良いお年を


今年の初めは冬が長引き、桜の季節も遅れて来ました。
夏は夏で猛暑が続き、その長い夏のあと、ほんの短い秋がついて来ました。
そして、なにも用意のないまま、突然真冬の到来です。
体がついてゆくのが大変でした。

そんなこんなで気ぜわしい一年でしたが、とうとう大晦日がやって来ました。

今年一年ありがとうございました。

皆様のお陰で、このブログも少しづつ充実してきました。
また来年もよろしくお願いいたします。

どうぞ良い年をお迎えください。






テーマ : ひとりごと
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庭木の手入れ



次つぎに

家いえの庭の植木が

庭師の手で刈り上げられ

殆ど坊主にされてゆく



刈り上げられた様は

理容院帰りの

少年の様に初ういしい



これから春までの季節を

じっとこのままの姿で

停ちつづけています









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風船の旅



色とりどりの風船を

体にいっぱいくっつけて

ふんわり空を飛んでみた



空をふわふわ飛びながら

鳥とおしゃべりしたり

雲の中出たり入ったり

かくれんぼなんかして

高い山を見おろして

その向うには広がる海



どこまでもどこまでも続く海

海にはいっぱい船が浮かんでる



なんて素敵な景色でしょう

空の旅を心ゆくまで楽しんで

家の上に戻って来たら

体の風船ひとつづつ

放してそっと着陸です

楽しい楽しい空の旅



でも終ったとたん

急に目が覚めました









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初 雪



雪が降りました

すぐに止むかと思ったけれど



夜降り出した雪は

僅かばかり積もっていました

この辺りにしては早い初雪でした



もう雪が降っても

楽しくなくなってから

何年がたつのでしょうか



あの子供の頃

雪が降ると楽しくて

口を開いて雪を受けたものでした



雪だるまを創ったり

雪合戦をしたり



あの頃の私がいとおしくてなりません

雪のように無垢だった心が

今は薄汚れてしまっています









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よく頑張ったで賞



自分の事は

自分が一番よく分ってる

そう想っていたけど



もしかしたら

一番分っていないのかもしれない



自分の悪い所は?と訊かれたら

山程答えられるけど

良い所は?

と訊かれたら

何もない気がする



自分で自分を

褒めてやる事が出来たら

最高なのに



その時もう一人の自分が

今迄よく頑張って来たじゃない

それだけでいいんじゃないのって

そう言ってくれた



ん~

じゃあそうしておこうか

よく頑張ったで賞

頂いちゃいました









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北国から



早朝エンジンをかけたまま

トラックが止まっている

運転手は仮眠をとっているらしい



トラックの屋根には

白い雪が積もっていて

ナンバープレートには北国とある



北の国から夜を徹して

走行して来て

今はわずかばかりの

休息を取っているのだろう



雪の舞う夜を

懸命に走りきり

わずかばかりの仮眠を取り

また雪が待つ北国へと戻ってゆく









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クリスマスイブ



駅前に

多くの人等が

佇んで

携帯を覗き込んでいる



時々顔をあげ廻りを見わたす

喜びの声をあげ

去って行く人を横目に観つつ

また携帯に目を落としている



クリスマスイブの

夕べのひととき









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神様の苦笑い



一芸に秀でている人は

多芸に秀でている事が多い



神様は不公平だ

どういう訳か

不器用な人は何をやっても不器用だ



多分それなりに努力はしているだろうが

何故か報われない



人間には生まれ持っての

才能というものがある

勿論それプラス努力も必要だ

努力なくして何かを成し得る事は

恐らく出来ない



才能と努力そして運

それらが合体した時

人は世に羽撃ける



それにしても運命の神様は

私にはそっぽを向いている



そもそも何の才能もなく

努力もしていない私が

運命の神様に

手を差し伸べよという方が間違っている

神様が苦笑いしているみたい









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ひっそりひっそりと



くねくね曲がった

細い道の両側には

落葉がびっしり積もっている



所々に水溜まりもあり

落ち葉の上に

薄い氷が張っている



氷を透かして

色とりどりの葉が

ひっそり眠っている



かって木の枝で

輝いていた事など

忘れたかのように



自分の役目を終え

今はひっそり眠り

やがては大地とひとつになる


ひっそりひっそりと









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雨宿り



どんより曇った

鉛色の空だったのに

傘も持たずに出て来てしまった



別に今日でなくても良かった

家に居ても何となく落ち着かず

一冊の本をバックに入れて

出て来てしまった



案の定途中から雨が降って来た

店の中で雨宿りをしながら

じっと雨だけを見ていた



バックの中の一冊の本

あなたに借りたこの本が

もう一度二人の架け橋になるのではと

そう思って



雨が小降りになり

雨だれが…



雨だれを見つつ

このまま帰ろうと思った



もう終わりにしよう

雨の止んだ道を

少し早足で歩いている









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何気ない日常



あなたは本を読み

その横で私は編物をする



コーヒーの香りが部屋を満たす

何気ない冬の午後



私は一人では生きていけないから

元気で長生きしてよ



そんな私の勝手な言葉を

瞳だけ笑って聴いている



こんな何気ない日常が

ずっと続くと信じている

いえ ずっと続くと信じたい









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日本海



冬の日本海は

とても荒々しい男の顔をしている



波の花が強風に舞い

来る者を拒んでいるようだ



空は一面の鈍色

今にも雪が舞い降りそうだ



数羽の鴎が

風に流されるように飛んでいる



寒さをこらえ

そんな海を観ているのもいい



こんな夜は囲炉裏を囲み

熱燗を酌み交したい


あなたと…









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凩と枯木



枯木が

寒そうに

身を揺らしています



凩が容赦なく

その裸身をたたく



心なしか枯木が

震えています



あなたは冬の間

ずっと堪えなければなりません



これまでもしてきたように

そしてこれからも



あなたのその強さ逞しさを

私にも分けて頂けませんか

ほんの少しでかまいませんから









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オッカー



息子から

オッカーと呼ばれ

戸惑った日



いつまでも

お母さんとは

呼べないらしい









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ポケット



僕のポケットに手を入れてみてよ

手を繋ぐだけより温かいよ

私は素直に従った



空からは白いものが舞いおりていた

人が居るのに

まるで二人だけの世界のよう

会話はなくとも通じ合った



あれから何年も過ぎ

お互い違う道を歩いている

君は今何をしているのか



またあの季節が巡って来る

ちょっぴり懐かしい気持で空を仰ぐ









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図書館



木枯しに散った

枯葉をサクサク踏みしめて

いつも通っている図書館へ行く



今日はどの本を借りようか

詩の本のコーナーは

いつもと同じ物ばかり



二三ヶ月前に借りた本を

今日もまた借りる



私の好きな作家の

推理小説も読んだものばかり



数年前に借りた本を借り

また読んでみるが

幸か不幸か

所どころしか覚えがなく

殆ど忘れている



また新鮮な気持ちで

読んでいる自分を面白く思う









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枇杷の花



寒空に

枇杷の小さな

白い花

水々しい実になる

夢を見ている









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哀しみは



哀しみは

一歩遅れてやって来る

そして

木霊のように

長く尾を引く









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凍えそうな星



夜風がカタカタ戸を揺らしている

寒さが一段と増して来た



空は冴えかえり

星が凍えそうに瞬いている



三日月はナイフのように光り

私の心を貫いている



何処からか猫の無気味な泣き声が

長く尾を引いている

こんな夜は君が隣に居て欲しい









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第 九



第九の響く季節になった

いつ頃から年末になると

この曲を歌うようになったのか



それはとも角として

毎年第九を歌う事を

楽しみにしている人も多いだろう



歌っている時もだが

歌い終えた時の達成感は

また格別なものがあるに違いない



第九を歌う為日々喉を鍛え

年末が来るのをワクワクして待つ

きっと楽しいに違いない



私も何かワクワクする事に出合いたい

ワクワクは待っていても来ない

ワクワクを求め足を一歩踏み出してみよう









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妄 想



青空に

機影が白く光っている



見上げる度に

あの中に人が乗っている事の

不思議を想う



皆何を考えながら

乗っているのか



搭乗してもいない私が

空を仰ぎ妄想しているなんて

誰が想うだろう



洗濯物を干しながら

私の妄想は

果てしなく続く



今日は天気がいい

洗濯物もよく乾くだろう









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一括りにしないで



枯葉なんて一括りにしないで

私たちそれぞれ

一生懸命生きてきたんです

木の梢で手をつないだり踊ったり

そして支え合ったり



強い風に吹かれた

暑い陽にさらされた

そんな日もあった



でもとても楽しかった

精一杯生きてきたんだもの

だからこそ枝から離れる時も

満足だった



落葉になっても

私達みんなの役にたってるの

一葉一葉みんな幸せだったよ

そして生まれて来て良かった

そう想える一生だったから…









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ワンピースの言葉



頭の片隅に

失われていた

パズルのワンピースのような言葉が

さっと横切った



あの言葉 そうあの言葉だ

どれ程待っていた事か



懐かしい友に逢えたよう

長い間創りあげる事が出来なかった

その詩の空いた部分に

パズルのワンピースを置いた



そう

この言葉を待っていた

詩も私も

この短くて

素晴しい言葉を



これで世に出してやる事が出来る

心なしか詩が喜んでいるように見えた









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ふいうち



どれ程の涙を流せば

この私の想いはあなたに届くのでしょう

いえ、あなたは私が涙している事さえ知らない



あの時ふいにさよならを告げ

私を置いたまま去って行った



さよならのふいうちはやめて

あまりにも辛すぎるから



どれ程の刻がたてば

あなたを忘れられるでしょう

そう、あなたは私が忘れられずにいる事さえ知らない

あの時のさよならは嘘だったんだと

言ってくれるのを待っている私



さよならのふいうちはやめて

あまりにも辛すぎるから



どれ程自分をごまかして

あなたの事を待ってたでしょう

もう分ってたの

あなたは決して戻らないと

あの時さよならを告げられ

これでおしまいだという事を



さよならのふいうちはやめて

あまりにも辛すぎるから









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人間ウォッチング



突然思いたちバスに乗った

平日にも拘らず案外人が多い

それも七割方老人だ

只単に暇なのか

大切な用事が出来たのか

それとも通院か



黙っている人

ひたすらおしゃべりに終始する人

訳の分らない独り言を話す人

イヤホンで音楽を聴く人

観察していて飽きない



朝の通勤時とは違う

午前中の乗降客



四十五分間の

人間ウォッチングを終え

終点でバスを降りた

他人から観て私はどう映ったか

もしかしたら変り者だったかもしれない









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もう十二月



毎年書いている事だが

もう十二月になってしまった



ついこの間

「おめでとうございます」と言った気がする



そして寒い日が長く続いたから

桜の花も開花するのが遅かった



寒いの暑いのと言いつつ

また寒い冬に突入



何も大した事もせず

一年一年を無駄に過ごし

このままでいいのだろうかと

自責の念にさいなまれる



頑張りたくない

努力したくない私であるが

少々焦りを感じている

何か 何かをしなければ…









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