苦笑い



ふと何気なく

あなたからの

優しい言葉を待っている私が居た



そんな事

決してある筈ないのに



そう・あれは

笑ってしまう程

つまらない事での別れだった



遠い昔の話・・・

それなのに思い出だけは

未だに尾を引いている



溜息まじりの苦笑いが

蝉時雨に掻き消されてゆく









あなたが居るからⅢ



今が楽しいのは

あなたが居るから



今が夢のようなのは

あなたが居るから



今が幸せなのは

あなたが居るから



そして

今が辛くて仕方ないのも

あなたが居るから









アメ玉



アメ玉をしゃぶった

とても大きなアメ玉だったので

頬っぺがもっこり盛りああがる



頬っぺの盛り上がりが

右へ行ったり左へ行ったり



ぼんやり雲を見上げていたら

少しづつ頬っぺも雲も

小さくなり

やがてアメ玉も雲も

きれいになくなっていた









意思をもつ雲



真青だった空に

いつの間にか湧き出した雲

今の今まで何もなかった空に

突然現れた雲



青空のスクリーンに

風に押され

形を変え

悠々と流れる雲



やがてあれ程形をなしていたのに

徐々に薄れ跡形も無く消え

雲はその存在を見事に消し去る



生まれた時と同じ様に

ひっそり消えてゆく

なんらかの意志を持っているかの様に











夏の雲



今じゃなきゃ駄目

どうしても

どうしても

今じゃなきゃ駄目なんだ



だって

明日になったら

君の中の私の存在が

あの夏の雲のように

きれいさっぱり

消えてしまって

青一色になってしまうから



君の中の私の存在は

青空の中の

たった一握りの夏の雲でかまわない









負けるもんか



負けるもんか 負けるもんか

と 書いてきた



こんな稚拙な詩でも

何度も書けなくなる



頑張りたくない

努力したくない

でも負けるもんか



で 誰に?

自分に 自分に負けるもんか

自分が一番手強い相手だ



弱い自分が 一番手強い

弱い自分がのさばらないように

のさばらせないように

負けるもんか!

そのうち花が咲くでしょう



負けるもんかの花が…











七年目の本



読み始めは楽しい内容だった

それなのに

読み進めるうちに哀しいストーリーになってゆき

哀しみは深みを増し

涙が頬を伝って落ちた



心を少し落ちつかせるために

栞をはさみ本を閉じた



この小説の内容のように

これが現実のものだったら

自分は主人公のように強く生きてゆけるだろうか



その時の私はそれ以上

読み続ける勇気をなくし

その本を本棚の奥へしまった



あれから七年がたちひょっこり出てきたあの本

勇気を出して読んでみたが

不思議ともう涙は出てこなかった









逃避



現実逃避をしたくなり

夜汽車に乗りこんだ



夜汽車の窓には

暗く沈みこんだ私が

じっとわたしを見つめ

物言いたげな顔をしている



こんな筈じゃなかった

こんな筈じゃ



だったらどうすれば良かったのか

只・今は自分の弱さが

その不甲斐なさが自分を責める



仕方ないじゃん

仕方ないじゃん



そんな私が居るから

全て丸く収まる事もあるのだ



東の空が少し明るくなってきた









鳴き通す


蝉が鳴いている

煩いほどに

今鳴いておかなければ

七日後にはもう鳴けない



儚い

とても儚い

だからこそ今を思いきり

何がなんでも鳴かなければ



土の中の七年分まで

鳴いてないてなき通す



八日目の事など気にしないで

今は鳴く事しか考えない

いや

それすらも考えないで









あなたが居ない



夕暮れの砂浜を歩いた

海からの風が心地よく頬をなでる



素足の足裏には

夏の太陽の名残の熱が伝わり

忘れていた何かを想い出させる



薄かった月が

黄色く濃さを増し

不思議な感情が心を過ぎる



そうだ!あの日・あの日も

こんな気持ちのいい夕暮れだった



ひとつ違うのは

私の横にもうあなたが居ない

唯それだけ









ビッグバン



頭の中で言葉が

ビッグバンした

花火のように散る言葉



光 目覚め 男 女 月夜 星空

動物 魚

あれ程美しいフレーズが泛んでいたのに



あの言葉は何処へ行ってしまったのか

拾っても拾っても

想うような詩にはならない



何てことはない

始めっからいい詩なんて泛んでいなかった

ただ言ってみたかった

いい詩が泛んでいたって



残っていた

ガラクタの言葉を

いじくり回していたら

こんな詩になった











羽ばたく



車のドアを開けたら

もう一方のドアの向こうに

無限に広がる世界があった



その未知の世界に惹かれ

思い切って飛び出す



体に突然羽根がはえ

羽ばたけば自由に何処へでもゆける



空から見下ろす世界は美しい

ついさき程まで悩んでいた事が

嘘みたいに気持いい



高い所から見てみると

自分がどれだけちっぽけな人間かが分る



このまま黄泉の国にゆけたらと

ふと想う



もっともっと高くと翼を動かすため

手をバタバタさせていたら

布団の中で目が覚めた











涙の分だけ



悲しみが山のように押し寄せてきた

それなのに涙することが出来ない

胸が絞めつけられる

苦しい!



突然想いたち

玉葱を刻んだ

刻んで刻んで刻みまっくった



涙が出た

玉葱を刻みながら

声を出して泣いた



刻んだ玉葱が涙でにじみ

玉葱の山がぼけてゆく



そして胸が

少しだけ楽になった



哀しくなったら玉葱刻もう

ちょっぴり心が救われるから



今日の夕食カレーライス

いつもの味より辛いよ

涙の分だけ

辛いよ











迷路



出口が

見つからない

細くて暗い迷路



風の行く手に

きっとある筈の

あなたの愛を

手探りしている











道が途切れるまで



君が右の道を行こうって云ったから

右の道に来たけれど

本当に右で良かったのかしら

こんな所まで来て

まだ迷っている私です



あの時 あの時左に行ってたら

私の人生 もう少しましだったんじゃないかって

想っても仕方のない事を

こんな所まで来て

想っている どうしようもない私です



どう想っても

もう戻れない道だから

振り返るのは もう振り返るのはよそう

あの時は右しか選べなかったのだから

これからずっと

ひたすらこの道をゆこう

この道が途切れる その時まで











八月



八月って嫌い

文字を見ただけで熱い



八月って萎みきってしまう

青菜がしゅんとしたように



八月は眩しい

太陽がギラギラ焼けつくよう



八月は

八月と云う月は

待ち望む若者には

たまらない月









受けとめたい



お元気ですか

あれから随分たちましたね

あの時の私の心は

ちょっとどうかしていました

だからあなたにも

心配をかけてしまいました

あの時の私は

変に自分の心にこだわっていて

あなたの親切な言葉も

うわの空になっていました

今ならあの時のあなたの

優しい想いやりが

素直にきける私です

こんな私ですが

よかったら

またつきあってください

あなたの優しさ

体一杯で受けとめたいです











お願いって



お願いって

強く願えばねがうほど

手の届かない所へいってしまうのは

何故?









最後の手紙



お元気ですか

私は元気ですで始まる手紙

もう何通書いたでしょうか



あなたからの返事は

もうどのくらい来ていないのでしょうか



手紙を書いて

待って待って待ちわびて

疲れてしまいました



あなたは私からの手紙

読んでいてくれるのかしら



あなたからの手紙

待ち続けるのが哀し過ぎるから

この手紙でもう最後にします



お元気ですか

私は元気です











一人浜辺で



海の見える所へ行こう

突然あなたは言った

もう廃車寸前の車で

海をめざした



決して乗り心地はよくないけれど

二人でゆれている事が楽しかった



あっ!海だ!

潮の香りがするね



車を降り

二人で浜辺を歩く

ザクッザクッという砂の感触が心地いい



浜辺に座り肩を寄せ合い

黙って波の寄せ返すのを見ていた

波の音だけが二人をつつみ

それだけで幸せだった



この浜辺に立つと

かって幸せだった

その時の事をふと思い出す



何が本当の理由だったんだろう

あなたが突然別れようって言った

私はまだ好きだったのに

あなたの事



私はまだ忘れられない

馬鹿な私はまた一人で来てしまった



でも今日でやめる事にしました

今日までの私

さようなら











炎天



炎天の下を

ゆく息苦しさは

きっと

あの青すぎる空の中から

大きな手が降りて来て

私の首筋を

押さえているから









優しい言葉


あなたに優しい言葉を

かけてほしくて

私も優しい言葉を捜す



優しい言葉をかけるのは

難しい事じゃないと思っていた



でも言葉にしようと思うと

なかなか浮んでこない



自分が言葉を探せないのに

あなたにそれを求めていた私は

間違っていたのかもしれない



言葉のかわりに

少しづつ態度で示してゆこうと思った



そんな私にあなたは

笑顔でありがとうって言ってくれた



私の心は嬉しさにときめいていた











夜の観覧車



夜の観覧車は

光を放ちながら

遠くでゆっくり廻っている



函ごとにきっと

恋が生まれたり

ひょっとして

恋が破れたりしている



遠くから観る観覧車は

素知らぬ貌を見せながら

函ごとに

物語を秘め廻っている



さも幸せそうに









子供だったら



ずっとずっと

子供だったらよかったのに

いつの間にか大人になり

責任と云う

副産物なるものが

背中にどっかと乗ってくる



一層のこと

能天気にのうてんきに生きよう



どう悩んでみたって

明日はあしたの風が吹く



ずっとずっと

子供だったらよかったのに









まあいいか





私の頭の中には妄想しかない

いや

妄想などというようなものさえなく

言葉ともいえない何者かが

金魚すくいの逃げ回る金魚のように

上下に左右に

頭の中を駆け巡っている



これ等のものを何とか取捨選択して

紙面に並べてみる



なんとなく詩らしいものにはなったが

何か物足りない



まあいいか

いつも私の詩とは

そんなものだから









人生山あり谷あり



今日が一番幸せと想える日が

毎日続いていたら

とても幸せだ



でも現実には

そんなは甘くない



幸せではない日は残酷にも

容赦なく奈落の底へと誘い込み

いいように

私を痛めつけてくる



そんな時空の一角より一条の光が差しこみ

少しだけ救いの手が差し伸ばされる時がある



ちょっぴり差し伸ばされた

その手を思いっきり掴み

幸せの高みへと登ってゆく



そんな夢みたいな話は

まずはないのだが



人生山あり谷あり

あの山の向こうにこそ

一番幸せな日があると信じ

一歩一歩登ってゆく









空気に感じる



好きな歌を

何度もなんども聴いている

それでも全く飽きない

まるで横に居る君が

空気に感じるように









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