早く見つけて



私は缶を蹴って急いで走る

胸をドキドキさせ

物陰に身をひそめてうずくまる



遠くで近くで

「○○ちゃん見っけ」の声がする



ああどうしよう

見つかっちゃうかなあ

より一層体を小さくし



そしてそのまま

鬼に見つけられず

大人になってしまったような



そんな不安を心に抱き

今を生きている



鬼さん早く私を見つけて!

あなたから早く自由になりたいから









小さなヒ・ミ・ツ



あなたは私にとって大切な人

でもあなたには気付かれないように振る舞っている



勿論あなたはそれを知らない

そんな関係があってもいいと思う



私だけが知っている

あなたが大切な人であることを



私の小さなヒ・ミ・ツ

私だけのヒ・ミ・ツ









チャレンジ



頭が言葉を考え

手がそれを文字にしてゆく



一件何でもない様な事だが

それってすごい事だと思う



頭がどうでもいい言葉を考え

その言葉を手が文字にしてゆく



ロボットに同じ事をさせようと思っても

なかなか簡単にゆくものではない



何がどうなってこんな事が出来るのか

当たり前の事に驚きと畏敬の念が湧く



あたり前があたり前にならなくなった時

人はそのあたり前の素晴らしかった事に気付く



あたり前があたり前に出来るうちに

様々な事にチャレンジしてゆこう

年齢とは関係なしに









笑う



わたし忘れていた

心から笑うことを

上辺の笑いはいくらでもあった

でもそれは何となく虚しくて



昨日友達と会った

久し振りの再開にしゃべりにしゃべった

笑った心から笑った

頬っぺたの筋肉が痛くなった



それ程長い間笑いから遠ざかっていた

そんな自分が可哀想だから

頬っぺたの筋肉もっと使ってやろう



友達とまた会う約束をし

思い出し笑いをしながら

帰りのバスに揺られていた









想いのたけ



ぶっちゃけてぶっちゃけて

想いのたけをぶっちゃけて



はじかれてはじかれて

想いのたけははじかれて



想いのたけは浮いたまま

さまよってさまよって

夜の星くずになりました



やがて夜空も東より

じわりじわりと白み出す

朝は姿が見えません



見えない想いはさまよって

さまよいさまよいさまよって



はじいた人の心のすきまに

そっとそっとしのびこむ



想いのたけの想いは

やっと成就されました









水母



水母くらげ

ゆらゆら揺れる水の中

コーヒー店の水槽に

ゆらり浮かんで

ぐらりと沈む



見ていて私も水母に変わる

ゆらりゆらゆら

水母に変わる



ゆらりゆらゆら水の中

母のお胎の水の中

ぷかぷか揺れて

十月ほど



水母くらげ

私はくらげ

こうしてこの世に

出て来たの









笑い上手



いつの間にか

僕は笑うのが下手になってしまった



自分では精いっぱい笑っているつもりなのに

人から見ると苦笑いにしか見えないらしい



いつからこんなふうになってしまったのか

心あたりがない訳ではない



毎朝会社に行くバスの中でいつも会うあの人

二週間前からあの人の姿が

バスの中から消えてしまった



毎朝あの人に会える

只それだけで一日が楽しかった



会えなくなったあの日から

僕は笑うのが下手になってしまった



お願い明日こそ

僕を笑い上手に・・・









カメレオンみたい



私は私であって

私以外の何者でもない



でも俳優みたいに

私以外の人間になれたら楽しい



だって私って内気すぎて

自分自身もろくに表現出来ないんだから



俳優みたいに今日はこんな私

明日はこんな私って

そんな私になれたらどんなに楽しいか



まるでカメレオンみたいに









悲しみ



悲しみは

じわりじわりとやってくるものと

降って湧いたようにやってくるものがある



そして悲しみの強さも

小さなものからとてつもなく大きなものがある



多分悲しみを味わったことのない人はないだろう

悲しみを力強く乗り越える人

悲しみに負けてしまう人様々だ



悲しみに耐え乗り越えた人は

強く人にも優しくなれる



乗り越えた人の心の中には

宝石にも似た光り輝く

素晴らしいものが潜んでいる



その光り輝くものを

人のために使えたら幸せだ









夢と目標



大人になったら何になろう

なんて何も思わずダラダラ生きてきたしまった



今頃になって

もっと何か夢なり目標を持って

生きてきたらと思っている

その結果として

もう少しはまともな人生を送っていたか



それとも夢破れ

もっとハチャメチャな人生になっていたか



どう転んだかは分らないが

やはり夢や目標を持てばよかった

などとしきりに思うこの頃だ









鏡の顔



歪んだ顔が鏡にうつる

歪んだ顔を涙が伝う

そんな顔を見たくなくて

思いきり息を吹きかけ顔を消す



あの人には言われたくなかった

あんな冷たい言葉は



好きだった

好きな人だったからこそ聞きたくなかった

あの冷たい言葉



きっと本気じゃない

本気じゃないんだと自分に言い聞かせ

納得させる



鏡から曇りが消えまた顔がうつる

今度は自分を奮い立たせ笑ってみる









黒猫



黒猫がじっとこちらを見ている

あの態勢は

逃げようか逃げまいか迷っている



わたしは「ミャーオ」と鳴いた

猫はバカにしたような顔をして

サッと逃げた



しかし一旦止まり振り向くと

改めてバカにした顔をして

叢に消えていった



猫は犬に比べ用心深い

私が猫なら

もう少し可愛げに振る舞うのに



わたしはもう一度「ミャーオ」と鳴いた

今度は前から来る人に

怪訝な顔をされた









夏の刺激



また夏がやってきた

もう何十回も夏を過ごしてきたのに



ここ数年の夏は

何の刺激もなく過ぎている



子供の頃の

あの若い頃の

言いようのない濃密な夏は

もう味わえないのか



心は欲している

今も・・・



何かをするのに

遅すぎることはないと言うが



やはり若い肉体があってこそ

刺激は強く楽しい



今年の夏は

どんな刺激が待っているかと

期待するのも

またひとつの刺激になる









何とかなるさ



困った困ったどうしよう

何とかしなきゃ



何ともならないと思っていても

結局何とかなっていく



何とかなっても

良くもあり悪くもある

でも何とかなっていっている



何ともならないと頭をかかえ真剣になっても

やっぱり何とかなっていく



て・ことは

何も考えなくてもいい

ってことではないけれど



でも考えても考えなくても

結局何とかなっていく



何とかなるさ世の中は









待ったことがありますか



誰かを待ったことがありますか

来るか来ないか分らない人を

只ひたすらに待ったことがありますか



会える望みよりも

会えない絶望の方が多い人を



それでも心の中のどこかで

きっと来てくれると信じて



その信ずる心を九十パーセントの心が

「絶対に来ないのに」と冷やかす



待って待って待ちわびて

きっと来られない事情が出来たんだと

自分自身に言いきかせその場を後にする



誰かを待ったことがありますか

来るか来ないか分らない人を









演じる



あなたは

本当の私を知っていますか



私はあなたが思っているほど

優しくも賢い人間でもありません



でもあなたがそう思ってくれているのなら



これからも私はあなたが思っている

私を演じ続けてゆきます



あなたをがっかりさせたくないから









淡い生き甲斐



神様

私は何の為にこの世に生を受けたのでしょうか

たまたま

それとも何か使命を果たす為



後者だったら今迄生きてきた中で

それに該当することが何も見当たらない

と云うことはたまたまだ



たまたまか~

たまたま生まれて来たって云うんじゃ

随分つまらない生だ



つまりたまたまのままここまで生きて来たんだ

その他大勢として



まっ、仕方ないか

何の能力もないのだから



しかし死ぬまで何があるか分らない

もしかしたら死ぬ少し前まで来て

使命とやらが待っているかもしれない



それを期待して生きるのも

ひとつの生き甲斐かもしれない

淡い淡い私の生き甲斐









六月の心



六月の

曇った鏡に顔を映す

その沈んだ顔からは

今にも涙がこぼれそう



哀しい顔は鏡に映っても

心の中は映らない



今の心の中が映ったら

どんな形をしてるのかな

きっと歪に映るでしょう



六月の

外は雨が降ってます



心の中も梅雨空で

雨の上がるのを待ってます

沈んだ顔で待ってます



六月の

今日の心は雨模様

あしたはそれでも雨も止み

きっと青空のぞくでしょう









夢の中で笑った



夢の中で笑った

笑って目が覚めた

もう一度笑いたくて急いで目をつむった



続きが見られた

また笑う事ができた

どうして笑ったのかは忘れてしまった



笑える夢なんてここんところずっと見られなかったから

理由はどうあれ

笑えたことが無性に嬉しかった

何かいいことあるようで・・・









仕方がない



仕方がない

仕方がないって便利な言葉



強く言い返すより

「仕方ないよね」って

そう言った方が波風がたたない



本当はそう思ってなくても

「まあ仕方ないよね」って・・・



そう言っておこう









雨が降っている



雨が降っている

救急車が走っている

鳩が鳴いている



遠い山が今は霞んでぼんやり見える

空はしっとりと灰色で

灰色の空から雨が落ち続ける

何もかもが雨の中にある



雨が水溜りに輪を作り

ピチャピチャ音をたて

心の中に波紋が広がる



心の中の波紋が次第に大きくなり

不安に変わる

形のない不安に身をまかせ

雨音だけを聴いている









梅雨



雨が降っている

真っすぐに

そして横なぐりに



どうやら梅雨に入ったみたいだ

紫陽花の花が雨に濡れ

ひときわ鮮やか



葉の上にかたつむりでも止まっていれば

とても絵になる



紫陽花の花は梅雨の

ゆううつな気分を和らげてくれ

母のように包みこんでくれる



雨が降っている

じっと雨音に耳を奪われている









夢見心地



まるで夢みたいな現実に

突然遭遇して戸惑っている



自分にとりこの現実は

偶然というほかにない



しかし夢みたいな現実は

確かに現実であって夢ではない



只々その現実に戸惑うばかり

心地よさよりも怖さを感じる程だ



それにしてもそれはとてもハッピーな出来事で

怖うれしい



今ではその感情にどっぷりつかり

夢見心地だ



お願いだからこの現実よ

「実は夢でした」

なんてことにはならないで


今は超ハッピー!!









焦らない焦らない



詩を考えている

真剣に考えている



大音量で

「竿屋~竿竹~二十年前と同じ値段・・・」

何度も何度も廻る



ああうるさッ!!

詩は出ない

竿屋はうるさい



詩の出来ないことを

竿屋のせいにして読書に逃げる



まあこんな日もあるさ

焦らない焦らない









どうでもいいこと



世の中には

どうでもいいことで溢れかえっている

それをどうにかしようとアクセクしたり



どうでもいいことに振り廻され

どうにもならなくなったり



所詮どうでもいいことにこだわって

ついにできずに落ちこんだり

成就できたことを自慢したり

人さまざまだ



どうでもいいことにつけこんでくる人

それにつけこまれる人



それをハラハラドキドキして見ている人

やめろと助言する人



どうでもいいことって

結局どうでもよくないことになって

人々を悩ませる









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