ボート



ギッギッ

僕は力強くボートのオールをこいだ

オールが湖面をかく度に

ピチャピチャと音をたて

ボートは気持ちよく進んだ



ボートに乗るには少し涼し過ぎる陽気だ

僕の前には彼女が座っている

彼女は微笑みながら

「ねえ、知ってる?デートの時

ボートに乗るカップルは別れるんだって!」と



僕は「馬鹿だなそんなの迷信に決まってるさ」

と言いながらも

嫌な予感が脳裏をよぎった



一週間後僕は観てしまった

彼女が知らない男と楽しそうに

腕を組んで歩いていたところを



馬鹿なのは自分の方だった

あのボート遊びは

彼女が僕と別れる為の演出だったのだ



それにうまく乗せられた自分が滑稽に思えた









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真夜中のぶらんこ



誰も彼も寝静まった頃公園から

ギーコギーコとぶらんこを漕ぐ音がする

こんな真夜中に誰がぶらんこを



よくよく目を凝らして観ると

黒い俯き加減な塊がぶらんこを揺らしている

大きさから見て多分大人だろう



どんな理由で

何を想い

真夜中のぶらんこを揺らすのか

寂しさだけは強く伝わって来る



暫くして音はなくなった

しかし塊はぶらんこにそのまま



やがて意を決したのか

塊はぶらんこから立ち上がり去っていった



塊の去ったぶらんこは

先程より強い寂しさを漂わせ

静かに垂れ下がっていた









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わたしでいること



わたしは今わたしをやっている

だからとても楽ちん

わたしをやっていればいいから



わたしをやっていない時のわたしは

とてもしんどい

だって無理してるんだもの



無理してわたしを

しなければいけない時もあるけど

そんな時は一刻も早く

わたしでないわたしの服を脱いじゃいたい



あ~あわたしでいることって

ら く ち ん









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嬉しい!!



自分のことそんなに責めないで

あなたが悪い訳じゃないよ

唯私が変に反応しただけだから



私っていつもそんな感じで

人のこと傷つけたりしてしまうの

もっと自分を開放させていればいいのに

誰に対しても構えてしまう



それってとても疲れてしまうんだけど

性格ってなかなか直せないんだよね



だからあなたも私と接する時は

ああこの人はこんな人なんだって

そう想って付き合ってくれたら

私も構えないで済むから・・・



で今日はそれを分ってくれて話してるから

私肩肘張らなくて済んで

嬉しい!!









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いいじゃん


ちょっとばかり

腹の立つことあったって

いいじゃん

寝たら横になるよ



ちょっとばかり

辛いことあったって

いいじゃん

思いっきり笑ってやれ

辛いことがびっくりして

逃げてっちゃうよ



ちょっとばかり

悲しいことあったって

いいじゃん

大声だして泣いてやれ

悲しみが少し軽くなるよ



色々なことあったって

いいじゃん

それが生きてるってこと

生きてるだけで

いいじゃんか ねっ!









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私の心



心という

器が

あまりに小さすぎて

支えきれない

わ・た・し・と言うもの









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なれるかな?・・・なりたいな



嫌な人っているよね

嫌な事ってあるよね



だけどそれって誰でもない自分が決めてる

「嫌」って思わなければいいだけ



思わなければいいだけって

そんな簡単に言わないで

だから悩みが尽きないのじゃない



でも悩んで一番辛いのって自分

とっても損だよね

分っているけど・・・分っていないのかな



もう!分ってるんですってば!

だけどだけどそれが出来ないの

出来ないから辛いし苦しい



これってあまり気にしない人から見ると

馬鹿みたいに思えるでしょうね



でも・・・

そうなりたいな私も

なれるかな?・・・なりたいな









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銀杏落葉



銀杏落葉

道いっぱいを

黄に染める

私も染まる

あなたの色に









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夢を持っている

叶えたいから持っている

叶うかどうか分らないけど持っている



多分この夢を人に言えば

ニヤッと笑って

「無理なんじゃないの?」って言われると思う



だから夢を人には話さない

否定されるのが嫌だし

否定されたら夢が萎むから



もしかしたら

夢は夢のままで終わってしまうかもしれない

叶うことが出来ないまま



それでもこのまま夢を

ずっとずっと持ち続けてゆきたい

叶うことを夢みて・・・









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温まる



空がなんか抜けてるね

頬にあたる風は冷たくて痛いけど

それもまた気持ちいい



気持ちいいから寒くても歩く

歩くと少しづつ体が温まるし

ちょっぴり心も温まる









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恋などと云う言葉は

とうの昔になくなったと思っていた



しかし私の体のほんの隅っこに

まだ恋の芽が生き伸びていた



あゝまだ私にも恋が出来るのだ

そう思っただけで心がわくわくする



隅っこにあった恋心を

心の真ん中に持って来て

少しづつ育ててゆく



ちょっぴり気になった人がいた

その人は私が密かに想っているなんて

思ってもいないだろう



それでも私の恋心は

少しづつ育ち始めている

でもそれは成就されない恋



それでもやっぱり恋は恋









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指輪



私でいいの

貰った指輪を

じっと見つめる

喜びが追いつけなくて

涙が頬を伝う











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道路上の車



車に乗っていて変な事を思った

今この日本中の道路上を

一体何台の車が走っているのだろうかと



対向車はひっきりなしに現れ

私の車の前後も

車また車



夜の道路上はさながら

赤と黄の蛇がくねっている様



直接車を運転しなくても

今の社会車がなければ廻ってゆかない



こんな車社会になるなんて

百年前の誰が思っただろう



そして今道路上の車の数なんて

誰が思っているだろう









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葉の一生



落葉樹が日を追うごとに

葉を脱ぎ捨ててゆく



春には芽吹き

それぞれの時季に花を付け



黄緑色の葉は

陽を浴び葉の色を増してゆく



そよ風に楽し気に身を揺らし

夏の暑さをものともせずに繁り

強風に傷つけられながらもふんばって



やがて秋を迎える

葉は赤や黄色に変身をして

木の枝から少しづつ離れてゆく



散ってゆく葉は楽し気に

あるいは哀し気に見える



あともう少しで裸になり

これから来る冬を静かに眠り

また来る春を待つ



木はどんな夢を観るのだろうか









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メモ帳



広告の裏の白は

詩を書く大切な広場

何気ない閃きを

大切に書きとめておく



白い広告に

片言が集まり



ある時七色に輝きだせば

言葉は詩となり羽搏いてくれる



ありがとう白い広告

私の大切な大切なメモ帳よ









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話したい 話せない



話したい 話せない

どうしよう この想い



ゆらり揺れてる この想い

重たいな



心がまるで ラフランス

話したら 軽くなる

この心 軽くなる



勇気ひとつ

百円ショップで買ってきた



話せたよ この想い

心が ふ~っ! さっぱりした









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白い三日月



昨日あなたに

もう終わりにしないかと言われた



何となく予感はしていた

でもそれが現実のものになった時

何と答えたらいいのか言葉がみつからず

俯いたまま大きな溜息だけがひとつ・・・

涙で全てが滲んでいた



喧嘩もした

笑いもした

それがあなただったから楽しかった

二人だから楽しかった



いつからか少しづつ歯車がかみ合わなくなり

何が原因なのかそれも分らなくて

そして今日が来てしまった



私の口からは「そうしようか」って

心とは裏腹な一語が出てしまった



「じゃあね」と片手を上げ

あなたは去っていった



空には細く白い三日月が

私の胸に突き刺さったみたいで痛かった









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わらう



わらう

なきたいけど

かおだけでもわらってみる



わらう

おこりたいけど

ぷんぷんしながら



わらう

とってもうれしいから

こころからわらう



どんなときでも

わらうとなんとかなってゆく

でもこころからのわらいは

あきぞらみたいにさわやかだ










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喧嘩



あなたと喧嘩した

原因?

笑っちゃうくらいつまらない事

それなのに別れるの別れないのと



真剣だった

その時は・・・

所詮喧嘩の原因なんて

そんなもの



分ってるけど

私って馬鹿なのです

性懲りもなく繰り返します



きっとこれからも

つまらない事で喧嘩する

でもおてやらわかに









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昔話


お爺さんとお婆さんは

昔話によく出てくる



お爺さんもお婆さんも

昔話にしやすいのか

それとも暇なので使って貰っているのか



お爺さんとお婆さん共に

やさしい人といじわるな人

欲ふかの人とそうでない人

様々なキャラクターで登場する



そして必ず良い方が勝つ

現実もそうなのだろうか



どこか間違っているような気がする

正直者が馬鹿をみる・・・



穿った見方だろうか









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金木犀



早朝いつもの道を散歩していた

あまりの涼しさに少し首をすくめ



神社の境内まで来た

んっ?この香り

金木犀だ!



今年も季節を忘れずに咲いてくれている

しばらくその香りの余韻を楽しみ歩を進めた



今年は災害が多くあった

そんな天変地異がありながらも



花や木は自分の咲き時を忘れない

たとえ人々の心は移ろっていても



花達や木々の健気さに励まされ

いつもより散歩の足が速まった









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あの頃の何か



気持ちのいい風が

頬をそっとくすぐってゆく



今まで感じたことのない

新鮮な喜び



そよ吹く風に

ふんわり心をほぐされ



甘ずっぱい想いが

体をすっぽり包む



心が忘れていた何かが

そっと目を覚まし



あたりを観まわしてみると

何とも云えない懐かしさが

そこここに漂っている



一体これは何だろう

母の胎内を通り抜け

黄泉の国で感じていた

あの頃の何かの様な気がしてならない









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コーヒーと文庫本



一人で喫茶店に入った

読みかけの文庫本を持って



一人で入る事は滅多になかったが

物語の成り行きが気になり



少々違和感を覚えながらも

その店のドアを引いていた



コーヒーはあまり美味くなかった

しかし小説の醸し出す

絶妙な味に酔いしれていた私は

気が付けば

お代わりまでしていた









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溺れそう



心が溺れそうです

だからお願い

あなたの優しい手で

心休まるところまで

私をひきあげて









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お願い



私が突拍子もないことを言った時

怪訝な顔をしないで

何となく疑問を投げかけてくれませんか

多分私はしどろもどろに答えるでしょう



突然大きな声で感嘆詞を呟いても

びっくりなんてしないで

私はあまりの感動に酔いしれているのです

その感動を共に味わって貰えたら嬉しい



長い間黙っていることがあったら

私は私の想いの中を散歩しています

少しの間その沈黙に付き合って下さい

後でそっとお話ししますから



私の頬を涙が伝っても

あなたは困らないでほしい

そっと私の横に居て下さい

涙の原因があなたかもしれなくても



そんな私の全てを受け入れてほしい

あなたの広い心で受け入れてほしい

たとえ誰が何と言おうと・・・









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今が廻る



人には時間が与えられている

その時間をフルに使える人

唯無為に使う人



今・この現在をそれぞれどう生きているか



太陽の下汗を流して働く人

パソコンの画面を睨み株を売買する人

ひたすら帳簿を眺める人

電車やバスに揺られている人

運動する人

惰眠を貪る人

そしてまさに死に移行しようとしている人



七十億人の今を乗せ地球は廻る

それぞれの今を乗せ廻り続ける



新しい命も古い命もごったまぜにして

永遠に今が廻り続ける



あたり前でいてとても不思議な

誰にでも平等な

平等でいて不平等な今が

あたり前の顔で今が廻る










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不公平



忘れたいのに

忘れたい事は忘れられない



忘れてはいけないのに

忘れてはいけない事は忘れる



反対であってくれたら

生きやすいのに・・・



お金のある人の所には

お金がどんどん来る



お金のない人の所には

なぜかお金は来ない



反対であってくれたら

生きやすいのに・・・



人生は不公平

どうやら不公平が

風を切って闊歩している









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