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凸凹の詩



転がっている

あそこにも ここにも

人々が落とした言葉が



嫌な言葉は蹴とばして

楽しい言葉だけ拾いましょう



バケットは楽しい言葉であふれそう

その言葉 紡いで 紡いで

ちょっぴり凸凹になったけど

楽しい詩出来ました











優しさと刺激



ほんの一握りの優しさと

ちょっとした刺激があったら

それを糧にして

ずっと生きてゆけそう



私の周りには常に

見えない有刺鉄線が

張り巡らされている



でも優しさと刺激があったら

有刺鉄線を上手く潜れそう



自分が軟体動物になったように

器用にくねくね潜れる



優しさが優しさを呼び

刺激が刺激を呼び

連鎖反応を起こし

私は有刺鉄線を

上手く潜り続けるだろう

軟体動物のように











薄れてゆく



もう過ぎ去った過去達が

アルバムの中

四角い顔で収まっている



私の記憶の中では

とっくに消えてしまった

四角い過去達は

少しづつ色を失う



気持ちだけは

若いつもりでいても

体だけは老いてゆく



アルバムの存在が

薄れてゆくように

私もセピア色になり

薄れてゆくのだろうか











捕らわれ



救急車の音が

突然静寂を破り

私の思考をさえぎる



静寂が戻ったとたん

思考の続きは

もうどうでもいいように想われ

瞳は一点を見つめ停止した



自分の呼吸の

胸の上下動だけが

やたら気になる



自分の意思とは

関係なく

体の臓器が

規則正しく動く不思議に

思考は捕らえられてしまった











空からの贈り物



雨だと思ったら何か角ばった

変な物が空から降ってきた

よく見るとそれは文字だった



先程まで雨が降っていたので

あちらこちらに水たまりがある



その水たまりの中ににも

ポチャポチャと音をたてて落ちてゆく

私は何となく水たまりの中の文字を掬い

コンクリートの椅子の上に置いた



文字たちは水を含んでいたが

コンクリートの椅子が水気を吸ってくれた



その文字をあれこれ組み合わせていたら

ワンフレーズの文章になった



「あなたの心の穴を埋めてあげたい」

何故私の心の中が分るの?

何となく拾って並べただけなのに…



今薄日が差してきて

心がわずかにほっこりしてきた

心の穴がふさがってきたのかもしれない

この空からの贈り物に感謝したい











聞き役



人の会話についてゆけず

唯聞くだけの人になる



顔だけは微笑を作り

分ったような顔をする

時々相槌を打ち

そうだね なんて云ったりして

何がそうなんだか

自分で自分が理解出来なくなる



それでも相手は満足気に

話を続けてゆく



私は完全に聞き役に徹し

その場の雰囲気を壊さず

物知り顔なんかして…



そんな私の役割も必要なんだと

自分自身に云いきかせた



私に疲労感だけを残し会は果てた











傷つく



私がいけなかったのかしら

あなたに良かれと思って放った言葉

その言葉にあなたが

傷ついていたなんて思ってもみなかった



その時から私は

言葉を放つのが恐くなった



その人にとって良い言葉って

どう見極めたらいいのかしら



頭の中で言葉が右往左往してて

どの言葉を出したらいいのかと

臆病になってしまっている私が

私が傷ついている












休憩中



今日もまた掌を見ている

ただ見ているだけで

心はそこに無い



何を考えるでもなく

ボーとしている

ボーとしていて

視線はあちこちさ迷う



私の心は休憩中

瞳を閉じれば

音だけが耳を刺激する



私の瞳も休憩中

音だけは

勝手に耳に入ってくる

聴きたい音も聴きたくない音も



耳も休憩したいのに

あ~あ眠っちゃお

眠ったら耳も休憩中











揺れる心



ぶらんこみたいに揺れてる心

ゆらり

ゆらゆら揺れてる心



じっとしていてほしいのに

あちらに揺らり

こちらに揺らり



いいのよ今日は思いきり

このまま揺れているままで

いつかは止まってくれるから

まかせましょう

揺れてる日だってあるのです



心は揺れるためにある

いつか揺れが止まったら

その時心が決まるから



今日は揺らそう

好きなだけ











終止符に



この恋は

続けていてもいいのでしょうか

二人の間に

疑問符が横たわる

世間一般では祝われない恋

分ってはいるけれど…

もう少しだけこのままでいたい

あと

もう少しだけ

そしたらきっと

きっと

終止符にする











地球の一部



大樹を抱きしめた

お前の声が聴きたくて

そっと耳をつけてみた



声のかわりにごつごつとした

樹皮の感触が耳にふれた



この肌で生きてきたんだね

どれだけの人に抱きしめられたの

どんな愚痴を聴いてあげたの



お前は偉大だよ

強い風雨に叩かれようと

文句ひとつ言わず

すっくと立っている



とても凛々しいよ

地球の一部になって

空と会話している

お前はどこまでも

どこまでも偉大だ










二人の宇宙



もしもあなたが居なかったら

私はちっぽけな宇宙しか覗けない



あなたが居るから

私とあなたの宇宙が覗ける



お互いはちっぽけでも

二つが一緒になれば

その量は二倍にも三倍にもなる



二人で居るっていいね

二人で居られるっていいよね



あとどの位二人で居られるか分らないけど

素敵な今日にしようね

かけがえのない毎日を送ろうね











私らしい私に



鈍行列車で旅をする

あなたを忘れるために…



ほらよく云うでしょ

失恋したら

北の国へ旅をするって



でも観るもの全てが哀しくて

目だけが景色を追っている



あなたと過ごした楽しかった

あの日々だけが頭の中を過ぎってる



こんな事を想い出すために

旅に出たんじゃない

忘れるためなのに…



がらんとすいた列車には

あなたへの想いだけが

座席を埋めている



次の駅で降りましょう

明るい何かを求め

さあ 私らしい私に戻ろう











この恋

この恋を


この恋を

貫こうか

やめようか



降ったり止んだりの

空を見ている











夢と希望



夢はありますか

希望はありますか



いいえ夢も希望も

とうの昔になくしてしまいました



でもね

ほんの一片らの夢と希望は

心の奥底に残っているのです



この夢と希望

ちょっぴり

取り出しにくい所にあるけれど



引っ張り出して肥えかけて

大きく育ててみたいです

そしていつか花を咲かせてみたいです



夢と希望の花は美しく

甘美な香りがするでしょう

わくわくするような花でしょう











私はポスト



私はポスト

赤い顔をして

一日中佇んでいる

決して酒を飲んだ訳ではない



しかし一日中角ばった紙切れを

飲まされる

たまには違う物を飲んでみたい

腹の中は投げ込まれた

紙切れで一杯だ



この間などは口元まで出そうで

思わず吐き気がした



しかし一日二回腹の中は

からっぽになる

そんな時はすっきりする



紙切れを入れた後

拝んでいる人がいるが

あれは何だろう

私は神様ではない

私はポスト











分身



あなたは一体誰でしょうか

訳知り顔で私を見ている



とても気味が悪い

私は無視しようとするが

体の一部分が反応している

どうやらその一部分があなたと繋がっているようだ

あなたは決して表に出ようとしない



しかしあなたは

私の一挙手一投足を決して見逃さない



嫌な奴だ

私が間違った事などすれば

すぐに反省を求める



あなたはそんなに偉いのか?

私がそう云えば

唯苦笑いするだけ

そう!あなたは私の分身だから…











どこでもドア



詩は旅をする

書いている本人以上に



ドラえもんの

どこでもドアみたいに

ワープして旅をする



何処の誰が

どのような気持で

読んでいてくれるんだろう



私も詩と一緒に

ワープして

読者の所へ行ってみたい



ドラえも~ん

私にも欲しい!



お願い

ひとつくださいな

どこでもドアを











甦る



螺旋階段を

昇ってゆく刹那に

甦る

君と過ごした

あの日の記憶











海苔



海苔を採る

寒い冬の中



海苔を採る

荒海の間隙を縫って



海苔を採る

岩をむしり取る様に











言葉の泉



言葉を探しに山に行きました

道が急でしんどいばかりで

言葉を探す余裕が

ありませんでした



言葉を探しに海に行きました

波の寄せ返すのと

夕陽が沈むのがあまりに美しく

言葉を失ってしまいました



結局言葉は

探すものではなく

自然に湧き出るものだと思うのです



でも今は言葉の泉に

汲み出すほどの言葉は溜まっていません

お願いです

もう少し待って下さい

澄んだきれいな言葉が湧くまで

あともう少しですから











君との恋



長いトンネルを

抜け出したような

君との恋



今なら分るよ

君の心が











掻き集める



まだ詩にならない言葉を

あちこちから掻き集めて来る



道にころがっている物

車で運ばれてくる物

川の流れの中の

途中にひっかかっている物

空にぽっかり浮かんでいる物



それ等の言葉を前後にし

何とか詩らしくする



それでもまだ何か物足りず

池の底に沈んでいる物を

そっと網で掬ってくる



それを所々にはめ込み

やっと詩らしい体裁が整って来た

今回はちょっぴり手間がかかった











あいうえお詩



明るい明日が来ないかと

いつも想っているけど

運ていう奴に

縁がないのか

面白おかしい事って

かなり

来にくいみたい

苦しい事が多く

結局辛いから楽しい!と

心から想える事が欲しい

最高と想える日

幸せと想える日が

すでに目の前まで

迫って来ている・・・

そう・・・迫って来ている











君の瞳



君の瞳が

私の嘘を

見ぬいている

先の言葉が

もう

みつからなくて











春待ち顔



どこかの家から

ヴィヴァルディが聴こえてくる

軽快な曲だ



残り雪があるというのに

春が来たようだ



「暖かくなりましたね」

と云う挨拶は

いつになったら交せるのか



今は春待ち顔で

みかんを食べながら

ヴィヴァルディに耳を傾けている











あけましておめでとうございます

2017ブロゴ用


明けましておめでとうございます

皆さま、とっておきの笑顔で新しい年を

お迎えのことと想像しております。

私もなんとか、元気にしております。

本年も皆さまにとって、よき一日一日の

連なりでありますように、そして、一杯

の幸運が訪れますようにお祈りしていま

す。









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