望み



望みのぞみ



大きな望み小さな望み

いくつもいくつも



小さな望みは

比較的叶えやすい

でも大きな望みは

思い通りにはならない



小さな望みを叶えつつ

大きな望みを目標にして

階段を登ってゆく



階段の途中で足を踏み外すこともあるが

くじけることなく

また一段づつ登ってゆく



大きな望みという山は

手ごわいからこそ登りがいがあり

手ごわいからこそ叶った時の喜びが大きい









メモ帳



好きなことを書こうとメモ帳を買った

好きなことを書けばいいのだから

何でもいいのだ



なのにメモ帳は白紙のまま

好きなことって

案外書けそうで書けない



これは多分に性格にもよるかも

書ける人はいくらでも書けるし

書けない人は全く書けない



見たままを

心に感じたフレーズを

サラサラと書けばいいのだから



肩肘はらずにささっと

今日は何て気持ちのいい日なんだろう

お昼はオムライス食べたいな



こんな書き出しでどうだろう









忘れられた詩集



詩集が公園のベンチに置かれている

忘れたのかいらなくなったのか

詩集は寂しげだった



ページを開いてみると

全てが恋の詩で

楽しい恋の詩もあったが

殆どが寂しい切ないものが多かった



詩集の持ち主は

今こんな恋をしているのだろうか

それとも・・・

恋が成就したからいらなくなったのか



一冊の忘れられた詩集から

持ち主だった人の心を想い

私の中の好奇心がうごめいた









あたり前



人は何かを失なった時

失なったものの大切さを

痛い程知らされる



なぜ失なう前に気がつかないのか

それはいつもそこにあったから

あたり前に思っていた



あたり前であることが本当は

あたり前ではない

それに気がついた時は失なった時









いい予感



雨があがりました

あれほど強く降っていたのに

なぜかピタリと止み

雲間から陽の光さえ差してきました



まるで沈んでいた心に

一条の希望がわいたみたいです



俯き加減になっていた顔を

真っすぐに前に向かせ

足を一歩ふみ出したい気持ちです



ゼラニュウムの花が

色鮮やかに咲いています

何かいいことが来る予感



心が少しときめきます

ちょっぴりお洒落してみます









待つ女



彼女は彼からのその一言を待っている

もしかしてその言葉は

永遠に聴く事はないかもしれない



友人に言われた

いい加減にあきらめたらと



彼女も内心想っている

その方が自分の為だと

それなのに一言を待っている自分がいる

今はそちらの方が比重が重い



彼女は自分の中で決めた

今降っている雨の後に虹が出たら

彼からの一言をもう少し待とうと



雨は止んだ

虹は 虹は出なかった

その時初めて彼女は待つ女から抜け出す事ができた



下を向いていた額を青空に向け少しほほえんだ









二人の関係



君が居る

そこに居る

言葉は交さない

その存在だけでいい



二人の間

付かず離れずの

距離が好き



必要な時

ぼそりと会話する

その関係が好き



君が居る

そこに居る

その存在だけでいい

その関係が好き










生きていることの証



生きていることの証を

風のささやきに

木々のざわめきに

鳥のさえずりに

そして陽の光に感じたい



生きていることの証を

肌のぬくもりに

会話のやさしさに

音楽のたえなる調べに

人々のまなざしに感じる



あヽ

生きているんだ

今を

心をなごませてくれる

これ等に包まれて










水中花



水中花知ってますか

あの水の中でフワッと咲く花です



花の茎が陶器の様な錘から出ていて

花は布で創られています



それをコップの水の中に落とすと

布が水を吸ってフワッと

フワッと咲くのです



それはそれはきれいな花で

見とれてしまいます



あの懐かしい水中花には

今どこへゆけば逢うことが出来るのでしょうか









懐かしい



大人になるという事は

何かしらの責任がついてくる



無邪気に自分の欲望だけを

口にしていた子供の頃とは違う



自由もあるが責任もある

いや自由は無くて責任だけがあるのかも

それは人により千差万別



只今言える事は

言いたい事を言い

文句を言っていたあの頃が

無性に懐かしい



戻れはしないあの頃が

戻れないから懐かしい









哀しい時くらい



哀しいから

少し泣こうと思った



思っても顔はどこまでも

変わらぬままの無表情



哀しいまま涙もだせず

小さな溜息ばかりがこぼれる



思いきり泣けばいいのに

体中の水分がなくなるまで

涙を流せばいいのに



こんな時まで自制心を働かすなんて

可哀想な私



哀しい時くらい

思いきり泣いていいんだよ











手紙



前略

突然こんな手紙を書いてごめんなさい

私、今とても不安定で・・・



あなたならもしかして私の気持ち

少しは分ってくれるかな

そんな気がして

メールでも良かったんだけど

手紙ってのもまた趣があっていいでしょ



ねえ、気が付いてくれた

この便箋あなたが好きだっていってくれた

あの香水ほんの少しだけつけました



昨日ね薔薇園に行って来たの

色とりどりの薔薇の花と

その香りに酔いしれてきました

本当は私の横にあなたが居たらって

何度も思いつつ巡った花廻廊でした



今日は雨が降っています

そして今

ショパンの「雨だれ」を聴きつつ

この手紙を書いています



私の机の上には一輪の

薔薇の花が活けてあり

昨日の余韻に浸っています



この手紙を書き終え

少しだけ気持が明るくなりました



こんな手紙を届けられるあなたが居る事に

感謝しています



ありがとう

早々









真赤な嘘



真赤な嘘を

さも真実そうに話す彼を

誰も「嘘つき」と言わず

寛大な心を持って聴き入る



友の友情を

彼はどこまで理解しているか



簡単に話を打ち切るにしては

彼は気持ち良く話をしすぎている



そんな彼に

その話小説にしたら

ベストセラーになるかもねと言った



彼は友の冗談ぽい言葉に

一瞬とまどい

苦笑した・・・



真赤な嘘も

小説にすれば

真実に近づくのかもしれない









言って言って



お願いだから

言って言って

私でいいって

呟くように囁くように言って

それだけで私満足だから



他の誰でもない

私だからいいって

お願い言って



我ままかしら私

分っているような

分かっていないような

そんな心もちの私です



お願いだから

言って言って

呟くように囁くように









大きくなろう



あなたは幸せそう

そのあなたの幸せを

素直に喜んであげたらいいのに

そう出来ない自分がいて

嫌な奴だと思う



それって

妬いているんだ

嫉んでいるんだ

私って何て心の狭い人間なんだろう

こんなんじゃ

人にだって好かれる訳ないよね



もう少し心の広い人間にならなきゃ

それでなきゃ今のままじゃ

自分自身が喜べない



私よ心の狭い私よ

もっと大きくなりなさい

誰でもないこの自分の為に









記憶が微笑んだら



あなたの喜びの中に

私は居ますか



あなたの悲しみの中に

私は居ますか



あなたの怒りの中に

私は居ますか



いつの間にか

あなたの記憶の中から

忘れ去られてしまった私



悲しく

寂しく

そして切ない



ほんの片時でいい

あなたの記憶が微笑んだら

私はゆきたい

あなたのもとへ









おまけ



キャラメルのおまけ

これをあつめていた時期があった

大した物が入っていた訳ではない

子供の私にとっては大切な物



キャラメルはおまけで

おまけが本命



そんなおまけ収集もいつまで続いたのか

今では思い出せない



ただただ

そのときは夢中だった

そのときは幸せだった









心の溝



一体どれくらいあなたに寄りそったら

あなたに近づいていけるのか



二人の間にあるわずかな溝は

埋められそうで埋まらない



体は近づいているのに

見えない心の溝が埋められなくて

焦りがいらだちに変っていく



いっそのこと

見えない心の溝に

どっぷりつかって溝を埋めよう









分身



あなたは一体誰でしょうか

訳知り顔で私を見ている



とても気味が悪い

私は無視しようとするが

体の一部分が反応している

どうやらその一部分があなたと繋がっているようだ

あなたは決して表に出ようとしない



しかしあなたは

私の一挙手一投足を決して見逃さない



嫌な奴だ

私が間違った事などすれば

すぐに反省を求める



あなたはそんなに偉いのか?

私がそう云えば

唯苦笑いするだけ

そう!あなたは私の分身だから…











その時ほど哀しかったことはない



その時ほど哀しかったことはないって

その時って

どんな時



その時ってひとつじゃない

その場面その場面で

その時って

いくつもあると思う



たまたまその時強くそれを感じたら

その時ほど哀しかったことはないことになる



これまでもいくつかあったかもしれない

多分これからも生きていくなかで

その時ほど哀しかったことはない・・・

という場面に出会うだろう



何度でも









四つ葉のクローバー


四つ葉のクローバーを

押し葉にしました

まだかすかに

青くさい匂いを残し

カラカラになりました

あの叢に帰りたい!

そんな顔して

カラカラになっていました











不器用



あなたに書いているこの手紙

一時間以上書き出しがみつからなくて



その間に三杯のコーヒーと

二個のケーキを食べてしまいました



とても美味しいケーキの筈なのに

何となく味が分りませんでした



気持が何て書こうかっていう方に行っていて

美味しい回路が留守になってたんですね



書きたい事は山程あるのに

出だしにつまずくと書けないのです



別にそんな事気にしなくたって

いきなり書きたい事書けばいいのに

どうして書けないのでしょう



こういうのを筆不精っていうのでしょうか

あっ違いますよね書く気持はあるのだから



何はともあれあなたに手紙を書いています

私の気持ちって伝わったのでしょうか

こんな私を笑わないでください



そうそう私筆不精ではなく不器用なのです

そんな私をこれからも宜しく











幸せになれた朝



虹が出ていた

太くて短いのだ

散歩の先へ先へと

伸びていった

やがて両サイドから出た虹は

半円になっていた

こんなに朝早くから

それもこんなに太くて大きい

完全な虹が見られるなんて

きっと今日はいい事がある

幸せになれた朝だ











言葉の泉



言葉を探しに山に行きました

道が急でしんどいばかりで

言葉を探す余裕が

ありませんでした



言葉を探しに海に行きました

波の寄せ返すのと

夕陽が沈むのがあまりに美しく

言葉を失ってしまいました



結局言葉は

探すものではなく

自然に湧き出るものだと思うのです



でも今は言葉の泉に

汲み出すほどの言葉は溜まっていません

お願いです

もう少し待って下さい

澄んだきれいな言葉が湧くまで

あともう少しですから











とうせんぼ



誰か とうせんぼして!



ああではないかしら

こうではないかしら



私の心はとてもおしゃべり

それも楽しくない事ばかり



もうやめようよ!

いい加減にしてよ!



そこまで自分をいじめて

何が楽しいの



どうせおしゃべりするんだったら

おもわず笑っちゃうような

そんな楽しいおしゃべりしようよ



誰かとうせんぼして!

私のくだらないおしゃべりを

心の中のおしゃべりを…











雨宿り



どんより曇った

鉛色の空だったのに

傘も持たずに出て来てしまった



別に今日でなくても良かった

家に居ても何となく落ち着かず

一冊の本をバックに入れて

出て来てしまった



案の定途中から雨が降って来た

店の中で雨宿りをしながら

じっと雨だけを見ていた



バックの中の一冊の本

あなたに借りたこの本が

もう一度二人の架け橋になるのではと

そう思って



雨が小降りになり

雨だれが…



雨だれを見つつ

このまま帰ろうと思った



もう終わりにしよう

雨の止んだ道を

少し早足で歩いている











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