電信柱



電信柱が立っている

寒そうに立っている

物言いたげに立っている



夏も冬も裸のまま

所どころ膏薬のように

貼紙も貼られている



こそばゆいから

剥がしてしまいたい



「交通事故を見かけた人は…」

などと書かれた看板も

括りつけられたりしている



「やめてよ!おしっこなんてかけないで!

いつも同じ犬がかけてゆくんだから」



僕は電信柱

広告屋さんじゃない

犬の便所じゃない



ただすっくと立っていたい

他の電柱と手を繋ぎ

仲よく立っていたい

いつまでも立っていたい













瞬間



そう

あれは十五歳の五月十五日のこと

今からかなり前のことなのに

今でも鮮明に覚えている



今日の今の

この瞬間を絶対に忘れないぞと

白い靴をはいた足を

トントンと踏み鳴らし

私は強く誓った



そして私は

今でもそれを決して忘れてはいない

だからって

今となっては

それがどういう訳でもないのだが・・・











思いつき



君の突然の思いつきには

はっきり云っていつもびっくりさせられる

その発想は私にとって

とてつもなく突拍子もないものだから



私はその思いつきに

いつもついてゆけず

只唖然とするだけ



そんな君が普通なのか

それとま私が鈍いのか

今だに分らないままでいる











感性



きらりと光る感性が

きらりと光る言葉を紡いだ時

それは

きらりと光る詩になるだろう













ふいに何かを踏んずけた

あわてて足を上げてみると

そこには目があり私を睨んでいた



飛び上がらんばかりに驚いた

「どうして道路に目があるの?」

注意深く観てみると

至る所に目がある

「えっどうして!」



目は石ころか何かのように転がっている

この目は何時から何でここにあるのか

中には目を閉じた物も白目の物もある



かなり不気味だ

この目に観られながら

それをよけ早足に歩いた

他の人はどうしているんだろうと観てみると

何もないかのように普通に歩いている

思わず一人を呼び止め目が気にならないか訊いてみる

その人は怪訝な顔をして気味悪がった



彼には観えてないのだこの目が

私は発狂しそうになり大声をあげた

その途端目が覚めた

そして家族が私の顔を心配そうに覗き込んでいた













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