愛しているよ
照れくさくって照れくさくって
君の顔を観ながらなんて
かんべんしてよ
ちゃんと想っているよ心の底から
だから口に出して言わなくってもいいでしょ
嘘なんかじゃないってば
勿論他の人なんかには言ってないよ
君だけなんだから
もう!愛しているよ
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不思議
体の中には水分がある
その水分が遠く離れた
あの空に浮かぶ月に
影響されているなんて
全くもって不思議だ
満月を観ると吠えたくなるのはその為か
んっ?
それは全くもって別物では・・・
しかしかぐや姫も月に行ったし
アポロだって
それは体の水分とは関係ないのでは
人間の体とは不思議な物体
人間を創った神様はもっともっと不思議
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「うん」とか「すん」
たまには電話かメールぐらいよこしなさい
・・・・・・・・・・
たまには電話かメールぐらいよこしなさい
・・・・・・・・・・
心配しているんだから
「うん」とか「すん」とか言って来なさい
・・・「すん」と返ってくる
全く何て息子なんだろう
・・・・・・・・・
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別世界
トンネルに入った
前に走る車もなく
只ひたすら薄暗い中を進む
行けども行けども
一台の車にも出合わなかった
前方に幽かな明りが観えてきた
進むにつれ明りは少しづつ大きくなる
出口に来た
入口では雨が降っていたが
こちらでは晴れている
そして紅葉も
入り口より色鮮やかになっていた
長いトンネルの
入口と出口ではまるで別世界
胎児が産道を抜けたみたいだ
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雲
自分が水の粒子だなんて
雲は知っているのか
中には知らない雲も居るだろう
雲が水の粒子だとはっきり認識するのは
雲同士が集まって雨になった時
自分は水だったんだと
深く深く自覚し
雨になって行くのに違いない
と こんなくだらない内容を
詩にしている人間が居る事を
雲はどう思っているのだろうか
知っているのだろうか
雲よ・・・
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歳末
歳末大謝恩セールの葉書が届く
歳末?
もう歳末
T・Vではクリスマスやらお歳暮
御節料理のC・Mが流れる
毎年この時季になると
気忙しくなるのは何故だろう
と 毎年書いている
毎年同じ事を書きながらも
それが速度を増して来ているのは
これ又何故だろう
毎日を冥土に向って旅をしている
若いうちはクリスマスや正月を
純粋に楽しんでいた
一年が早いとか遅いとか思わずに
歳をとるということは
一年の過ぎ去りを
早く感じるようになることだと
つくづく思っている
あ~あ
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岩
ふと坂の上を観ると
大きな岩が転がって来た
岩を躱そうと
右に避けると右に
左に避けると左に
岩は意志を持っているかの如く
私を目掛けて転がってくる
もう駄目だと思い諦めたその瞬間
岩は私を飛び越えて転がっていった
振り返って観てみると
岩はニヤリと嗤っているではないか
これは一体何だ!と
大声で喚いた瞬間目が覚めた
傍らには愛犬が
いかにも馬鹿にした様な顔で私を観ていた
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冷たい雨
雨が
冷たい雨が降っている
北国はきっと雪だろう
色づいた木々の葉も
今は僅かな風で散っている
道にはそれぞれの色をした枯葉が
絨毯の様に敷き詰められている
寒い身も心も
あの時あなたから言われた言葉
何でもなかった様に
忘れてしまえば楽になるのに
あの言葉が心の中に
枯葉の様に散っては積ってゆく
いっそ太陽が出ていてくれたなら
言葉はきっと薄れていくでしょう
今日は雨です
冷たい雨が降っています・・・
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建前と本音
本音が窒息しそうになっている
建前だらけの社会の中に
どっぷりつかってしまった心が
本音を遠ざけている
様ざまな建前が
しっかり本音を包み込み
もがき苦しんでいる本音
建前よ本音が窒息する前に
少しでいい
本音が息を出来る空間を
開けてやってほしい
そして一刻だけでいい
太陽の日に当ててやってくれ
ああ本音が喜んでいる
ほっとした顔が健気だ
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能天気
心よ私の心よ
もっと無邪気になりなさい
歳なんて関係ない
心がハッピーになればそれでいい
歳相応に!なんて事は
人前だけでいい
幼かった頃の私は
もっとピュアーだった
体は歳を重ねても
心は心は無邪気な方がいい
能天気よばんざ~い
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言葉の散歩
あのね見ちゃったんだ
誰かの口から出た言葉が
人の耳に飛び込んでいったのを
言葉はその人その人の色をつけ
さも楽しそうに
人から人へと散歩を重ねてた
始め誰かの口から出た時
真白だった言葉は
散歩を重ねているうちに
真黒くなってしまい
何が何だか見分けがつかなくなってしまった
あ~あ見なくてもいい物を見ちゃった
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アップルパイの旅
アップルパイが食べたくて
アップルパイをひとつ買う
アップルパイに齧り付き
アップルパイが口の中
アップルパイで一杯だ
アップルパイを良く噛んで
アップルパイを呑み込んだ
アップルパイが胃の中で
アップアップしているよ
アップルパイの旅でした
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子供背丈
子供の背丈で歩こう
好奇心と無邪気が
交互にやってきて
どうにも子供をやめられない
ちょっと大人になるのが早過ぎた
もう少し子供背丈でいよう
もう少しだけ
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漠然と
昔将来なんて漠然としていた
あまり目的ももたずただ漠然と
漠然と生きていたときはそれで良かった
しかし将来がちらちら見えてきてしまうと
何となくこれで良いのかとあせりだす
漠然と生きて来たつけを
これからどう生きてゆくか
人間は早くから目的意識をもって
生きていった方がいい
問題はそれをどう見つけるか
それを見つけるのは難しい
難しいから漠然と生きてしまう
難しい難しい
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マジシャン
あなたは私にワクワクをくれる
あなたと逢っているとワクワクの風船が
ぷうぷう音をたててふくらむ
でもあなたが去ってしまうと
風船の空気がシュワシュワーと抜けてゆく
だから風船の空気が抜けきる前に
また私に逢ってください
あなたはマジシャン
ワクワクマジシャン
お願い萎まないワクワク風船くださいな
あなたはマジシャンだから
私の願い
叶えられますよね
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良かった
しんどいしんどい
生きることにしんどい
だったら背負っている荷物下ろそうよ
どっこいしょっと
あ~軽くなった
どれだけでも走れそう
良かった良かった
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厄介な心
男はどうしても立ち上がれない
これではいけないから立ち上がりたい
それでも思うようにならない
立ち上がろうと思っても
体が・いや心が立ってくれない
心が立たなければ体は立たない
確かに頭の中では命令している
立ち上がれと
頭は命令しているが心が応じない
心とは一体どのあたりにあるのだ
頭か?心臓か?足か?
心め・お前は厄介な奴だ
お前をどう料理してやろうか
得体のしれない心とやらは
どうにもこうにも食えない奴だ
この心とやらにどうやら翻弄され
男は一生共に生きてゆくのだろう
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心って
心ここにあらず
心が空っぽ
心変わりがする
心が虚ろ
心ってどこにいるんでしょう
心ってどこが好きなんでしょう
あゝ 心って 心って・・・
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最後の最後に
あなた毎日何を想っていますか?
自分の夢を叶えること?
忙しくてそんな暇はない?
それともポケーとしていますか?
人生って長いようで以外と短いものです
だったらわくわくするような
楽しい事想い続けたいですね
でもこれってかなり難しい
分っています
分っているからこそ
楽しくありたい
で 結局のところ
最後の最後に
楽しかったと想えたら
それが幸せってものかもしれません
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心の震え
筆が心の震えを文字にしてゆく
文字が連なりフレーズにしてゆく
フレーズが行を重ね詩にしてゆく
心の震えが人を感動させたり
人を不快にさせたりする
心の震えは天使
心の震えは悪魔
・・・・・・・
心の震えは魔法使い
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戸惑い
蒼い空
泳ぐ雲
いちょう並木
長くどこまでも
芒の穂波
風にたなびく
あなたが居たから
何もかもが素適に観えた
それが今
何を観ても
ただ虚しいだけ
ただ寂しいだけ
あなたを失って
戸惑っている私が居る
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