う心のアルバムに

黄ばんだまま貼り付けられている





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虚ろ



虚ろです

何もかもが虚ろです



四月の空は靄がかかり

ぽあんぽあんとしています



私はじっと四月の空を眺め

ひとつ大きく溜息をもらし

瞳を遥か彼方に移す



靄がかかった空には

ヘリコプターが霞んで観え

まるで絵本でも見ているようです



絵本を繰ってもくっても

ぽあんぽあんとしていて

いつの間にか私も

絵本の中に入ってしまったようです







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四月の夢



四月は

夢が膨らむ季節

膨らんだ夢が

雲のように

ぷかぷか空に浮かんでる







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麗らかな午後



私の背中には

チャックがついている



そしてそれを時々開けては

体から抜け出す

抜け出した私は透明で

誰にも見られずに自由自在に動き回れる



人々の間をすり抜け

時には木の上にも登り

綺麗な景色を楽しんだりしていた



と、その途端

バランスを崩して落下した



麗らかな四月の午後に

昼寝をしていた私は

ベットから落ち床に転がってボケ~としていた






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四月の雨



四月の雨が

街を濡らす時

私の心の中にも愛の雨が降る



もう忘れてしまっていた

想い出の襞の中から

無理矢理引っ張り出された

禍々しい過去が

不敵な嗤いを浮かべ蘇る



それは既に過去の塵箱に

捨ててしまった筈なのに

今更出て来ようとは・・・



今日のこの雨は

思い出したくない過去の雫が

ポタリポタリと心を濡らし

私を奈落の底に突き落としていった






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秦本幸弥




叶う



桜の花が

こんなに見事に

咲いているのを

後何回観たら

私の願いは叶うのだろう



焦るなよ私

案外今年かも・・・ね?!









四月の街で



三月が

僅かに居眠りしている隙に

四月が

抜き足差し足で追い抜いてゆく



街には春を纏った人々が

三々五々歩を進める



ねえ

「私のことを知りませんか」

人々は怪訝な目で

私を一瞥するだけで

四月の街の中へ消えてゆく



こんなに華やかな季節なのに

こんなに日差しは暖かなのに

まるで三月に戻ってしまったみたい



私は一人四月の街の中でじっと蹲る









いじわるな雲



今日は雲がいじわるをしています

太陽を隠しています



仕方ないから太陽は

人の見えない所で輝いています



薄暗い街に

風が吹きすさぶなか

人々は俯き加減で風に向かって歩いています



街角のプランターには

風に吹かれながらパンジーが咲き競い



いじわるな雲が

厚くあつく垂れ込めるその中を

電信柱の上のカラスが

無表情に街の様子を眺めています

今日はそんなつまらない一日です









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