躓く



躓いている

石ころも段差もないのに

躓いた



しゃれた言葉

気のきいた言葉

人を感動させる言葉

思わず笑ってしまう言葉



そのどれもこれもが真暗くらの闇の中

真暗闇で

躓いた



言葉なんて口から出せば

頭に描けば言葉になる



何てことはない

口から出せば頭に描けばそれでいい

それでいいのに

躓いた



何でもないのに何でもないのに

やっぱりやっぱり躓いた









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

地図



地図を書いて送ってほしいの

あなたの家分りにくいから



私車に乗れないから

カーナビで案内して貰えないの



私って厄介なことにすごく方向音痴で

地下から地上に出ると間違いなく

反対方向に歩いてしまうんです



だから始めっから自分の思った方向と

反対に歩けば問題はない訳だけど

やっぱり自分の思った方向に歩いてしまう



それって地図書いて貰っても仕方ないでしょ

だから地図を人に見て貰って

あなたの家まで行こうと思って



大丈夫かって?

大丈夫よ多分



ピンポーン

私よ大丈夫だったでしょ

あなたの地図の書き方よかったみたい









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

瓜二つ



世の中には自分と瓜二つの人が

三人は居ると云われているが

まだそんな人に出逢ったことがない



もし前から自分と瓜二つの人が歩いて来たら

きっとお互いに顔を見つめ合い

おじぎの一つもしてしまうかもしれない



そしてどちらからともなく

「どうもー」なんて云ってしまうかも



何だか楽しくなって来た

何処かで出逢わないだろうかそんな人と



双児や三つ児の人はいつもこんな状態なのか

何処に居るのだろう自分に似た人が



出逢った時のリアクションをあれこれと想い描いている

多分今の自分はニヤけて居るだろう


自分に似た人よ来たれ!!









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術



あの娘は何人もの男と交際している

と真しやかな噂が流れている



その噂に尾鰭まで付き

今では鮮やかな服まで着て

噂が一人歩きしている



人は他人の不幸や悪い噂話しが好きなようだ

何故他人の噂や不幸が好きなのか



多分人は不幸で自分はそれより幸せ

と思いたいのかもしれない



勿論噂が自分の幸せ事だったら

そんな嬉しい事はない



件の彼女は玉の輿に乗り

幸せになったと

そんな噂が流れている









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

言の葉



数々の無駄な言葉の中に

光った言葉が潜んでいる事がある

残念な事にそれに気が付かない事が多い



それを上手く掴めた時

その言葉に尾ひれを付け

詩らしき物を創る



今日も無駄な話に耳をかたむけ

アンテナだけは張っている



アンテナを張りすぎて

草食動物になってしまった

今は「言」の取れた葉を食んでいる









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

歳をとる



生まれてから百年間

毎日一枚の顔写真を撮り続け



それを全部並べ見比べたら

人は人生の何処で歳をとっていたのかが

分るのではないか



三万六千五百二十五枚の中の

一体何処で歳をとっていっているのか

はっきり分かりそうで

そうでもないような気がする



ちょっと難しいかも・・・・









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

尻の下



椅子は敷かれる

いつも尻の下に敷かれる



椅子を尻の下に敷いている男は

いつも妻の尻の下に敷かれている



椅子くらい尻の下に敷かなければ

と男は思い椅子を尻の下にしているのか

定かではない



椅子に座っている時の彼は

なぜか勝ち誇っているような顔をしている



それがいじらしく感じるのは

私だけだろうか









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

活字の唄


前を歩いている男が

何か独り言をいいつつ歩いている



後ろから歩いている女は

バケツの中へその活字を拾っている

いい加減にやめればいいのに

男の後をずっとついて歩いている



女のバケツは

男の独り言の活字で溢れた

もう入りきれなくなったので女は

男の後を追うのをやめた



女は活字を机の上にぶちまけ

一つ一つ活字を並べ

男の独り言とは全く別物の

美しい詩を創った



その詩に曲をつけ

女はその日から唄いつづけた

その唄声は男の耳にも届き

男はその唄声に酔いしれた

何故かどこかできいたような懐かしい思いで









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

欠伸



欠伸をすると涙が出る

どうしてか分らないが涙が出る

しかも一度欠伸が出ると

止めどなく出る

涙も出る洟も出る



この詩を書いている最中も出る

いや正確に云えば欠伸が出たので

これをネタに書き出した



涙をふきつつ洟をかみつつ

詩を書き終えたら一眠りしようか

そう思いつつまたひとつ欠伸



書いたり欠伸をしたり

涙をふいたり洟をかんだり

いやはや忙しいこと



このへんで筆を置こう

最後にまたひとつ大欠伸









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

朝が来ると信じて



朝が来て目を覚ます

大きなあくびをひとつする

ついでに手と足を思いきり伸ばす



朝が来てガラッと窓を開ける

太陽におはようと云う

太陽もおはようと答える



朝が来て鳥が鳴く

チュンチュンチュンチュン囀っている

鳥達の大合唱だ



朝が来て歯を磨く

シャカシャカシャカシャカ歯を磨く

リスが餌を頬ばる顔をして

グブグブゴボゴボ口をすすぐ



朝が来てあたり前に朝が来て

それがあたり前と思っている

いつかあたり前じゃない日が来るのに

朝が来ると信じている









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

みちくさ



みちくさくった

とちゅうでくった

みちくささくさく

みちくさくった



みちくさみちくさ

たのしくて

たのしかったが

おこられた

みちくさくって

おこられた

おこられちゃったが

たのしくて



またまたみちくさ

いっぱいくった

みちくさみちくさ

はらへって

たくさんくったが

はらへった



たのしいみちくさ

いっぱいくって

いっぱいおこられ

はらへった



それでもくいたい

みちくさみちくさ

いっぱいくいたい

はらいっぱい









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

抜け殻


私の心

今散歩に行ってます

だから今の私の体

抜け殻です



そうです

あの空蝉と同じ

抜け殻です



だからお願い

ちょっとだけ

そっとしておいて下さい









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

これでいいのだろうか



銀河系の

端っこにある太陽系



太陽から三番目の惑星

青い星地球の中にある



小さな島国日本という地の

たまたま現代に生を受けた



偶然か必然か今を生かされ

モーツァルトを聴き筆を走らせている



同じ地球の裏側に二百五十年前に

生きた人の曲を聴ける不思議



夭逝しているにもかかわらず

世に多くの名曲を残し

この現代に自分の曲が奏でられている事を

彼はどう想っているだろう



同じ人間に生まれ

生きていた証を

何も残せずに逝く人の何と多い事か

私もその中の一人



私は何の為に生を受けたのか

何か使命があったのであろうが

分らぬままに坦々と生きている

これでいいのだろうかと・・・









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

赤い糸



赤い糸が

あるというけれど

本当にあるのか

私の赤い糸









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

妄想



今、あさのあつこ著「うふふな日々」を読んでいる

初めて読む作家だ

この著書に関しては興味深く面白く読んでいる



彼女は「妄想家」だとか

それを云えば私もかなりの「妄想家」かも



ある程度妄想がなければ

物書なんてなれないかもしれない



この妄想良い方に使えばいいのだが

変な方に使うとややこしい事になる



私はこの妄想時としてあらぬ方向に走る事も

ヤバイとてもヤバイ



とは云え他人を傷つけたりとか

そんな方向には行かないから安心あれ



この妄想を駆使して日々詩を書いている

妄想もまだ湧いているうちはいいが

全く涸渇してしまう事もある



妄想よ適度に湧いて来てくれ

詩を書き続けるためにも









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

さるすべり



さるすべりの花が咲いている

丸い蕾からポップコーンが

はじけたように咲く

白、ピンク、紅色

どれも皆好き

誰が名付けたさるすべり

さるは本当にすべるかな

そんなことどうでもいいよと

咲いている

夏の暑さに負けず

誰にも媚びず咲いている

私はそんなあなたが好き

長く咲いてくれるあなたが好き

そして私の心を癒してくれる

あなたが私はだ~い好き









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

啼かせて下さい



今啼かなければとばかりに

蝉が鳴き競っている……



七年もの間地中でじっとしていたのです

やっと地上に出て

私の命一週間しかないのです



どうぞ存分に啼かせて下さい

啼いてないて子孫を残し

私は命果てるのです



可哀想だなんて思わないで下さい

これが私の運命(さだめ)なんですから



今は唯啼かせて下さい

こんな一生でも私

結構幸せです

だから今は

どうぞ啼かせて下さい









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

神様ってスゴイ



私は観ている

きれいな景色を

目ってスゴイ



あっおいしそうな匂い

う~んお腹すいた

鼻ってスゴイ



朝から晩までおしゃべり通し

それなのに疲れない

口ってスゴイ



素敵な音楽が聴こえてくる

ああ心癒される

耳ってスゴイ



それ等を感じられる

想いがある

心ってスゴイ



人間って一杯のスゴイを持っている

そんな人間を創った

神様ってスゴイ









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

悩みのど壷



私にはもうどうする事も出来ない

只悔恨の念だけが居座っている



あの日に戻れたらあの刻に戻れたら

そんな気持ちが私の頭を占領している



他人から見れば些細な取るに足りない事

悩みなんて所詮みんなそんな物だ



多分人の悩みなどと云う物は

そんな事が大部分だと思う



その人に取っては死に価する事でも

他人が見ればそこまで考えなくても・・・



そう思うのが悩み



後は本人がどう強く乗り越えてゆくか

それにかかっている



分っていてもなかなか解決する事が出来ない

だから悩みのど壷にはまってゆく



このど壷がなかなか深くて出られない

私もあっぷあっぷしながら出口を模索している



後少し後もう少しだ

明りが明りが見えてきそうだ









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術



ふいに何かを踏んずけた

あわてて足を上げてみると

そこには目があり私を睨んでいた



飛び上がらんばかりに驚いた

「どうして道路に目があるの?」

注意深く観てみると

至る所に目がある

「えっどうして!」



目は石ころか何かのように転がっている

この目は何時から何でここにあるのか

中には目を閉じた物も白目の物もある



かなり不気味だ

この目に観られながら

それをよけ早足に歩いた

他の人はどうしているんだろうと観てみると

何もないかのように普通に歩いている

思わず一人を呼び止め目が気にならないか訊いてみる

その人は怪訝な顔をして気味悪がった



彼には観えてないのだこの目が

私は発狂しそうになり大声をあげた

その途端目が覚めたら家族が私の顔を心配そうに覗き込んでいた









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術



空を見上げると

二種類の雲が浮かんでいる



下の雲は上の雲より色が濃く

上の雲より早く流れてゆく



次から次に形を変え

白い雲を追い越してゆく



上の白い雲は白い雲で

ゆっくり形を変えながら進んでゆく



私は雲を観るのが好き

三十分位あきずに観ている事がある



雲も観られているのを分っているかのように

様々な形になり楽しませてくれる



きっと雲にも心があるんだ

自分で楽しんで人まで喜ばせてくれる



雲よあなたの気持が嬉しくて

私は今日も空を見上げる









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

辞書



詩を書いているのでよく辞書を引く

辞書と云っても最近は電子辞書ばかりだ



情けない事に何度引いても覚えられない

元来記憶力はすこぶる悪いのだが

最近の忘れ方は笑ってしまう程だ



漢字だけでなく人の名前や物の名も

それでも百引くうちに一つ位は覚えているかもしれない



電子辞書の前には

高校生の時に買った

角川の国語辞書を使っていた

もうボロボロであ行の半分位がなくなっている

今はたまにしか使わなくなったが

それでも時には取り出して使う



あまりにも字が小さいのでルーペなど使って読む

殆ど使わなくなったのでもう捨ててしまってもよいのだが

なかなかそれが出来ない

やっぱりまだ愛着があるのか

このままもう少し傍に置いておこう









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

星の恋



七月七日は毎年と云っていい程

曇りか雨で彦星と織姫のデートも観られない



都都逸にもあるが

「人の恋路を邪魔する奴は窓の月さえ憎らしい」とある



彦星と織姫も雲という煙幕を張って

人間に邪魔されない様に

一年振りの逢瀬を雲の上で楽しんでいるのだろう



きっと下界の人間なんかに

邪魔されたくないのだ



人間だって自分達のデートを

邪魔されたくない

それと同じだと思う



七月七日にもし空が曇っていたら

あ~デートを邪魔されたくないのだなって

あたたかく見守ってあげよう









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

同居人



嫌な奴が前から歩いて来た

変な予感がした

奴とは目を合わせない様に

道の端を俯いて歩いていた



すれちがいざまに私は

こともあろうに躓いてしまった

まずい!



彼はニヤッと笑いつつ手を差し伸べた

私も転びそうだったので

ついついその手を掴んでしまった

その途端私の体中を哀しみが駆け巡り

何とも云えない不安に襲われた



あれ程用心していたのに

何故あそこで躓いてしまったのか

私にはきっと十分スキがあったのだ

奴に入られるべくして入られたのかもしれない


それ以来哀しみは私を苦しめた

あの時彼から別れを告げられて

そんな事何でもなかった様にしようと

必死に抗う様にして歩いていた



それを奴に悟られてしまっていた

あれ以来この同居人と暮している



しかしなるべく早く次の恋を探し

奴とは縁を切りたい

明日からは明日からは探すぞ次の恋を

同居人よ早く出てゆけ!









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

大滑空



久し振りに空を翔んだ

いつ翔のだきりだろう

もう翔べないと思っていたのに

とても気持良かった



上空から眺める景色は素晴らしい

何てったって風を切りながら翔ぶ

あの感覚は翔んだ者しか分らない



目の前の景色が迫って来て

それを体で割ってゆく

何て気持ちいいんだろう



二度程大滑空して

あとはもう翔べなくなった



高揚感を残して目が覚める

目が覚めてもまだ空を翔んでいる

あの感覚はしっかり残っていた



その感覚を抱きつつまた浅い眠りに入る

夢の続きを見たいと思いながら









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

胡瓜の収穫



ベランダのプランターで

胡瓜の初収穫

待ちに待った一本

トゲトゲも痛く新鮮



今年は一度目の苗は

育て方が悪かったか枯れてしまった



二度目の苗は天候に恵まれたか

すくすくと良く育ってくれた



ベランダにはあまり虫が来ないので

雌花が咲くと雄花の花粉を

ツンツク付けてやる

しかし受粉させるのが早過ぎかやり過ぎか

分らないがしぼんでしまう事もある

四五年前初めて胡瓜を植えた時は

一本の苗から十五六本収穫した事がある



其の後は連作している為か

あまり収穫出来ない



今年は苗を二本植えたが

何本収穫出来るか楽しみだ

因みにもう一本の苗には五センチ程の

胡瓜が生っている

あと何日で収穫出来るか

毎日の成長を楽しんでいる









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

今日を生きる



今迄沢山の今日を昨日にしてきた

そして沢山の明日を今日にしてきた



人は毎日昨日と明日の間の

今日をせっせと生きている



駆け足のように明日が今日になり

めまぐるしく今日を明日にしてゆく



毎日の今日を

夢を実現させるため

頑張って生きている



涙した今日もあった

辛く悲しい今日もあった

そして幸せな今日も



今日をほんの一握りの幸せにするため

今日も今日を頑張っている









テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

みよ@こたつむり

Author:みよ@こたつむり
FC2ブログへようこそ!

旬の花時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター