薔薇の香



薔薇の香が

新月の夜に

ただよって

かくしきれない

ウソ抱きしめる











目覚め

たまねぎ_小




私を目覚めさせたのは
だあれ









運命



ほんろうされている

運命とやらに

ほんろうされている

このどうしようもない

得体のしれない奴に……



うすら笑いをうかべ

時には色じかけで

時には脅したりすかしたりして

人間をほんろうする



人間は運命を

償却するために生かされている

だがどうせほんろうされるなら

楽しく嬉しい運命に

ほんろうされたい!











あなたが居るから



私は笑う

私は怒る

私は泣く

私は呟く



その一つひとつのどれもが

あなたが居るから楽しい



どんなに笑っても

どんなに怒っても

どんなに泣いても

どんなに呟いても



一人では虚しい

一人では寂しい









刻はたち



刻はたち

刻はたち

足早に足早に過ぎてゆく



笑ったり

怒ったり

憂いた日があり

泣いた日もあった



そんな日々が

過去へ過去へと去りゆき



刻はたち

刻はたち

やがて誰もが老いてゆく



懐かしく

あんな日もあったのだと

老いてゆく









私の詩を



私は

私の詩を

私自身のため

私以外の人に

読んでほしくて

今日も頭を悩ませている









春の雨がシトシト



雨が降っている

春の雨がシトシトと

まるでもうすぐ

春本番になりますよと

囁くようにシトシトと



道路の水たまりに

雨粒が小さな輪を作り

次から次に空から落ちてくる

雨粒は楽しそうに

水の輪を作り続ける



春の雨のシトシトの音は

心の中に染みてゆき

とても気持ちいい

雨が降っている

春の雨が……












ばあちゃんになってゆく



ばあちゃんになってゆく

ぷりぷりはだもさめはだも

ばあちゃんにばあちゃんになってゆく

たてじわよこじわわらいじわ

ばあちゃんにばあちゃんになってゆく

よわいかさねてしわかさね

ばあちゃんにばあちゃんになってゆく

わらいとなみだとくるしみも

背負って背負ってなってゆく

ばあちゃんにばあちゃんになってゆく











薔薇



薔薇の刺

ひとつひとつ取ってみる

刺の無い

私になれると

信じて











贈り物



ずっとずっと辛かった

やっとやっと楽になり

ちょっぴりちょっぴり喜びが

いっぱいいっぱい幸せも

来たきたきっと神様が

私にくれた贈り物











こんぺいとう



鬼のとげとげこんぺいとう

お口の中であちこちに

ころげころがし廻されて

丸く丸く月になれ



鬼のとげとげこんぺいとう

お口の中であちこちに

ころげころがし廻されて

ころりころころ毬になれ



人の心もあちこちで

ころげころがし廻されて

心のまあるい人になれ













月は人に夢をくれ

月は常に謎めいて

月は人に語りかけ

月は素敵な詩をくれて

月に人は癒される



月は妙に寂しくて

月は人を虜にし

月は多くを語らせて

月は心の歌をくれる



でも月はずっとずっと

無口です











つばめ



つばめがやって来た

雨上がりの空に

翼をまっすぐに広げ

出て来たばかりの

太陽の面に

大きな弧を描き



好きなら好きと

早く告げよと

言い残し去っていった









はる



うっかり つくつく つくしんぼ

かわいい あたまを ふんずけた

しっかり たんぽぽ ねをはって

ちいさな たいよう のにおとし

ちゃっかり いぬいぬ いぬふぐり

あおい ほしくず ばらまいた

はなも ちょうちょも とりたちも

はるはる はるを つげてます











山の向こう



山の向こうに何がある

山の向こうに何がある

山の向こうに幸せが

山の向こうに夢の国

山の向こうにおいしい物

山の向こうにきれいな花



ほんとにほんとにあるのかな

きっときっとあるんだよ

だって帰って来た人は

一人だっていないのだよ

一人だっていないのだから



きっときっといいところ

山の向こうはいいところ



戻りたくないほどいいところ











力もち



言葉にはね とっても力があるんだよ

優しい言葉は 心うきうきうれしくて

励ましの言葉は 勇気ぐんぐんわいてきて

なぐさめの言葉は 心うるうるうれしくて



だけどね 心傷つく言葉だけ

なるべくなるべく 言わないで

言われた人も 傷つくけれど

言ったあなたも 傷つくよ



楽しく優しい 言葉なら

いっぱいいっぱい かけようよ



言葉はとっても力もち

言葉はやっぱり力もち











赤い風船



赤い風船が

虹の消えたばかりの

濡れた空に浮かぶ

白くて大きな

昼の月に逢いたくて

小さな手を離れ

首を振りながら

きらきらと登って行った









万歩計



万歩計をつけてみた

つけてはみたが

一万歩も歩くつもりはない



ほら今日も

いつもの土手で

土筆を見つけたから

そこで散歩は終わってしまった









冷たい言葉



そんなふうには

思っていなかったのに

口をついて出た言葉は

あなたを傷つけてしまう

そんな冷たい言葉だった









私は回転木馬



私は回転木馬

同じ道を来る日も来る日も

ぐるぐる回る回転木馬

自分の意志で走りたい

誰も乗せずに走りたい

そんな野望を抱く私は異端児だろうか

私の親もそのまた親も

同じ人生を送った

私はそんな人生はまっぴらだ

軽快な音楽の中で走っていても

瞳が涙で潤んでいたのを

人は知っていただろうか

耐えがたい屈辱と悲しみの涙を

人は知っていただろうか

ああ、この手綱を切って自由になりたい……

悶々とした思いが体の中で渦巻く



ある日こう言われた

もうお前は用済みだどこへでも行くがいい

私はこおどりして喜んだ

これで思いきり走れると

しかし手綱を切られた私は

一歩も歩けなかった

なんということだ

この時をあれほど待っていたのに

そんな馬鹿なことが……

横たわった瞳から

止めどもなく涙があふれた

目の前を次々と仲間が焼かれてゆく

引きつった笑いが喉をゆすった

私の人生はいったい何だったんだろう

私はやっぱり回転木馬

ありきたりの回転木馬

私は悟ったこれが私の人生だったんだと

じわりじわり焼かれてゆく中で

意識は次第にうすれていった











一すくいの水



心が乾いています

お願いです

ほんの一すくいの水でいいのです

私に与えて戴けませんか

それできっと

きっと私甦れると思います











良い言葉



何処へ行くにもメモ帳を持ってゆく

しかしこのメモ帳あまり活躍しない

それなのに忘れた時に限って

良い言葉が浮かぶ



絶対忘れないぞ!

なのに家に着いた時

忘れた事も忘れてる

どうしてメモ帳の無い時

良い言葉が浮かぶのか



それはメモ帳を忘れたから

その言葉がとても良い物に思える

唯それだけではないのか



いや違う

それは忘れた事への言い訳だ

良い言葉はメモ帳を忘れても忘れなくても

やっぱり良い言葉











洗濯物



今日は朝から曇っています

いつ空が崩れてもおかしくない

空が泣きそうだ



それなのに沢山洗濯をしてしまった

洗濯物が乾かない

冷たいままだ



ほんのわずかな風に

洗濯物が囁いている

「こんな風じゃ乾けないよ」

「太陽の光が欲しい!」



文句をぶつぶつ言いながら

洗濯物がぶら下がっている



私もぶつぶつ言っちゃうよ

太陽の光が欲しいのに

空は今にも泣きそうだ



仕方ないから部屋の中に移しましょう

部屋の中でブラブラしてる

洗濯物がブラブラしてる











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