カバのお話



あ~あ たいくつだ~

大口あけて あくびをもうひとつ あ~あ

ぼくはカバ

あっ・言っとくけどバカじゃないからね

間違えないでよ



だってさ~

日がな一日コンクリートの

プールみたいな中で

人間って動物に観られているんだよ



ぼくだってプライバシーって奴があるんだ

ひとの顔見てさ 笑う奴だっているんだぜ

お前にひとの顔見て笑う資格あるのかい?

って言いたくなるぜ・たく



おい人間!あんた達さ

何の権利があってぼく達を

こんな狭い所に閉じ込めておく訳?



故里のアフリカは良かったなあ

広大な台地があってさ

優雅に暮らしてたんだよ

そこで突然人間につかまえられて

こんな狭い所に連れてこられたんだ



でも・もうそこへは戻れないから

今日も故里のアフリカの夢でも見るか

夢の中のぼくはカッコいいんだぜ



おっとっと・うっかりして

溺れそうになっちゃった

カバが溺れて死んだんじゃ

バカって言われても仕方ないもんね



もう一度夢の続きを見て

アフリカへ行こうっと

だってこれだけが今のぼくの

唯一つの生き甲斐だからさ 悲しいね…









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ジャンル : 学問・文化・芸術

飛 ぶ



羽根がはえた

突然私の背中に

羽根がはえ

ふんわり飛ぶことが出来た

ああ 何て気持がいいんだろう



普段鳥は

こんな気持ちで空を飛んでいるんだ

あまりにも気持ち良くって

鳥は感動して鳴くんだ



私だって 私だって

大声あげて 囀りたくなる









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ありがとう

ありがとう

ありがとう

ありがとうって言葉はいいね

たった五つの文字だけど

愛の想いがつまってる

ありがとうの言葉を

色とりどりの風船に

いっぱいいっぱいつめこんで

空にふわふわとばそうよ

ほら!ありがとうが

空いっぱいに広がって

世界中がありがとうに

包まれてるよ









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ペーパードライバー



ペーパードライバーの私は

いつもあなたの隣りに座るだけ



そしてあっ!とか わっ!とか云って

ブレーキの無い床に力を入れ足を踏み込む



その度にうるさい! と怒鳴られる

今迄に何度エアブレーキを踏んだ事か

彼の運転が下手な訳ではない

私の気が小さいだけ



だからペーパードライバーに甘んじている

私も気持ちよくドライブしてみたい

でもそれは夢のまた夢



ダンプカーを運転している女性を見かけると

憧れの目で見てしまう

どうしたらあんなスゴイ車を運転出来るのかと



まっ人それぞれ

私みたいな人間が居ても

何かの役にたっているかもしれない



自分の不甲斐なさを

何とか納得させて生きている

小さな小さな私









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ふりを演じる



私は私を演じる事にほとほと嫌気がさした

もう少し違う自分を演じてみたい



私が絶世の美人だったら

私がとてつもなく天才だったら

私が大富豪だったら



と書き並べてみたが

演じるだけならフィクションで済むが

これが現実のものとなると

それはそれで悩みもあると思う



どう演じてみても私は私

嫌だろうが何だろうが

これから先も私を演じていくしかない



どうせ私を演じるなら

楽しく生きているふりぐらいしたい

もしかしてふりを演じていると現実になるかも









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楽しみ下手



皆が楽しんでいるのに

私は一人楽しめない



いつかあなたは言った

君は楽しみ方が下手だって

私はムッとしたが

その通りだから何も言い返せなかった



楽しみ上手なあなたと

楽しみ下手な私



私の中ではそれなりに楽しんでいるつもり

が それが人には伝わらない



昔から一人遊びが好きだった

子供なのに群れる事が好きではなかった

それが今の私を創ってしまったのか



空はこんなに青く美しい

私も皆の中でたんぽぽになろう









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文 字



文字は今考えている

どんな文字を並べたら

人はどう反応するのかと



文字は今悩んでいる

薔薇の花を何色にするべきかと

それで文の重みが違ってくるから



文字は今感動している

自分が並べた文字に自分が感動しているから

きっと人も感動するだろうと



文字は今空を見ている

さっき空に飛ばした文字が

どの順番に落ちて来るかと



文字は今陶酔している

今迄のどんな並べ方よりも心地よい文章が

今目の前にあるから



文字は酔いしれ

そして文章の中に埋没してしまった









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ナルシスト



私は生まれた時からずっと私をやっている

しかし私は自分が嫌いだ

心の底から自分が嫌いだ

たまには他人を演じてみたい



他人の真似は出来ても他人にはなれず

所詮私は私でしかなく

私をやり続けるしかない



自分をやり続ける以上は

少しは自分を好きになってやらなくて損



ん~どこを好きになってやろうか

とりあえずそれに目覚めた事

それに気付けた事を好きになってやろう



明日は何を好きになれるのか

一年もたったらナルシストになるかも

まあそれもいいかな









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私は猫になりたい

良家の猫になりたい

誰にも媚びず

自由でありたい



尻尾をピンと上げ

優雅に歩き

時々「ミャーオ」などと鳴き

飼い主を妖しい目つきで

チラッと見上げ

私の虜にしてやろう



日がな一日お気にいりの

ソファーで寛ぎ

飽いたらゆったり庭を散策し

誰にも媚びない猫になりたい









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こんな日は



バスが発車しそうで

急いで走っていたヒールの踵が折れる



強風に煽られ舞っていた新聞紙に

突然顔を覆われる



いつもは止まるのに今日に限って無視した一旦停止で

警察官に違反切符を切られる



行列の出来る店の最後尾に並んだら

その後一人も並ばなかった



新調した服を着て歩いていたら

車に水溜りの水をおもいきりかけられる



こんな不運な出来事が

案外続いて起きることがある



こんな日は こんな日は・・・









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欠陥品



私はわずかな好奇心から

地球に来て人間になった



しかし入るべき器に失敗した

何とも面白みのないつまらない器に入ってしまった



あの時サンプルは色々あった

もう少し説明書をしっかり読むべきでった



元来私は面倒臭さがりやで

しっかり読まない



只地球の美しさに魅せられて

一刻も早くそこに行きたいと焦っていた



他のサンプルの前には列が出来ていたが

私の入った器の前には誰もいなかった



それが何故なのかを疑ってみるべきだった

こんな欠陥品だったとは・・・



今は一日も早くこの器から出て

今度は説明書をしっかり読み

別の器でもう一度地球にやって来たい



しかしいつになったらこの器から出られるのか

自己破壊したら二度目は他の器には入れないと書いてあった

それだけは覚えている



宇宙時計なら

人間の一生なんて針の先程でしかないのに

いつになったら

いつになったら・・・









莫迦な私



ねえねえ聞いて笑っちゃうよ

私ってほんとに莫迦なんだから

何がって?

何もかもよ私の存在そのものが



この文章の「ていま」を考えて下さいって云われたの

でね 夫に「堤」って云う字は分るけど

「ま」はどんな字だっけと訊いたの



言下に云われたわ

お前は莫迦かって

テーマは日本語じゃないんだぞって



あっ!そうだよねって

そう思ったけど後の祭り



それから高速道路の料金所で

カードを係の人に渡したの

そしたらこれ診察券ですって云われて

慌ててカード探しまくった



隣りから煥発入れずに飛んできた

「莫迦」の二文字が



毎日がこんな感じなの

結構刺激のある生活してるでしょ

私って









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わくわく



おひさまが ひかってる

かぜが そよいでいる

かわもは きらきら さざめいている



わかばが めにうつくしく

たんぽぽが ほほえんで

からすのえんどうの みが ぷっくりしている



ちょうちょが たのしげにまい

いもむしが なっぱをたべて

こいが たまごをうんでいる



いま いのちあるもの すべてに

はるが かたりかけている



ひとびとの こころは

わくわく わくわくしています









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昨日からの伝言



昨日がひょっこり

今日を覗きに来た



今日は怪訝な顔で昨日を見る

君の出番は昨日で終わってるよ

と云いた気な顔で



いや~ちょっと忘れた事があってね

それを伝えたっくてさ



そんな事私に云われても・・・

ちゃんと昨日のうちにしておいてよ



今日と昨日の間には険悪なムードが漂った



一言云いたかっただけだよ

唯一言だけ



昨日とても気の毒な人がいてね

昨日の中に助けてあげる事が出来なかった



だからさ今日その気の毒な人を

助けてあげて欲しい



そして明日にも伝えて欲しいと思ってね

云いたかったのはそれだけさ



云い終えた昨日はすぐに姿を消した

今日は明日に忘れずに伝えようと

ポケットからメモ用紙を出し

昨日の伝言を書いた

それが実現する事を願って・・・









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薔薇の香



薔薇の香が

新月の夜に

ただよって

かくしきれない

ウソ抱きしめる









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聴き上手



私は口下手だから

いつもいつも聴き役



あなたは男なのにかなりの饒舌

でもそれが少しも嫌味じゃなくて

あなたの世界に引き込まれてしまう



なんて物知りなんだろうって

ちょっと嫉妬なんかして



口下手な私は頷くばかり

それをあなたは聴き上手だねなんて

嬉しい事を云ってくれる



そんな聴き上手な自分から

本当は脱却したいのに

今日も私は聴き上手









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心の棘



心は移り気

昨日まであんなに幸せだと想っていたのに



今日の私の心には

グレーの雲がかかっている

何が原因なのか

分っている筈なのに



いや ちゃんと分っている

今朝方人に言われたあの一言だ

あんな言葉気にしなければいいのに



それなのに

まるで魚の骨が喉の奥につき刺さった様に

抜こうと思ってもなかなか抜けない



この棘は唾を飲み込む度に痛む

同じ痛みが心にも走る



この骨を何度も刺抜きで抜こうと試みた

何度も何度も・・・



抜けたやっと抜けた

心にかかっていたグレーの雲が少しづつ晴れ

青空が覗いて来た



これからは言葉を選び自分だけは

人の心に棘を刺さない様にしよう









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ワーイワーイ



ワーイワーイワーイワーイ

冷蔵庫の悶える音

私にはそう聴こえる



テレビのサスペンスドラマで

人が殺され倒れている

そんな場面で

ワーイワーイワーイワーイ



メロドラマのラブシーンで

佳境に入っている時

ワーイワーイワーイワーイ



夫婦喧嘩をして

私が猛り狂い大声を出さんとするその刹那

ワーイワーイワーイワーイ



全く 時を考えてよ 時を



冷蔵庫にそんな注文をしても無理

それは分っている

でも~どうして

どうしてワーイワーイワーイワーイなの?



気のせいだって?

私が勝手にそう想い込んでいるだけ


冷蔵庫くん君の方が正しいかも









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落とし物



落し物を探している

しかもそれが何か分らずに



落としたのがいつかも分らない

気が付いた時漠然と何かを落としたと思った



どんな形をしたどの様な物だろう



想いつめると益々分らなくなってしまう

むしろ知らん顔をしていた方がいいのかもしれない



こちらが一生懸命探すから

落とし物が面白がってきっとどこかに隠れてるんだ



知らん顔をしていると

きっと落とし物の方が

じれったくなって顔を出すだろう



知らん顔をしていたのも忘れていたある日

郵便受けの中に何かが入っていた



それを観た瞬間気が付いた

自分の探していた落とし物に



それは想い出したくない自分の過去達だった

ずっとずっと隠れていてほしかったのに・・・









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心揺れて



ああでもない

こうでもない

ゆらゆら揺れるこの心

いつも心に振り廻されて



いっそ心に錘など

つけてみたらどうかしら



でもやっぱり

止まったままじゃつまらない

揺れているから楽しいことも

つまらないことも味わえる



揺れる心に身をまかせ

揺れる心を楽しもう



ゆらゆらゆらゆら揺れるのも

みんなみんな私だから



いつもゆらゆら揺れている

私の心は揺れている









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山の向こうに



山の向こうに何がある

山の向こうに何がある

山の向こうに幸せが

山の向こうに夢の国

山の向こうにおいしい物

山の向こうにきれいな花



ほんとにほんとにあるのかな

きっときっとあるんだよ

だって帰って来た人は

一人だっていないのだよ

一人だっていないのだから



きっときっといいところ

山の向こうはいいところ



戻りたくないほどいいところ











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かめ

かめかめ_小

かめかめのろい

なぜのろい

ゆっくりけしきをみたいから

おはなとおはなししたいから

たくさんゆめをみたいから

かめかめのろい

なぜのろい

いそいでみたって

おなじこと











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折角生まれてきたのだから



人は一生かけて

どれだけの人と

関っていけるのか



それは人により

違うのだろうが



折角生まれてきたのだから

一人でも多くの人と関りたい



百人いたら百通り

千人いたら千通りの

考えを持っている



それらの人々から沢山学べる

毎日が学びの日々

それが財産になってゆく



知識の財産は多いほうがいい

湯水のように









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今の幸せ



未来を夢みるより

今が幸せでありたい



ほんの些細な事でいい

満開の桜のトンネルに身を置く

その今が無性に嬉しい



美味しく食事が食べられる

普通である事の幸せ



ごくあたり前に歩ける

今日の体調に感謝



素適な音楽に酔いしれる

その感性に乾杯



今の積み重ねが幸せなら

未来の夢の扉は開かれてゆくかもしれない









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神様の本心



神様

あなたは神様だから

人の心の中の悩みも分りますよね



神様

それなのにあなたは何もしてくれない

いつもいつも知らんぷリ



神様

世の中に戦争があるなんていけないですよね

何故やめさせようとしないのですか



神様

苦しんでいる人は言ってますよ

この世に神も仏も居るもんかってね

私も時々思います



神様

あなたって一体何者ですか

人間が勝手に創った都合のいい存在ですか



神様

私には分りません

あなたの本心が

でもいつの日か分る日が来るかもしれません

あなたの本心とやらが・・・









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小さな小さな目



きのう私は誰かに見られていた

そして今日もやっぱり見られている



思えば以前からそんな気がしていた

それを強く感じなかっただけだ



それなのにきのうからは強く感じる

そうだ!気にしなければいいのだ

今迄のように



気にしないでいるつもりなのに

視線が矢のように体につき刺さる



その視線の先を恐る恐る探してみた

私は観てしまった



花や木やそしてあらゆるものに

小さな小さな目があることを









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