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優しさ



もともとそこにあった優しさに

少しも気付かず

私は一体どこを探していたんだろう



うつろな瞳であちこち手さぐりをして

優しさという

得体のしれない物を

私は必死で捜し求めていた



もっと瞳をあけて

落ちついて見れば

すぐ瞳の前にあった優しさなのに



心を見失うと

見えるものも見えなくなってしまう



本当の優しさは

あなたが持っていたのだ









遠ざかって



遠ざかって遠ざかって

少し離れて君を見てみよう



少し慣れてしまうと

良いところよりも

悪いところの方が沢山見えてしまう



そんな時

今一歩遠ざかり

君を見直してみた



そうしたら

始めて見た時のように

新鮮な君に出会い



始めて見た時以上に

心が時めいてしまった









もしも



もしも 大地震がおきたら

もしも 火山が爆発したら

もしも 竜巻がおきたら

もしも 大型台風がきたら

もしも 飛行機が墜落したら

もしも 列車が脱線したら

もしも もしも戦争がおこったら



こんなもしもが地球のそこここで

あたり前顔してやってきている



誰もが皆想っている

もしもの当事者にはなりたくないと



もしもはいつまでももしもでいて欲しい

誰もが皆

心から平穏を願っている

だからもしもはいつまでも

もしものままでいて欲しい









癒し



推理小説の中で

また人が殺されてゆく



そんな小説を読みながら

ふとテレビのニュースに目をやると

通り魔が人を何人刺したとか



事実は小説より奇なり

とは昔より云われているが

最近は悲惨な

そして凶悪な事件が多い



義理人情とかそういったものが

日本から消えていっている



そして癒しを求めている人が増えている

アロマとかそんな物理的な物ではなく

人対人の心の癒しが欲しい



かっては町のあちこちで交されていた会話

そんな光景は

どこへ行ってしまったんでしょう









妄想



頭の中に浮かんだ事を

口に出すと言葉になり

鉛筆で紙に走らすと文字になる



不思議な事に

こいつ

もくもくもくもくと止めどなく

雲みたいに

綿菓子みたいに湧いてくる



これ程湧いてくるのに

頭はよくもパンクしないものだ



すぐに消えてしまうからか



消えてしまう前に

今紙に鉛筆を走らせている



この私の妄想を

今私の知らないあなたが読んでいる

書いた本人より妄想を膨らませて









癒し



駄目みたいです

私では

あの人の心は癒せそうにもありません



所詮向いていないのです

私に人を癒すということは



それでもそれなりに努力はしてみたんです

口下手でも私なりに



あの人は下を向いたまま

小さな声でいいました

「ありがとう」と



私もひと言

「ごめんね」と言うのがやっと

気のきいた言葉などひとつも浮かばず

お互いに黙ったまま



冷めたコーヒーは

いつも以上に苦く感じた









笑顔


少女よ

あなたのそのあどけない笑顔は美しい



少女よ

出来ることならその笑顔をたやさないでおくれ



少女よ

その笑顔の下で嘘などつかないでおくれ



少女よ

なるべくゆっくりゆっくり大人になってほしい



少女よ

すっかり汚れてしまった大人からの切なる願いだ









おふくろの味



ぴりっとからしのほどよくきいた

きんぴらぴらぴらおふくろの味



かあさんしゃかしゃかごぼうをけずる

鼻歌まじりにごぼうをけずる



じゅっとおあげと大根の汁

かあさんとんとん大根きざむ

ちょっぴりお尻をふりふりきざむ



きんぴらごぼうと味噌汁だけど

うまいやっぱりおふくろの味










詩を編む



たったひとつの

フレーズを糸にして編む時

いびつになるか

美しくなるか



編む楽しさと

編むむつかしさ



編み間違えてはほどき

ほどいては編む



苦労して編んだ詩のショール

誰の首に巻いて貰おうか

詩のショールの巻き心地はいかが









雨は上がった



ふと思った

もう後戻りできない



悔いるのはやめよう

前に進むしかないのだから



雨は上がった

まず一歩を踏み出そう









生きてること



生きるって楽しいな

生きるってしんどいな

生きるって切ないな

生きるってなんて幸せなんだ



どれを選択しても自由

自由はあるけどむつかしい

自由だからむつかしい



むつかしくさせるのも自分

簡単にさせるのも自分



でも一定の気持ちで生きることはまず無理

だからこそ生きてることに意味がある









バカな私



バカだね

私何てバカなんだろう



七時に会おうなんて言われ

その言葉を真に受けて

三時間も待った



始めから分ってた

その気はないと

だけど僅か

ほんの僅かに賭けてみたかった



空の尖った三日月に

「お前の負けだ」と言われた



バカだね

私なんてバカなんだろう









泣かないで


雨ですか

雨ですか

明日は朝から雨ですか



てるてる坊主を作ります

今晩軒に吊るします

そしたら空はごきげんを

直して泣かなくなりますか



明日は楽しい遠足が

ずっと待ってた遠足が



リュクサックも買ったんだ

お菓子が一杯入るやつ



だからきげんを直してよ

見てよ僕の素敵なリュクサック

空の色と同じだよ



てるてる坊主を作ります

今晩軒に吊るします

明日は楽しい遠足だから

お願い絶対泣かないで









閃き



詩はいつも漂っているとか

それも誰の回りにも



それを巧く掴むかどうかは本人次第

とは云えなかなか掴めないのが現実



うまく掴んだら掴んだ詩をさっと出す

手品の様にさり気なく出せばいい

しかしあれだって種がある

種があるから出せる



種のない言葉は

何もない空中からぱっと出すビブーティーと同じ



種はないが何かのきっかけがあれば出る

それは閃きだ

閃きも一種の種かもしれない



え~閃きよ閃きよ 閃け!



で 閃いたのがこの詩だ



名人の手品の様な見事な作ではないが

こんな詩もありかなって

勝手に思い込んでいる私である









もやもや



あいまいな

全くあいまいな何かが私の心をとらえて離さない



このもやもやは一体何だろう

分りそうで分らない



何なんだろう

心にひっかかったままのもやもやを抱きつつ

数日が過ぎ去っていった



突然 ある日突然

もやもやが解消した

何てことはない

数日前に見たTVドラマだ

あのドラマ結末はどうなるのだろう



人間というのは

こんなどうでもいいようなことに

心が囚われてしまうのだと苦笑した









鬱憤の矢



たまらずに空中に放った

鬱憤の矢が

私めがけて落ちてきた

それは放ったとき以上に勢いがあり

痛かった

今も立ち直ることが出来ない









あまくない



よのなか なかなか あまくない

おもったひとには おもわれず

かったくじは みなはずれ

いたいめだけには よくあたる



ごみりのだんさに けつまずき

てんきよほうには うらぎられ

こころのなかまで びっしょぬれ



よのなか なかなか あまくない

おもいどうりに ゆくわけない









そのままのあなたが好き



あなたはあなたの

そのままでいいのではないですか



あなたは分ってはいないのです

あなたという人がどれだけ

人の心を癒してくれているかが



あなた自身がマイナスだと思っている

その性格が実はプラスだってこと



お願いもっと自信を持って!

そう ほほえんで!



私はあなたが好き

ほっとさせてくれるあなたが大好き

あなたのそのままが好き









オレンジ色の夕焼



暮れていく空が

オレンジ色になる刻は

何となく心が切なくなる



何が切なくなるかと問われても

はっきり答えることはできない

でも心の中の何か

答えられない何かが切なくなる



それは多分

前世で生きていた時の何かではないか

その何かとは

空がオレンジ色の夕暮に

切なくなるような恋でもしていたのか



その記憶がどこかに残っていて

今生でそうさせていたのかも

ロマンチックだからそういうことにしておこう









不思議な魅力



何から話せばいいのか

そんなに久し振りでもないような

すごく久し振りなような

こんなに気持ちが昂ぶるなんて

自分でも以外だ



あなたという人は

どことなく不思議な人だ

特別な何かがある訳ではないのに

他の人にはない魅力がある



それはあなたの自然な笑顔にあるのか

それとも心の中から醸しだす何かなのか

とにかく不思議だ



誰もがあなたと語りたがり

どこへ行ってもひっぱりだこ



そんな自分の魅力に気付いていない

あなたが私は一番好きだ









明日の私



明日の私に会いにゆこう

今日の私は沈んでいて嫌だから

もっと夢を持った私に会いにゆこう



明日の私はもっと笑顔

明日の私はもっと前向き

明日の私はもっと素敵

だから明日の私に会いにゆこう



ほら蝶も楽しそうに舞って

鳥は優しく囀り

雲だって嬉しそうに笑っているよ



今日の私はきっぱり封印して

笑顔で前向きでちょっと素敵な

明日の私に会いにゆこう









雨が降っています



雨が降っています

ザーザー音をたてて

もしかしたら今日から梅雨入りかも



何か様々なことにおいて

自然が凶暴になってきました

多分怒っているのでしょう

無神経な人間に対して



昔の梅雨は

しとしと降っていたように思う

今年の梅雨はどうなるのでしょうか

穏やかに終わってくれることを

心から願っています・・・









五ミリの段差



心がね

ほんの五ミリの段差につまづいて

かなりひどく転んだの

あまりの痛さに涙さえでた



自分でも驚いた

こんな段差につまづくなんて

しっかり足を上げてたつもり



たいした問題じゃないと思っていた

簡単にけりがつくって

それがこんな痛い目にあうなんて

あなどっちゃいけないってことなんだ



自分のメンタルの弱さを思い知った

これからはどんな問題も慎重にしなくては



空はあんなにも青い

足を上げて足を上げて









余計な一言



あなたは一体何が云いたいの

言いたい事があるならはっきり云って

黙っていじいじされてもムカつくだけ

云ってくれなきゃ分らないんだから



ほらほら俺が黙っていても分るだろって

そう思ってるんでしょ甘いんだから

分んないわよあなたの思っている事なんて



云ってもいいかって?

いいわよさっきから云ってるでしょ

えっ?離婚したいって

どうしてそんな事云うの



私が云えっていったから

そりゃそうだけど

そんな事思っていたなんて・・



訊かなくてもいい事もある

かくして二人の離婚は成立した

夫のあんな晴々とした顔は見た事がなかった



私ははめられたかも・・・

と思ったところで夢から目が覚めた









ボーとしていたい



解決しなければならない問題が

山済みになっているのに

今はボーとしていたくて

どの問題も放棄したまま



それじゃいけないと分っているけど

どれにも手がつけられなくて

少しだけの罪悪感



罪悪感より強い倦怠感におそわれ

今は何も出来ないでいる



心の隅で

「そうゆう時もあるよね」なんて

ちょっぴり言い訳なんかして

今はボーとしていたい



だから山済みの問題に

今はぎゅっと重い蓋をしておこう









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