昔むかしのあの頃



ねえたかし君覚えてる

昔むかしのあの日のこと

「私は大きくなったらたかし君のお嫁さんになるよ」って言ったら

たかし君は「うん」と頷いた



空を行く雲の後について

歌をうたいながら

二人は手を繋ぎ

野道をどこまでも歩いたっけ



たかし君今はどんなお嫁さんと暮してますか

きっと幸せなんしょうね



昔むかしのあの頃は

懐かしい映画を観てるように

全てがほわっとしています











涙がでた

自然にでた



哀しい涙なのか

喜びの涙なのか

悔しさの涙なのか

何だか分らない涙がでた



唯ひとつだけ

分ったことがあった

涙をだしたあと

心がすっきりとした









透明



私は透明になってしまったのか

人は私を無視して通り過ぎてゆく



「私は居ますここに居ます」

叫んでみても誰もふり向いてくれない



自分には見えているのに

人からは私は見えてはいないのか



「居るんですよ私はここに」

話しかけても返事は来ない

虚しさだけに包まれて



やがて私の体は

私の目にも

足元からゆっくりと

透明になってゆくのが見えた









ほっといて



ほっといて

今はそっとほっといてほしい

私の気がすむまで



そして私が納得できたら

その時

きっと違った私になっているから











今、歌がほしい

心の中のその奥の奥まで届く



今、笑いがほしい

全てを忘れ一緒に笑えるような



今、涙がほしい

しっとりと頬をぬらす真珠のような



今、風がほしい

長い髪をそよそよ揺らす



今、言葉がほしい

優しい優しい心がほっこりするような



今、これらの全てを抱き

深い深い眠りにつきたい











コトコトときてますよ

すぐそこに

ほら春が



コトコトときてますよ

ほらここに

もう春が



つくしがさくらがたんぽぽが

あちらでこちらでほほえんで

コトコトコトコトきてますよ



もう春が

わたしとあなたの心にも











十年後の私



十年後の私に手紙を書いてみようか

子供の頃ならまだしも

この歳になって



でも十年後の私はどうなっているのか

興味があるような

それより恐いような

一体全体どうなっているんだろう



十年後の自分に手紙を書こうなんて

どうして思ったんだろう

もうどうでもいいやと思ったが

やはり少し気になる









大空



大空に向って

両手を高く広げ

その手をワッと胸に抱く



まるで

大空を一人占めしたみたい



大空が

胸の中で膨張し



どこまでもどこまでも

広がってゆく



あゝ

夢見心地で



気持ちいい









あたりまえ



あたりまえ

あたりまえは

あたりまえでなくなった時

あたりまえがどんなに

幸せだったかが分かる



あたりまえにご飯が食べられる

あたりまえに体が動かせ

あたりまえに聴く事が出来

あたりまえに話す事が出来る



あたりまえ

あたりまえ

あたりまえ



そのあたりまえに感謝出来る時は

あたりまえでなくなった時だ

今あたりまえである事に感謝する

そう感謝する



あたりまえである事が

一番大事だと分った時

あたりまえを捜し求める

あたりまえでいたいと

あたりまえでいたことが幸せだったと













春の子があちらこちらで目をさます

ちょっぴりねむそに目をさます

大きなお山の木の枝で

小さな葉っぱが目をさます

さらさら小川のせせらぎで

小さな命が目をさます

広い野原のあちこちで

野花がいっぱい目をさます

ほらほら君の眠ってる

心の窓を開けようよ

かわいい春の妖精が

窓の開くのを待ってるよ

君の笑顔を待ってるよ











ひだまり



ひだまりが

ははとこどもにほほえんで

ひだまりに

ははとこどもはたわむれる

ひだまりは

ははとこどもをつつみこみ

ひだまりに

ははとこどもはとけてゆく











重力に負けて



唇が

再び開くことはない



さようならの

突然の言葉の

重力に負けて









子供の頃の自分は



自分が子供だった頃のことを

忘れてしまうことがある

果して自分は子供だったことがあったのだろうか



人はいつ老いるのか

仕事をしている時か

眠っている時か

食事をしている時

はたまた瞬きをした瞬間か



鏡の中の自分は

昨日の自分と少しも違っていないのに

十年前とは明らかに違ってる



自分は子供だったことがあったのだろうか

鏡の中の自分に問うてみた









今日も黙って



黙って黙って

今日も黙って

生きている



黙っているのが

決して好きな訳じゃないのに









こんな私でいいんですか



いいですかいいですか

こんな私でいいですか



たとえば私はいじわるです

たとえば私はおこりんぼです

こんな私でいいんですか



たとえば私はおしゃべりです

たとえば私はなきむしです

こんな私でいいんですか



たとえば私はよいっぱりです

たとえば私はねぼうです

こんな私でいいんですか



ほんとにほんとに

いいんですか

こんな私でいいんですか









寝る前の詩



夜寝る前に

とてもいい詩が浮かび

枕元の紙に書きなぐった

二度三度読み返してみる

やはり最近にない傑作だ



朝になり

ワクワクしながら昨夜の詩を読み返してみた

何だこれは

昂揚していた感情は一気に萎み落胆した



昨夜はあれ程感動したのに

あのゾクゾク感は何だったのか

寝る前に書いた物は

どこかスイッチが違うようだ



ゴミ箱の中のゴミがひとつ増えてしまった









むかしむかしそのむかし



むかしむかし

そのむかし

たろうがおぎゃあとうまれたひ

やまがおおきなあくびした



むかしむかし

そのむかし

たろうがこいしにこけたとき

つきがはははとわらってた



むかしむかし

そのむかし

たろうがわらうおおごえに

せかいがびりびりゆれていた









星座占い



星座占いで

数多の人が十二分割され



一喜一憂をしている

不思議を思う



たった十二の運命を背負い









なんてこった



怖い物を見た時

人は思わず掌で顔を覆ってしまう



しかし怖い物見たさで

指の隙間から思わず覗いたりして

また顔を覆ってしまう



そして今度は

顔から掌を外し

まじまじと見てしまう



さて・・・

どちらかと言うと

私は逃げてしまう方だ



なんてこった









青い鳥



幸せの青い鳥が

私のもとを飛び立ってから久しい

いつ戻って来てもいいように

鳥籠は用意してある



今日か

明日か

そう思いながら

もう何年にもなる



ある日

ふと見ると

鳥籠の中に鳥が居た

でもそれは青くなく白かった



青くなくても鳥は鳥

きっとこれから少しづつ

青くなると信じて待とう









騙しにくい



自分とは

一番騙しやすく騙しにくいものだ



自分の中の自分がぶつぶつ呟いている



本当は騙しやすそうで

一番騙しにくいのだよ



特にお前ってやつはね









氷雨降る日は



氷雨降る日は沈むから

肩をそっと寄せ合える

大きな傘を購って

一緒に歩ける人が欲しい



氷雨降る日は悲しくて

心の芯まで冷えるから

ポツリポツリと何となく

素直に話し合える人が欲しい



氷雨降る日は人を恋う

少しわがまま言うけれど

私の全てを受け入れて

心許せる人が欲しい









同じ轍



今では出来ない何かを

どうして若い頃にしなかったのかと

よく悔いる事がある



しかしその大事な若い頃は

なんとなく生きてしまった

今思えば「刻」が勿体なかった

でもそれは今だから想える



たとえあの頃に戻れても

私と云う人間は

同じ轍を踏むだろう



私とは

私とは

それだけの人間でしかないから









お疲れ様



考えて考えて

考えなくてもいい事を考えて

やがて考え疲れ

眠ってしまい

夢の中でも考えている

やれやれ

お疲れ様としか云いようがない









また今度ね



あなたから

「また今度ね」と電話は切れ

また今度ねを

待って半年









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