疲れちゃった
あなたに逢えたなら
私の中の本当の私に
私の中の私に逢えたなら…
私はあなたと話したい
心ゆくまで話したい
なのに何故何も言ってくれないの?
私、自分で考えるのに疲れちゃった
次から次に問題おきちゃって
私、自分で考えるのに疲れちゃったよ
だから考えて!私のかわりに
私の中でかくれんぼしている私
いつまでかくれんぼしているの?
私、もうあなたを探すのにも疲れちゃった
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ジャンル : 学問・文化・芸術
想いはどこから
想いはどこから来るのだろう
嬉しい想い悲しい想い
楽しい想い嫌な思い
浮かんでは消え浮かんでは消え
まるで押しては返す波のよう
果てしなく果てしなく続く
沈黙の数だけ想いはやってくる
私の中の私が何かを求めている
想いは果てしなく続く
想いよお願い
少しだけ少しだけ
私を放っておいて!!
私の心の中に
土足で入り込む
あなたの図々しさに
ほとほと疲れちゃったから……
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どこでもドア
詩は旅をする
書いている本人以上に
ドラえもんの
どこでもドアみたいに
ワープして旅をする
何処の誰が
どのような気持で
読んでいてくれるんだろう
私も詩と一緒に
ワープして
読者の所へ行ってみたい
ドラえも~ん
私にも欲しい!
お願い
ひとつくださいな
どこでもドアを
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あいうえお詩Ⅱ
たまらなく辛い事があったから
小さな幸せ求め宝くじ買ったのに
ツキに見離され
手をこまねくばかりで
とても哀しくなった
何ともならなくて
二進も三進もゆかない
ぬるま湯ばかりにつかって
寝物語に
乗った自分が馬鹿だった
はっきり言って甘かった
一人になって頭を冷やし早く
ふっきりたい
変に欲を出さず
ほっとする様な家庭を築こう!
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拾った幸せ
何かいい事ありそうで
ちょっぴり嬉しくなった
五十円玉を小銭入れに
そっと忍ばせた
今日は息子の誕生日
その日に拾ったのだから
やはりいい事だ
こたつむりの部屋にも
ちょっぴり多くの人が
訪れてくれて嬉しい
この五十円玉は
明日のお賽銭にしよう
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ひとつ下さい
活きのいい心を
ひとつ下さい
私へこまし上手だから
明るい明日を
ひとつ下さい
私消し上手だから
ねえお願い
枯れない花を
ひとつ下さい
私枯らし上手だから
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自分
夢とうつつのはざまで
何かがねらっている
何なのか分からない
ただやたらぎらぎらした目だ
時々うすら笑いを浮かべてる
そうだあいつだ
たしかにあいつだ
それはそれはまぎれもなく
ああ自分の中の一部分だ
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カプチーノ
冷たい風が吹き
黒い雲が垂れ込めている
家々の窓は固く閉ざされ
人をも拒むようだ
こんな日は
雪でも舞いおりそうだ
思い出したように
時折犬が激しく吠く
雪の精が
舞いおりるのを迷っているのか
冷たい風だけが
頬をなでてゆく
ああ こんな日は
無性に温かい
カプチーノが飲みたくなる
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陰の主役
公衆電話が街から減った
携帯電話が普及する前は
出先から友人や家族に
連絡するには便利なものであった
今は人の数だけ携帯があり
公衆電話は日陰の身となった
夜電話ボックスの中で
長電話をしているのは
外国の人が多い
しかし便利な筈の携帯も
災害時には弱い
こんな時公衆電話が役に立つ
公衆電話よいざという時
君は主役だ
陰の主役だよ君は
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あいうえお詩
明るい明日が来ないかと
いつも想っているけど
運ていう奴に
縁がないのか
面白おかしい事って
かなり
来にくいみたい
苦しい事が多く
結局辛いから 楽しい!と
心から想える事が欲しい
最高と想える日
幸せと想える日が
すでに目の前まで
迫って来ている
そう 迫って来ている
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ぬっくぬく
天気の良い朝は
ベランダに布団の花が咲く
ぽかぽかの太陽が
布団の湿気を吸ってくれ
代わりにぬっくぬくを
入れてくれる
今夜はぽかぽかの
布団に抱かれ
楽しい夢を見よう
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絵手紙
母に送った絵手紙が
私の手許に残ってます
その数一六五枚です
週に一枚病室の
貴女にせっせと描きました
喜んでほしいと描きました
忘れてないよと描きました
逝くまでの四年間
貴女は一度も笑わなかった
沢山の苦悩を心に抱いたまま
貴女は逝ってしまいました
そんな貴女が夢に来て
私に笑ってくれました
「お母ちゃんやっと笑ってくれたね!」と
夢の中の私は嬉しくて
涙と一緒に目が覚めた
嬉しくて目が覚めた
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とかく人は
とかく人は知りたがる
どうでもいいこと知りたがる
とかく人はやりたがる
どうでもいいことやりたがる
とかく人は見たがる
どうでもいいこと見たがる
知りたがりやの種をまき
やりたがりやの木が伸びて
見たがりやの花が咲く
三つのどうでもいいことで
あちらこちらに花が咲く
人の想いの花が咲き
人の想いの実が実る
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もったいない
もったいない もったいない
折角もらった 哀しみだから
生かさなければ もったいない
もったいない もったいない
折角もらった 痛みだから
生かさなければ もったいない
もったいない もったいない
折角もらった 不幸だから
生かさなければ もったいない
哀しみ 痛み 不幸だって
生かしてやれば 喜ぶよ
放っといたら もったいない
生かしてやらなきゃ もったいない
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二〇一二年

二〇一二年が
心の準備もないままに
駆け足でやって来てしまった
十二月三十一日と一月一日
何がどれ程違うと云うのか
秒針が僅かに右に移動しただけ
それなのに去年と今年
ああ それだけなのに
心の準備もないままに
二〇一二年が来てしまった
仕方ないから
少しづつ二〇一二年に
慣れていこう
少しづつ 少しづつ……
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