散歩の楽しみ



うるさい程の蝉時雨の

桜並木を抜けると

川と用水路がある



最近まで大きな鯉が泳いでいたが

その鯉も今はいなくなった



今日用水路を覗いてみると

鯰が泳いでいた

それも五匹もだ



今まで数ヶ月に一度程

姿を見た事はあったが

その時はいつも一匹だけだった



それなのに今日は五匹もいた

思わずスゴイ!の

感嘆詞が出た



多分これからも毎日

鯰がいないかと

気にしながら歩くだろう


散歩の楽しみがひとつ増えた今日だった









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言葉の泉



言葉を探しに山に行きました

道が急でしんどいばかりで

言葉を探す余裕が

ありませんでした



言葉を探しに海に行きました

波の寄せ返すのと

夕陽が沈むのがあまりに美しく

言葉を失ってしまいました



結局言葉は

探すものではなく

自然に湧き出るものだと思うのです



でも今は言葉の泉に

汲み出すほどの言葉は溜まっていません

お願いです

もう少し待って下さい

澄んだきれいな言葉が湧くまで

あともう少しですから









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唸る冷蔵庫



冷蔵庫がウォンウォン唸っている

彼の側面には色々な物がはられている



カレンダー、写真、メモ用紙など

節電にはよくない



しかし我が家では一番目につく場所

彼の側面はにぎやかだ



カレンダーには赤丸が沢山ある

殆どが通院の予定日だ

こんな予定日でなく

楽しい予定日の赤丸にしたい



今日は殊の外暑い

側面に沢山の物をはられ

冷蔵庫はウォンウォン唸っている









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分 身



あなたは一体誰でしょうか

訳知り顔で私を見ている



とても気味が悪い

私は無視しようとするが

体の一部分が反応している

どうやらその一部分があなたと繋がっているようだ

あなたは決して表に出ようとしない



しかしあなたは

私の一挙手一投足を決して見逃さない



嫌な奴だ

私が間違った事などすれば

すぐに反省を求める



あなたはそんなに偉いのか?

私がそう云えば

唯苦笑いするだけ

そう!あなたは私の分身だから…









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線香花火



線香花火

今を盛りと

弾け散る

咲け咲け花よ

心焼くまで









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啼かせて下さい



今啼かなければとばかりに

蝉が鳴き競っている……



七年もの間地中でじっとしていたのです

やっと地上に出て

私の命一週間しかないのです



どうぞ存分に啼かせて下さい

啼いてないて子孫を残し

私は命果てるのです



可哀想だなんて思わないで下さい

これが私の運命(さだめ)なんですから



今は唯啼かせて下さい

こんな一生でも私

結構幸せです

だから今は

どうぞ啼かせて下さい









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風 鈴



風鈴見る夢どんな夢

わずかな風にも首を振り

チリリチリリと囁くの



強い風には思いきり

尻尾ふりふりにぎやかに

チリンチリンと叫びます



風のない日は目をつむり

こっくりこっくり眠ります

野原をかける夢を見て

静かにしずかに眠ります



小さな丘に登ったり

湖畔のテラスに椅子を置き

ほんのり淡い夢を見る



わずかな風に目を覚まし

チリリチリリと囁くの

よく眠ったよと囁くの









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噴 水



噴水の下

子供たちが歓声をあげ

走り回っている

幼児のしているおむつは

水に濡れ大きく膨らんでいる



水の溜まった所では

寝転がっている子もいる



噴水が何度も吹き上がり

その度に子の歓声も大きく上がる



日の光りと風のいたずらで

小さな虹がいくつも出来

きらきらと光る



初夏の太陽を浴び

子供たちは

瞳を輝かせ

思いっきり走り回っている









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心の洗濯



今日は心の洗濯日

ごしごしきれいに洗いましょう



今週は先週よりよごれがひどいから

ごしごし心をこめて洗いましょう



火曜日に花子さんを傷つけてしまった

ごしごし罪を洗いましょう



金曜日はお母さんに嘘をついてしまった

ごしごし謝りながら洗いましょう



きれいに丹念に洗ったから

大分白くなりました



きれいになった心を

物干し竿に干しましょう

太陽でしっかり乾かして

気持ちのよい心になりました

来週はもっと汚さないように気を付けよう









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言葉の歯磨粉



梅雨が明け

暑さが大手を振ってやって来た

私の出番だと云わんばかりに

蝉も一斉に啼いている



蝉の声は暑さに拍車をかける

時折り耳の中でも蝉が啼く



気怠げに首を振る扇風機が

生暖かい風を送って来る



こんな日は詩心も遠のく

生暖かい風を受けながら

詩を考える



歯磨粉のチューブの最後を

絞り出す如く

言葉の歯磨粉を

歯ブラシに乗せている









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眠れない



眠れない どうしても眠れない

また眠りの世界から爪弾きされている

眠る事に必死になっているのに

眠れない頭に

無理矢理空想が押し付けられる



空想が空想を呼び

頭の中は空想にジャックされている



やめて!!

私はこんなに眠りたいのに

空想よ去れ!



眠りよ眠り

どうぞ私を誘って

眠りの世界へ誘って



眠りの間と空想がせめぎあいつつ

いつの間にか外は白んでいる

今日もまた

眠りの世界にどっぷり浸かれず

朝になる









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砂上の楼閣



砂上の楼閣

あっけなく波に

呑みこまれ

君との別れ

決めてる私









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負けるもんか



負けるもんか 負けるもんか

と 書いてきた



こんな稚拙な詩でも

何度も書けなくなる



頑張りたくない

努力したくない

でも負けるもんか



で 誰に?

自分に 自分に負けるもんか

自分が一番手強い相手だ



弱い自分が 一番手強い

弱い自分がのさばらないように

のさばらせないように

負けるもんか!

そのうち花が咲くでしょう

負けるもんかの花が…









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カメラの中の君



ゆっくり振り向く君が

スローモーションのよう

白い夏帽子をかぶった

笑顔の君の白い歯が

夏の光りに輝いている



スカートの裾が

そよ風に揺れ

長く白い足が眩しい

絵画から飛び出したような

ストップモーションの君



眩しいどこまでも眩しい

そんな君を取っておきたくて

シャッターを切る

カメラの中には

眩しいままの君が居る

いつまでも変わらない君が居る









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ほっとしている



あげは蝶が私の目の前をふわふわとんでいく

何気なく見上げた空に幾本かの

飛行機雲がたなびいている

郵便受にDMと友人からの手紙が入っている

遠くから暴走族のオートバイの音がする

私の手が包丁でトントン大根を刻む

隣りの部屋からパソコンのキーボードを叩く音がする

少し開けた窓から雨風がカーテンを揺らしている

何気ない言葉を紡いでいる

その私は五十年後ここには居ない

何故かほっとしている









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優しい言葉



あなたに優しい言葉を

かけてほしくて

私も優しい言葉を捜す



優しい言葉をかけるのは

難しい事じゃないと思っていた



でも言葉にしようと思うと

なかなか浮んでこない



自分が言葉を探せないのに

あなたにそれを求めていた私は

間違っていたのかもしれない



言葉のかわりに

少しづつ態度で示してゆこうと思った



そんな私にあなたは

笑顔でありがとうって言ってくれた



私の心は嬉しさにときめいていた









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心から ありがとう



もう嫌になっちゃった

詩を考えるの

たいした詩ではないけれど

こんなものでも

なかなか出てこないんだよね



こたつむりの存在

知っている人少ないから

ブログに来てくれる人も少ないし



でも…少ないけれど

確実に来てくれる人がいる

そして拍手までしてくれる人も



その人達に申し訳ないし

何より自分の為に

続けなきゃね

こんな詩でも…



こたつむりの部屋に来てくれて

詩を読んでくれて

ありがとう

心から ありがとう!









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最後の手紙



お元気ですか?

私は元気ですで始まる手紙

もう何通書いたでしょうか



あなたからの返事は

十通に一度くらい



手紙を書いて

待って待って待ちわびて

疲れてしまいました



あなたは私からの手紙

読んでいてくれるのかしら



あなたからの手紙

待ち続けるのが哀し過ぎるから

この手紙でもう最後にします



お元気ですか?

私は元気です









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出そびれる



ポケットの中には

あなたに謝る言葉が入っている



この間つい強い口調で

あなたを傷つける言葉を

口にしてしまった



あそこまで言うつもりはなかった

でも売り言葉に買い言葉で…

言ってしまってから

「まずい!」って思ったけど止められなかった



あなたは怒るかわりに黙ってしまった

私も気まずさにいたたまれず

帰って来てしまった



ポケットの中で言葉がガサゴソ動いている



どれから出そう



ピ~ンポ~ン

ベルを押した

出て来たあなたは

笑顔で「やあっ!」と言った

ポケットの中の言葉は

出そびれてしまった









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一人浜辺で



海の見える所へ行こう

突然あなたは言った

もう廃車寸前の車で

海をめざした



決して乗り心地はよくないけれど

二人でゆれている事が楽しかった



あっ!海だ!

潮の香りがするね



車を降り

二人で浜辺を歩く

ザクッザクッという砂の感触が心地いい



浜辺に座り肩を寄せ合い

黙って波の寄せ返すのを見ていた

波の音だけが二人をつつみ

それだけで幸せだった



この浜辺に立つと

かって幸せだった

その時の事をふと思い出す



何が本当の理由だったんだろう

あなたが突然別れようって言った

私はまだ好きだったのに

あなたの事



私はまだ忘れられない

馬鹿な私はまた一人で来てしまった



でも 今日でやめる事にしました

今日までの私

さようなら









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こんな詩



分らない

何を書いたらいいのか

分らない

分らないままに

筆を走らせる



今朝は何を食べたっけ

いつもと同じ物だよ

毎朝同じ物食べてて

よくあきないね

何となく食べてるから

それでいいじゃないの



本当は旨い物食べたいよ

だけど面倒だからさ

やっぱり同じ物になる

それでいいじゃないの



何となく筆を走らせたら

こんな詩になった

名文なんて浮かばないから

これでいいじゃないの

こんな詩があったって









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二人の宇宙



もしもあなたが居なかったら

私はちっぽけな宇宙しか覗けない



あなたが居るから

私とあなたの宇宙が覗ける



お互いはちっぽけでも

角度を変えて覗けば

その量は三倍以上になる



二人で居るっていいね

二人で居られるっていいよね



あとどの位二人で居られるか分らないけど

素敵な今日にしようね

かけがえのない毎日を送ろうね









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傷つく



私がいけなかったのかしら

あなたに良かれと思って放った言葉

その言葉にあなたが

傷ついていたなんて思ってもみなかった



その時から私は

言葉を放つのが恐くなった



その人にとって良い言葉って

どう見極めたらいいのかしら



頭の中で言葉が右往左往してて

どの言葉を出したらいいのかと

臆病になってしまっている私が

私が傷ついている









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聞き役



人の会話についてゆけず

唯聞くだけの人になる



顔だけは微笑を作り

分ったような顔をする

時々相槌を打ち

そうだね なんて云ったりして

何がそうなんだか

自分で自分が理解出来なくなる



それでも相手は満足気に

話を続けてゆく



私は完全に聞き役に徹し

その場の雰囲気を壊さず

物知り顔なんかして…



そんな私の役割も必要なんだと

自分自身に云いきかせ

私は少しだけ疲労を感じ会は果てた









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手加減



梅雨が明けると

夏が牙を剥きやって来る

蝉が激しく啼き

暑さが私を包囲する



夏が今牙を研いでいる

私は夏の牙に刺さらないよう

逃げる準備をしている



夏よ 私を刺さないでくれ

君に勝とうなどと毛頭思っていない

只少しでいい 手加減してくれ

私がダウンしない程度に…









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