一本の傘



朝起きたら雨だった

夕べの天気予報では昼からだったのに



ああ

どうしてくれるの

午前十時友達と待ち合わせしてるんだ

傘がない

皆あちこちに忘れてきちゃって



コンビニまで濡れてゆきたくないし

一本の傘がないのが

こんなに不便なものって

今初めて知った



ああ

どうしてくれるの

天気予報士の嘘つき

きっと君は傘があるから

天気予報はずしても関係ないよね



僕は今とても困っている

たった一本の傘がないために

ああ

どうしてくれるの








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ジャンル : 学問・文化・芸術

家が建つ



土地と云うところに

家が建ってゆく

新しく

家が建ってゆく



やがてカーテンが掛けられ

家々からは明りが洩れてくる



次から次に

様々な家が建ち

いつの間にか人が住み

無表情だった家は

それぞれの家族の色になる



田や畑は宅地と云う平面に変身し

個性豊かな家が建ち

新しい人が住む

最早田や畑が消えてしまうのでは

と云う危惧さえ抱く



アメーバの様に家は建ち

新しい人が住む

出生率は低下しているのに

家だけは建ち続ける



多分これからも









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面倒



面倒で面倒で

何もかも面倒で

生きていることさえも面倒で



何もしたくなくて

何もしないこともしたくなくて

何かをしていなくては落ちつかなくて

でも何もしたくない



一点を観たまま黙ってる

時々溜息をついたり

観る場所を変えてみたりして

じっとしている



面倒が私を殺してる

面倒はどこまで行っても面倒だ






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春待ち顔



アスファルトの割れ目から

雑草が顔を出している



もう少し暖かくなれば

この草にも花が咲く



決して目立つ花ではないが

近づいて良く観てみると

結構愛らしく美しい



もうすぐ春が来る

ワクワクする季節



木も花も人も

春を心待ちにしている

コートの下には

ワクワクがそっと潜む

春待ち顔で









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さようなら



雨が降っている

冷たい雨が

いつ雪になってもおかしくない



そんな雨を

観るともなくぼんやり観ている

心は抜け殻



あれから何時間たったんだろう

そろそろ外も黄昏てきて

雨が白い雪に変わってきている



それでもなお雪を観ている

いつの間にか頬には涙が

やっと感情を表わす事が出来た



あまりにショックが大きすぎて

何も考えられなかった

あなたからの「さようなら」が

こんなに大きかったとは・・・








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それでいいんじゃないの



理由があるんだよ

悲しみにも

喜びにも

切なさにも



ひとつひとつ

その時どきに



だけど理由をほっといて

真剣に没頭する



悲しみに

喜びに

切なさに


それでいいんじゃないの









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一人の遊園地



何となく一人で遊園地まで来てしまった

何度も迷った

帰ろうと

だって一人の遊園地なんて・・・



親子づれ

カップル

友人同士

歓声をあげ皆楽しそう

場違いの遊園地で始めは観ていただけだった

皆の楽しそうな顔を観ているのもそれはそれで楽しい



勇気をふりしぼってジェットコースターに

恐さとちょっぴりの楽しさで大声で叫ぶ

知らないうちに他の人とも話したり

ソフトクリームなんてなめたりして

結構それなりに楽しんだ



一人の遊園地もまんざらでもない

でも今度来る時は誰かと来よう

ステキな人と・・・









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真青



真青な空が一面に広がっている

これ以上青くなれないとばかりに



青空の下

こんな日は布団を干さなきゃとばかりに

ベランダに布団の花が咲いている



あたり前の

あまりにもあたり前の風景に

何故か胸がキュンとする









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明日頑張ろう



何も書けずに

頭の中では

雑念だけが賑やかにはしゃぎ回って

一日が終わろうとしている



取り留めのない想いだけが終始

頭をよぎり消えてゆく



友達に手紙を書かねば

あの人には随分長く電話をしてないけど

元気にしてるかしら?

今晩の献立は何にしよう



やっぱり手紙を書こう

長い間返事を書いてないから

きっと便りが来るのを待っているだろう



そんなこんなで詩らしい詩も

書けずに終わってしまった

明日頑張る事にしよう









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冷えたコーヒー



あの日の私が間違っていたとは思えない

しかし行掛り上

何となく自分の意見を押し通してしまった

まずいなって感じが自分の中にもあった

でも引き返せなかった



きまずい雰囲気が流れ

一人また一人と去っていき

気が付くと一人になっていた



カップの中に残った冷えたコーヒーを飲み干し

重い足どりでカフェテラスを後にした



あれから月日が流れ

私は私なりの生活をしている



買い物をしたり映画を観たり

それでも時折り思い出す

あの日の自分の行き過ぎが

今も私の心に影を落としている事に









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眩しすぎ



あまりにも君が眩しすぎて

君を観続けていられなくなる

自分では分っていないだろうけど

そんなところがあるんだよ君には

僕はそんな君が好きすぎて

胸が痛くなる









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都合のいい女



何もなかった様にだなんて思えないよ

何もなかった様に別れようだなんて



あなたの中では納得出来ても

私には納得出来ない



ずるいよそんなの

ずる過ぎる



そんな顔して私を観ないで!

あなたにとって私って何だったの



都合のいい女?

都合のいい女だなんて

ふざけないで!



あ~駄目だめ

都合のいい女?からもう一度怒りを込めて









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とてつもない発想



とてつもない発想が

とてつもない詩に結びつくとは限らないが



とてつもない発想は必要だ

それが良い詩になるか悪い詩になるか

書き終えるまで分らない



ところで

とてつもない発想と書きながら

とてつもない発想がどこにもないのは

全く残念だ



まっそんな日もある

そんな日が多すぎる事も気になる









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私からさよなら



ほら 私って強がりじゃない

だからあなたに言われたくなかったの

「さよなら」って



あなたから別れたがっている何かを感じて

私は言ったの

「さよなら」って

本当は言いたくなかった

そしてそれ以上に言われたくなかった



あなたとは楽しい事ばかりだった

どんな時も

私のどこがいけなかったのかしら

あなたにはある理由が私には分らない



だけど悲しいけど今はさよなら

強がりな私からさよなら









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見えない溝



あなたと私の間には

見えない溝がある



二人で散歩している時も

私がタンスの角で足の小指をぶつけていても

涙を流して玉葱を刻んでいても

買い物かごの中にあなたの好きなプリンを入れていても

あなたの頭の中から私が消えている

だからと云って私を嫌いになった訳じゃない

それだからこそ許せない



見えない溝の深みが徐々に増し

あなたの頭の中で

私の顔が薄れている

薄れて消えそうになっている



まだ間に合う

何とかしなければ何とかしなければ









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悩み



私は彼に悩みをうちあけた

その一つひとつに彼は

したり顔で頷き

さも何でもないかの様に答を出す



そんなに簡単に答を出さないでほしい

私はあんなに悩みに悩んだのに

こんなに簡単に答が出る訳?



別に深刻になってくれとは云わないけど

あまり簡単に答を出されると

私の悩んでいた事が馬鹿みたいに思える



結局悩みなんて第三者にはそんなもの

多分そんなものなんだ



自分の中の悩みにこれ以上

ベーキングパウダーを振り撒くのは

振り撒くのはやめにしよう

悩みをこれ以上膨らませないために

ちょっとばかり努力はいるけど・・・









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笑い声



笑い声が空から降って来た

ころころ道を転がり

坂を下って池に落ちていった



笑い声は池に大きな波紋を広げ

池全体が波打ちながら笑い出した



笑い声は池の中を駆け巡り

やがて勢いよく池から飛び出し

また空に向って飛んでいった



笑い声の去った池はしばらくざわめいていたが

やがて何事もなかった様に静まりかえった



空からは心なしか

大きな笑顔が

浮かんでいる様な気がした









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観葉植物



百円ショップで

ビニールのプランターに入った

小さな観葉植物を買って来た



始めは葉っぱが小さくて可愛かったのに

どんどん葉が大きくなり

植木鉢も二度交換した



今ではこれが百円ショップの

棚に乗っていた植物だなんて

信じられない程の大きさになり

私の目を楽しませてくれている



買って来てからもう二年以上になる

これからいつまで育ってくれるのか分らないが

日々愛情をかけ続けよう

彼?もきっとその愛情にこたえてくれるだろう










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主人公気取り



詩の本を開いた

言葉のひとつひとつが

あまりに新鮮で

只々感動した



何度も何度も読み返し

読み返しているうちに

どっぷり詩につかり

身動き出来なくなり

主人公気取りでいる私









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サイクリング



ねえ

サイクリングしようよ

えっこの寒いのに?信じられない

寒いからいいんだよ



弁当を持ってね

サンドイッチじゃなくってお握りがいい

僕は鮭とおかか

それからウインナーがあったらもっといいな

そうそうポテトチップス忘れないで



全く勝手な事ばかり言って

私は断然ツナと梅干し

それと玉子焼き



ポテトチップスもいいけどやっぱチョコレートでしょう

わっ寒い寒い

なんて寒いの

こんな時期にサイクリングなんて

やっぱへ~ん

それでも何となく楽しい

二人で居るから楽しいんだね









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もこもこ雲



空を見渡してみた

真青な空の中にひとつだけ

もこもこ雲が浮かんでいた



じっと見ていると風に押されながら

微妙に変化し南へ移動している



今の今も自分の心が定まらず

雲みたいに変化し続けている



自分の中ではこうしたいという

確たる気持ちがあるのに

その気持ちがぐらぐら揺らぎ

溜息だけが吐き出される



こんな事ではこんな事では駄目だ

最後にひとつ大きな溜息を吐きだし

頑張ってみるぞ!と

歩きはじめた



空のもこもこ雲が笑顔に見えた









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逢いたい



急にあなたに逢いたくなった

それもとても強く何かに急かされる様に



何気なく観ていたTVのドラマの中の一場面

ふいにフラッシュバックが起こり

あなたの事を想い出した



まだお互いに幼く

いつも一緒に遊んでいたいつもの秘密の場所

それがドラマの一場面を観て懐かしく想い出された



私の引越しを機にあなたとは逢えなくなり

もう何十年たってしまったか

それなのに昨日の事の様

あの頃のあなたの笑顔が忘れられない



あなたのあの笑顔が私は好きだった

いつも一緒に居る事が心地良かった

そんなあなたに私は今とても逢いたい

心の底からあなたとあの笑顔に逢いたい









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隠しごと



隠しごと?

それなりに持っているよ

ひとつだけ教えてって?

それは駄目!

教えたら隠しごとにならないもの



別に悪いことなんかじゃない

だけど密かに密かに秘めておきたい



話せる時がきたらあなたに

あなたに一番先に教えてあげる

あなたに一番先に知ってもらいたいから



待ち遠しい

その時が・・・









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抱きしめたい



抱きしめたい

君を思いっきり抱きしめたい



抱きしめていないと

君が僕から離れていってしまうようで

だから抱きしめていたい



君の口から

もうどこへも行かないから



その言葉を聴くまで

そっとそっと抱きしめていたい









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