行ってきます



同じ径を同じ時間に歩いていても

出逢う人は微妙に違って来る

それもまた楽しい



「おはようございます!」と

そよ風のような挨拶を交わしたり

季節の短い言葉を交わす



一服の清涼剤みたいに

すがすがしい



景色も同じように見え

少しづつ違う



昨日咲いていた花が今日はしぼみ

蕾だったものがきれいに咲いている



川には鵜や鷺が

姿を見せている事もあったり

思いがけない物に出逢ったりする



生きているって

驚きの連続



今日はどんなドラマに出逢えるのか

さあ靴を履いて

行ってきます









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ジャンル : 学問・文化・芸術

守ってほしい


子供の頃は早く大人になりたかった

好き勝手な事をしても怒られないから



大人になったら不自由になった

好き勝手な事をしたら責任を取らされるから



大人になって分った

子供の方が好き勝手が出来たと



怒られても責任を取らされない

なによりも守ってくれる人が居た



守ってもらえるって

いくつになっても嬉しい



多分歳をとれば歳をとる程

守って守って守ってほしい









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ほしにおねがい



あなたと はなしがしたいけど

わたし はずかしがりやだから

ことのはを うたにたくしておくります



いまはよるです

そらには ほしとつきが

なにか かたりあっています



ほしは たまに ういんくをして

つきに いろめをつかっています



あっ! ながれぼしが

せいげんそくどをこえて さってゆきました

そらにも いるのですね むほうものが



むほうもの ほどじゃなくていい

あなたと じゆうにはなせるだけの

ゆうきを ながれぼしにおねがいしたかった


こんなわたしですけど いいですか









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仲直り



どのぐらいたったか

二人の間に沈黙が始ってから



会話もなく

ふとした物音にも敏感になる



刻をきざむ時計の音

車のエンジン音

水の滴り

風のざわめき

そんな音を聴くのにも厭きてしまい

頭の中で言葉を探す



言葉は山ほどあるのに

欲しい言葉が見あたらない



言葉の山の中から

やっと掴んだ言葉

それが

「仲直りしようよ」



二人の間にぎこちなく

しかしほっとした

言葉が行き交う









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何とかなるさ



月は物言いたげにじっと私を見ている

私も月に話しかけたくてじっと見ている



月と私の視線は中程でぶつかり

鋭い火花が散った

その時わずかだが月が嗤った様に見えた



何故か月に心の内を見透かされた様な

そんな気がして私は言葉を呑み込んだ



月にはもう分っていたのだ

私が月に何が言いたいのかが



何となく月に説得された様で

私は月に背を向けて歩き出した



月の視線は私の背中を射りつつ

世の中色々あるさ

私は全ての人を見てきたからね・・・



何とかなるさ何とかなる



私の背中にそう言われた様な気がした









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心を



激しい雨に打たれた

嫌という程




心を…









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負けないぞ



どれだけの言葉を並べたら

あなたに分って頂けるでしょうか



黙っていては分って貰えないから

だから私の中にある拙い言葉をありったけ使って

今の幸せをあなたに伝えたい



分ってるでしょうが私口下手です

そんな私に焦れて

いつも言葉の先廻りをされてしまう



それって意外に傷ついてるんですよ

それなのにあなたはしたり顔



だからこの幸せは

顔で言葉を補おう



あなたに先廻りされないよう

顔でいっぱいしゃべっちゃおう

今度は絶対負けないぞ









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今度誘われたら



あなたから届いた絵葉書には

私が一度も訪れた事のない

北欧を思わせる風景があった



絵葉書を見ながら

私もさながら其処に居るかの様な気持ちで

ずっと飽きずに見入っている



宛名書きの下には小さな文字で

この景色を見ている横に君が居たなら

もっと楽しい旅になっていたでしょう

と書かれてある



心の中で「私も」と云ってみた

絵葉書は額縁に入れ食卓の上に置き

頬杖をつき眺めている



あの時は一緒に行こうと誘われて

断ってしまったけど



今度誘われたら断らないで一緒に行こう

今はちょっぴりそれを期待している









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忘れていた笑顔



最近笑っていない

いつから笑いを忘れたのか

それさえ忘れてしまった



「お笑い番組観たらって?」

人は笑っているけど私は笑えない

どうしちゃったんだろう



頬がね頬がこわばっちゃって

口角が上ってくれないの



鏡の中で無理して笑ってみたけど

心が心が頬についてこない

心だけが置き去り



悲しくて涙が出た

声を出して泣いた



あまりおかしな顔で泣いていたので

笑えてきた



気が付いたら

大きな声を出して笑っていた









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時間を下さい



私の机の隅には

詩になり損なった文達が居る



可哀想だから何とかしてやりたい

時々取り出しては読んでみるが

何をどうしたらいいのか分らない



それ等の文はうらめし気に私を見る

分ってるよ君達の気持ちは

しかし私には君達を救ってあげるだけの

才能とやらがどうやら欠如している



今までにそこから救い出してあげた

文達もある

だからもう少し時間を下さい



才能のない私に閃きがわいたら

きっと君達を救出に来るよ

だからもう少しだけ時間を下さい



この初夏のまばゆい光を

君たちにも味あわせてあげたいから









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指のピストル



近道をしようと

公園の中を歩いていた時



三・四才の男の子二人が

指のピストルで

撃ち合いをしていた



そして一人がそのピストルを

いきなり私に向け撃ってきた



咄嗟の事ではあったが

私は「ウッ」と言ってしゃがみ込んだ

そして私も指のピストルで

「パアン」と彼に打ち返した



彼も「ウッ」と言ってしゃがみ込み

私を見てニコッと笑う



「じゃあね」と言って彼等と別れたが

指のピストルなんて

何十年振りに使った事か



何となく温かい気持ちになり

思わず顔がほころんできた









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から廻り



から廻りから廻り

私の心がから廻り

一生懸命やってるのに

私の心はから廻り



いつもいつもから廻り

からからからからから廻り



このから廻りどうしましょう

ほっておいてはもったいない

糸でも紡ごかからからと



沢山紡げたこの糸で

きれいな反物できました









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滑り台



いい歳をして

滑り台を滑ってみたくなった

階段を昇ってゆくと

そこは下から見るよりとても高く感じた



しゃがみ込み下を見る

なぜか遠い日の子供に戻った様だ

何十年振りだろう



縁を掴んでいた手をはなし

短い滑降の旅を終え着地した



わずか数秒の旅は風を切り

とても気持ち良かった

ほんの瞬間子供になり

着地したとたん現実に引き戻される



もう一度風を感じたくて

階段を昇った

今度は上からの風景を眺めたく

三百六十度ぐるりと回ってみた



こんな滑り台の高さでも

地上で見るのとではかなり違う

新鮮な気持ちで景色を眺め

もう滑り台なんてこれっきりだろうと

しっかり心に刻み込み

体に風をいっぱい感じてフィニシュした









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希 望



私の頭の中には

大きな?マークが立ち塞がる

それに加え靄までたち込め

後にも先にも行けない



想いが遭難しかかっている

一ヶ所だけ靄が切れた瞬間

想いが閃いた



それを忘れまいと

一気に筆を走らせた途端

またまた靄が



そんな事を五・六回繰り返し

あたりを観ると

靄が徐々に薄くなって来た



呆然と立っていた私の手の中には

一つの詩らしき文章が書かれていた



夢見心地で筆を走らせ

後も先も考えずに書いた

閃きだけで書いたものが

今ここで脈動し始めている



それは希望という名の

光に満ちあふれた心の詩だった









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異次元



鏡に自分の顔を写してみる

これが自分の顔なのかと

じっと観ていると顔が変ってくる



毎日観ている顔なのに

こんなにまじまじと観た事はない

まるで別人が乗り移ってきたのではないかと

錯覚すらする



以前にもこんなふうに感じた事がある

母が自分位の歳だった頃か

母の顔を観ていた時

少しづつ母が別人の顔になってゆくように感じた



その時のような違和感が私を襲った

少し時がたてば鏡の中には

いつもの自分が写っているだけなのだが



その時だけは

まるで自分の魂が

異次元を彷徨っているかのようだった









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目を耳に



電車の中の

君の言葉が

聴こえない

こちびるの動きに

目を耳にする









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くださいな



くださいな

ほんのちょっぴりの優しさを

もう少し頑張れるかもしれないから



くださいな

心のこもった微笑を

人に微笑み返ししたいから



くださいな

強い励ましの言葉を

勇気が湧いて来るかもしれないから



くださいな

何よりも強い元気を



あなたから頂いたこれらのものは

きっと私を変えるでしょう



昨日までの私とさよならして

前を向いてゆけるでしょう

心に持ちきれない程のこの想いやり

誰かにいつかはプレゼント









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雨の歌



パランポロンパランポロン

外で雨が降っています



空からの贈り物です雨の歌

色々な物に当たって雨粒が

素適な音楽奏でます



パランポロンパランポロン

ほらほらとても楽しそう



時々調子を外すのは

雨樋漏って落ちる音



パランポロンパランポロン

さっきまで

むずがっていた赤ちゃんも

今はすやすや眠っています



子守歌です雨粒は

パランポロンパランポロン









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白 樺



白樺の木は

白い膚を身に纏い

腕を天に突き上げ

緑の衣を風になびかせている



そよぐ風に衣装を腕を

風にまかせきり

涼し気に佇んでいる



その妖しいまでに白い膚は

私を虜にする



あなたに触れてもいいですか

あなたに頬ずりしてもいいですか



異常なまでに私はあなたに惹かれます

おかしいでしょうか



私はあなたの膚を手に感じ

ずっと見つめています



このままいつまでもここに居たいけど

またいつかあなたに逢いに来ます

それまで暫くさようなら









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その時は多分



いつだっていいのよ

どうせあなたは約束守らない人だから



だからってそれを認めてる訳じゃない

唯あきらめているだけ



そんな私の気持ちをいい事に

あなたはいい加減を通してる



そう云うのを「ずるい」って云うのよ

それを許してきた私もいけなかった



私ね本当は哀しかった

そう云うのって

でもきちんと云えない自分がいて

そんな自分も嫌いだった



だからこれからははっきり云おうと思ってるの

あなた直してくれる?



もしも直してくれなかったら

その時はその時は多分・・・









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ナンジャモンジャⅡ



あれはいつの頃だったか

思い出すのも難しい



唯小さな白い花が

枝の先までついていて

桜の花が白くなった感じがした



後にその木は通称ナンジャモンジャ

学術名をヒトツバタゴと云う事が分った



我が家から車で三十分程の公園に

その木は群生している

満開時桜とは違った美しさで咲き誇る



ある街では

この花を街路樹にしている所もある



風変りな名前も持っているこの木は

最近では季節になると

T・Vニュースで放映される事もある



ヒトツバタゴと呼ぶより

愛嬌のあるナンジャモンジャと呼んだ方がいい



ナンジャモンジャよ

君は名前に似ず気品のある花だ

私は永遠に君を愛するだろう









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海の青さが

貝がら


貝がらに

耳を寄せると聴こえます

波の音が聴こえます

ほら

あの時あなたと行ったでしょ

あの海の青さが

瞼に浮かんできました









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ひとつ下さい



活きのいい心を

ひとつ下さい

私へこまし上手だから



明るい明日を

ひとつ下さい

私消し上手だから



ねえお願い

枯れない花を

ひとつ下さい

私枯らし上手だから









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やっぱり幸せ



生きるのを

やめたい刻が多いから

大声出して

泣きながら笑ってやった

ちょっぴりすっきりしたみたい



クローバーの白い花が咲いている

ささやかな幸せ求め

四つ葉のクローバーを

なにげなさそに

真剣に探してみる



四つ葉のクローバーが

願い事を

叶えてくれるかどうか分らない

分らないけど

見つけた時は

それだけで幸せだ



やっぱり幸せを叶えてくれたんだよね

ささやかな幸せを









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地球の願い



私がまだ樹だった頃

地球はこんなに汚れていなかった



人間は言語も持たず手で話をしていた

そしてテレパシーのようなもので

神と意思の疎通が出来た



それから刻を経て人間は言葉を持った

その頃から人間は徐々に

神との意思の疎通が出来なくなってきた



人間は傲慢になり

自然を少しづつ破壊してきた



そして今 神の声も聴こえなくなり

好き勝手に自然を破壊し

地球が生き物だという事さえ知らずにいる



地球はこれまで何度となく

これ以上自然を壊すなと警告してきた



しかし人間はその警告も無視し

やりたい放題の手を休めない



地球は今怒っている

人間よいい加減に目を覚ませ

お前達は私の借家人でしかないのだ

もっともっと謙虚になれ



そうしなければ そうしなければ

いつかきっと全ての人間が

泣く日が来るであろう

私はそこまでしたくはないから・・・









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私を許して



私を許してくれますか

これって何度目かしら

もう駄目ですか



私どうしても我慢が出来なくて

とてもどうしようもない私です

それでもやはり私にはあなたしかいなくって



ごめんなさい本当にごめんなさい

もう一度だけ許して

勝手だって事は分っています



な~んて事言ってほしいと思ってるんでしょう

私絶対言わないそんな事

大体可愛くないんだ私



でもやっぱりあなたを失いたくない

お願い向うをむいていて

ご・め・ん・な・さ・い これでいい?









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現 実



現実は常に理想とかけ離れている

どうしようもない程現実は現実



今アラジンのランプなんかが手に入ったら

おそらく擦りまくるだろう



でも現実にはアラジンのランプも無く

現実と対峙していくしかない



その現実の中に希に理想が飛び込んで来る事がある

そんな時は有頂天

嬉しくて生きていて良かったと想う



その希の理想を貯金しておいて

次の希の理想が来るまで切り崩して使ってゆく



いつか希の理想が希でなくなる日を

ずっとずっと夢見て・・・









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