待つ女



私はいつも待つ女

どうしたらいいか分からない



あれをと言われてあれをして

これと言われれば

ひたすらに

一生懸命これをする

いつもいつも自分のない

哀しいだけの待つ女



自分で少しは考えて

何かをしろと追い迫られる

それでも出来ない悲しい女



あいつはいつも冷たい声で

何とかしろよと急きたてる



私の心は傷ついて

棘がいっぱい刺さってる

それでも棘を抜きながら

やっぱりじっと待っている



私は心で叫んでる

神様お願い勇気という

潤滑油をください私にも

そしたらきっと私だって

待つ女から抜け出せる



一滴の潤滑油を待っている

ただひたすらに待っている



やっぱり私は待つ女

勇気の足りない待つ女












冬薔薇



冬薔薇が散った

暗くて気高い姿をした大きな花が



血の色をした花びらを

黒い土の上に

再び花を咲かせたかのように敷きつめ



柔らかな表情となり

雨の降る中

土へと帰って行った









なぜ



人はなぜ生まれ

なぜ愛しあい

なぜ憎みあい

なぜ苦しみ

なぜ喜び

なぜ泣いて

なぜ笑う



人はなぜ生まれ

なぜ死ぬのか



それはきっとひとつずつ

なぜのパズルを埋めるため

一生懸命

なぜのパズルを埋めるため











ゼリーのようにやわらかく



子供の頭は柔軟だね

それは世間の垢に染まってないから

変な常識がないから

変な型にはまっていないから



子供の発想は

ゼリーのようにやわらかく

様々な形に変化する



大人はそれをそっと見守り

暖めてやる



そんな柔軟な頭の大人が

大人がもっと居たらいいね











雨・雨・雨



雨・雨・雨

もういらないよと言っても

せっせと降る雨

空だって駄々をこねたくなるのかな

私達が汚してしまったから

それで哀しくて哭いているのかな

空さんごめんね

汚い物ばかり出して

でもお願い!

今はちょっとだけ哭きやんで

困っている人のために……













青空に彫刻刀を差し入れて

ぐりぐり掘っていたら

象の形をした

白い雲が浮かび上がってきた



その象が薄く伸びてゆき

やがて消えてゆくのを見ていたら

なぜか

急に悲しくなってきた



何故だろう








想いはどこから



想いはどこから来るのだろう

嬉しい想い悲しい想い

楽しい想い嫌な思い

浮かんでは消え浮かんでは消え

まるで押しては返す波のよう

果てしなく果てしなく続く



沈黙の数だけ想いはやってくる

私の中の私が何かを求めている



想いは果てしなく続く

想いよお願い

少しだけ少しだけ

私を放っておいて!!

私の心の中に

土足で入り込む

あなたの図々しさに

ほとほと疲れちゃったから……











くも もくもく



くも もくもく わくわくわく

もくもくぐも くもにくもがくれ

くもがくれぐも くもをでて

もくもくぐも くもをくう

くもくった もくもくぐも

ひとくった かおしてる











あなたに届け



届けよ届け

わたしの想い

心にいつも

想っています

あなたは元気か

何しているか



わたしの想い

空をとび

あなたに届け

この思い

ストーブよりは

ちょっぴりぬくい

わたしの想い

届けよ届け

あなたに届け



あなたの心の

中まで届け













あの山の頂を隠す

雪雲の下で

狐の子供が

コ~ンと鳴いたので

焚火の中の竹が

パ~ンと鳴った



焚火の横にいた

狐のような貌をした

小さな犬が

キャ~ンと鳴いて

後ずさりをしたので

山の上の狐の親が

怖がらないでと

コ~ンコ~ンと鳴いた









ぜんぶ私



出るか出ないか

出ないか出るか

出ろ出ろ出てゆけ

私の中の鬼よ悪魔よ

出ていってしまえ



替わりに入って

やさしい神様

それでなるから幸せに

きっとなるから幸せに



そう想えば幸せが

自然に私にやって来る



どちらを選ぶも私次第

そう全部ぜんぶ私なのだから…











カバのお話



あ~あ たいくつだ~

大口あけて あくびをもうひとつ あ~あ

ぼくはカバ

あっ・言っとくけどバカじゃないからね

間違えないでよ



だってさ~

日がな一日コンクリートの

プールみたいな中で

人間って動物に観られているんだよ



ぼくだってプライバシーって奴があるんだ

ひとの顔見てさ 笑う奴だっているんだぜ

お前にひとの顔見て笑う資格あるのかい?

って言いたくなるぜ・たく



おい人間!あんた達さ

何の権利があってぼく達を

こんな狭い所に閉じ込めておく訳?



故里のアフリカは良かったなあ

広大な台地があってさ

優雅に暮らしてたんだよ

そこで突然人間につかまえられて

こんな狭い所に連れてこられたんだ



でも・もうそこへは戻れないから

今日も故里のアフリカの夢でも見るか

夢の中のぼくはカッコいいんだぜ



おっとっと・うっかりして

溺れそうになっちゃった

カバが溺れて死んだんじゃ

バカって言われても仕方ないもんね



もう一度夢の続きを見て

アフリカへ行こうっと

だってこれだけが今のぼくの

唯一つの生き甲斐だからさ 悲しいね…











四つ葉のクローバー



図書館で借りた詩集の中に

四つ葉のクローバーがはさまっていた

誰が入れておいたのだろう

何か幸せを貰ったように

心が喜んだ

この幸せを次に本を開いた人にも

感じて貰いたくて

四つ葉のクローバーを

はさんだまま本を返した











乾杯



素敵な人に出逢えた時

私は素敵になっている



美しい景色に目を奪われた時

私の心は感動している



人に優しさを貰った時

私は優しくなっている



傷ついた言葉を浴びせられた時

私は深く傷ついている



美味しい物を食べた時

私は幸せになっている



まだまだ色々な事に

感動できる自分に乾杯













バクがね

私の夢を食べちゃうの

次から次に食べちゃうの



今度こそ

バクに内緒にしてたから

絶対大丈夫だと思ってたのに

やっぱりやっぱり食べられちゃった



あまりにも悲しすぎるから

夢を見るのはやめようかと



やっぱりそれも寂しくて

バクが食べ切れない程の夢を見て

余った夢を育てよう











突然の雨



今のいままで

真青だった空に

白い雲が

終演の緞帳のように引かれてゆく



やがて雲は

白から灰色に変ってゆき

空からは突然大粒の雨が

ポツリポツリと落ちてくる



人々は

突然の雨に

うらめし気に空を見上げ

早足に歩を進める



その雨の中を私は

今の別れにまるで罰があたったように

心の芯まで濡れながら歩く









から廻り



から廻りから廻り

私の心がから廻り

一生懸命やってるのに

私の心はから廻り

いつもいつもから廻り

からからからからから廻り

このから廻りどうしましょう

ほっておいてはもったいない

糸でも紡ごかからからと

沢山紡げたこの糸で

きれいな反物できました











いいじゃん



ちょっとばかり

腹の立つことあったって

いいじゃん

寝たら横になるよ



ちょっとばかり

辛いことあったって

いいじゃん

思いっきり笑ってやれ

辛いことがびっくりして

逃げてっちゃうよ



ちょっとばかり

悲しいことあったって

いいじゃん

大声だして泣いてやれ

悲しみが少し軽くなるよ



色々なことあったって

いいじゃん

それが生きてるってこと

生きてるだけで

いいじゃんか ねっ!











繭玉



ありがとう



みんなにみんなに

ありがとう

その時々に

支えてくれた

友の親の兄弟の

心の優しさに

ありがとう



優しさの温かい衣に

そっとそっといだかれて

人は生きてゆける

繭玉のように











過疎の天国



人々は皆地球の縁で生きている

地球の芯は熱くて住めないから

宇宙船に乗る以外は

空中で生活することもできない



観ることはできないが

雲の上の天国とやらでは

亡くなった人が住んでいるのだろう



今迄沢山の人が行ったから

随分こんでいるだろう



しかし輪廻転生って言葉がある位だから

生まれ変わって来た人もいるだろう



地球は随分人々で混んできた

と云うことは

天国は案外過疎になっているのかもしれない









自分を認めてやろう



辛い事からいつも逃げたい自分がいる

常に己を責め続ける自分がいる

どちらの自分からもグッバイしたい自分がいる



そしてそれを常に否定したい自分がいる

どれが本当の自分なのか…

多分それは全て

きっと全て自分だろう



空の天気と同じ

雨の日晴れの日曇りの日

それらも全て空だから



自分だって自分だって

快く認めてやろう

全ての自分を…











金魚の悟り



金魚鉢の金魚が

泡をひとつだした



尾鰭をゆらし

狭い水中を行き来する



もっと広い所で泳ぎたいだろうに

こんな狭い金魚鉢の中で

多分一生を終えるのだろう



何を考え泡をはき

何を考え泳ぐのか



悩む金魚は聞いた事がないから

きっと「無」なんだ



なんと悟りきった事か

私も金魚にあやかりたい









寂しい夢



晩秋の街角を吹く風が

木枯しと変わってきた日

落葉がカラカラと音をたて

街路をころがる



昨日見た夢の

あまりの寂しさに

衿元をキュッと掻き合わせる



木枯しに抗い下を向き

夢を反芻しつつ歩を進める



寂しい寒い

寂しい寒い



たかが夢でしかないが

こんな日こそ温かい夢が欲しい









嗚呼言の葉



人々が吐きだした

苦しみ哀しみ嘆きの言の葉が

天に充満している



それ等が

雨となり霧となり雪となり

地上に降りしきる



人々はまたそれ等を吸い込み

同じ動作を繰り返し

大きな溜息をつく



私の言の葉を人が吸い

人の言の葉を私が吸い

もやもやとした明日に歩み続ける



嗚呼

またひとつ哀しみを吐いてしまった











私は猫になりたい

良家の猫になりたい

誰にも媚びず

自由でありたい

尻尾をピンと上げ

優雅に歩き

時々「ミャーオ」などと鳴き

飼い主を妖しい目つきで

チラッと見上げ

私の虜にしてやろう

日がな一日お気にいりの

ソファーで寛ぎ

飽いたらゆったり庭を散策し

誰にも媚びない猫になりたい











希望の光



ね!見てみて

私の瞳の中に

希望の光灯ってる?



何も見えないって?

そんな筈ないよ

今はきっと太陽の光に

負けているだけ



こちらの日陰にきてみて

見えるでしょ

私の希望の光



太陽の光には負けるけど

私の瞳の中には灯っているのです

小さな小さな希望の光が









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