どうでもいい



もうどうでもいい

このまま消えてしまおう

わたしひとりくらい消えたって

その瞬間だけ

「えっ?」と思われ

あとはいつもの日常が廻ってゆく

わたしとは

そんな存在だから









退屈に浸る



退屈で退屈で

も~退屈



だからといって

やることがない訳ではなく

やらなければならないことは山程ある



只やりたくなくて

今はこの退屈に

存分に浸っていたい



も~た・い・く・つ









意地っぱり



あなたから

大きなため息がひとつ



それを聴いたわたしもひとつ

我慢できずにもらすため息



何かが切なくて

何かがやるせなくて

お互いに横を向いたまま



こんなに天気がいいのに

こんなに気持ちいい風がそよいでいるのに

何故?



二人の思いが交じり合わず

平行線を辿ってる



一歩だけ

ほんの一歩だけ

どちらかが思いを譲ったら



今日の天気が

そよ吹く風が

気持ちよく感じられるのに

意地っぱりねわたしたちって









出さない手紙



出さない手紙

まだ捨てきれずに持っている



捨ててしまえば

あなたを捨ててしまうようで・・・



引き出しの奥で眠っている

想い出を抱いたまま



あの楽しかった日々は

もう決して戻らない



捨てよう

思いきって



真っ赤に染まった葉が

ハラリと舞い降りた









ズルイ奴



そんなにじっと見ないで!

私照れ屋だから

見つめられるとダメ



心がそのまま顔に出ちゃう

正直すぎて

ポーカーフェイスしてられない



私の弱みを知っていて

じっと見つめる君は

かなりズルイ奴だ









自画像



自画像を描いてみた

少しだけ似ていた



私という人間は

毎日こんな顔をして生きているのだ



美人ではなく

さりとてそれほどの醜女でもなく

俗にいう並だ



この顔で笑い

この顔で泣き

この顔で怒るのだ









思い通り



自分て

一番思い通りになるようで

思い通りにならない生き物



自分が思う通りになったなら

苦労って言葉も

必要でなくなる



自分よ

もう少し思い通りになってくれ

そうすれば世の中

うんと楽しくなるから



いや?もしかしたら

つまらなくなるのかもしれない



どうなんだろう









地球は回る



地球は太陽の周りを

一回りし二回りし

そして

幾回りもしたが



その間私がやっていた事といったら

働いて

ご飯を食べて

眠る事だけ



これからも回り続けるのなら

働く・食べる・眠る事以外の

何か情熱を注げる

楽しみを見つけなくては



それがなければ

生きている意味がない



地球は回る

どんどん先へ行ってしまう









楽しいこと



もっともっと

楽しくなりたくって



高い山に登って

四方八方を見渡した



でもあまりに高くて

楽しいことが間近に見えなかった



楽しいことって

高い所や遠い所じゃなくて

すごく近い目の前の

何気ない所にあったのだと気付く



それが大事だって

高い山や遠い所に行ってみて

初めて分かった



そんな今がとても楽しい









コーヒーの味



コーヒーの香りが鼻をくすぐる

毎日飲んでいるコーヒーなのに

その日によって微妙に味が違ってくる



そう因みに

今日の味は爽やか

外の天気と同じ



窓から見える青い空

雲ひとつなく澄みきっている



こんな日のコーヒーは旨い

最後の一口を急いで飲み干すのが

もったいないみたい



青い空と

あと一口のコーヒーをじっくり見つめつつ

ゆっくりゆっくり喉に流しこむ









干し柿



マンションのベランダに

干し柿が吊るされ

初冬の陽を浴びている



洗濯物の端っこで

ここにいるよと

自己主張しているみたい



柿の木にぶら下がっていた実が

所をベランダに移し

一心に陽を浴び日々痩せてゆく



渋みを捨て

実は甘く甘く変身してゆく



まるで社会にもまれ

成長してゆく人間みたい









アッカンベー



悔しくて哀しくて

涙をを流した



涙は苦くてしょっぱくて

絶望の味がした



絶望の海にどっぷりつかり

無気力になった



無気力のど真ん中に居座る

私らしき黒い塊が

手を差しのべる光に向って

アッカンベーをしている









猫の笑い



笑われてしまった

猫に



猫が笑うかって?

それが笑うのだ

ミャーオって



それは笑いとは違うって?

いや 確実に猫は笑った



遠いまた遠い昔に

私は猫だった事がある



その時の感覚が

あのなき声は笑いだと

はっきり私に訴えている



それは微妙な違いでしかないが

猫の笑いとはそれほど繊細なのだ









歓びのタイムカプセル



どこから来たんだろう

このとてつもない歓びは



心の奥のずっとずっと奥の

襞の中のひとつひとつから

ぷくりぷくりと湧いてくる

お風呂の中のあぶくみたい



この歓びは言葉より

身体(からだ)で表わそう



木に登る

一人ひとりと握手する

宇宙に向って叫ぶ



それでも足りない程のこの歓びは

タイムカプセルに詰め込んで

悲しみに襲われたとき

そっと開けてみよう



その時が来ないことを祈り









遠くへ



遠くへ行ったみたい

ふとそんなことを思ったりして



別に今が不満な訳ではなく

何となく・・・只何となく



あるでしょ誰にもそんなこと

実際に行けなくても

頭の中で旅をする

それだけで楽しくなる



今の私って

まさにそれなんです









晩秋の陽



私の記憶は曖昧だった

何をしなければいけなくて

何を忘れなければならないのか



あの時の衝撃があまりにも強く

まだ本当の自分に戻っていない



フラフラ川の辺を歩いている

それも強烈な臭いのする



晩秋の陽を浴び

疲れきった老人のような足どりで

ひたすら歩を進める



いきなり昔の歌などを口ずさむ

曖昧な記憶を取り戻すかのように



いや

いっそのことこのまま何もかも捨てよう

そして一からやり直すことにした

晩秋の陽を浴びながら









こ・ど・も



こ・ど・もが笑っている

何がおかしいのか訳も分らず

ころころ笑っている



こ・ど・もの無垢な笑いが

大人の琴線に触れ

その笑いの渦に自然に巻き込まれてゆく



山を下ってくる風

木々のざわめき

小鳥のさえずり

それ等に触発され

尚もこ・ど・もは笑う



大人にはすでに失われた感性

こ・ど・もなりの知恵を持って

笑い続ける









美味しいんです



待ってたんです

ず~っとずっと



早く来ないかなあって

大好きな大好きな

あなたからの手紙



待ちに待って

今日やっと来たんです



封を切るのさえまどろこしく

それでもハサミできれいに切り



目が便箋の文字を追う

驚きがほほえみが

便箋三枚にびっしり詰まり



一度きりじゃもったいなくて

二度三度と読み返す

美味しいんです

あなたからの手紙って









気づいてくれなくても



私はここに居ます

誰も気がついてはくれないかもしれないけど



私はここに居ます

あまりにも存在感がなくて

だんだん透明になっていくみたい



私はここに居ます

誰にも気づかれなくてもいいんです



私が私であることを

私が一番よく知っているから



そう・・・

私が私であることは間違いないから









迷子



砂時計の砂が

秋の陽を浴び

サラサラ落ちてゆく



落ちてゆく砂を見ている

私の心が

行き場をなくし



砂漠でひとり迷子になってる









晩秋



訳もなく

涙が頬を伝う



かって同じようなことがあった

確かあの時も晩秋だった



この涙は決して哀しみのものでもなく

また歓びのものでもない



感情が心の昂ぶりに揺さぶられ

涙という形になった



晩秋という刻の間(はざま)とは

人の心を弄ぶものかもしれない









黒雲



今日もまた

黒雲が垂れてうすら寒い



人々が吐く

沢山の愚痴を呑み込んで

ゆっくりゆっくり

雲は流れる









ありがとうのお返し



道に何かが落ちていた

もぞもぞ何かが動いている

よく見るとそれは「ありがとう」だった



ありがとうは気まり悪そうに

私を見上げ拾ってほしそうにしていた



そのまま行こうと思ったが

何となく可哀想に思い拾いあげた



ありがとうは嬉しそうに

私を見てほほえんだ



あまり人からありがとうって言われない私

こんなことで喜んでもらえるなら嬉しい



しかし

ありがとうを拾ってから

あることに気がついた



何となく人の視線が

私に対してやわらかくなっていることに



バックの中のありがとうに

もしかしたらあなたのお陰?と

訊いてみた



ありがとうは小さくうなずき

「ほんのお返しです」と言った









どうでもいい


もう どうでもいいよって

君はふてぶてしく言ったけど

本当はそう思ってなんかいない



どうでもよかったら

その言葉さえ

口にしないものだ



本当にどうでもよかったら

黙っているのが一番



ねえ そう思わない









君を手放したら



君を

手放したら

もう戻らない



木の実が

枝から

ポトリと落ちた音がした









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